宝塚歌劇団の本拠地宝塚大劇場や東京宝塚劇場での観劇もいいですが、宝塚を長年見続けている方々にとって地方公演はやはり捨てがたいもので地方公演には地方公演でしか味わえないものがあります。
特に毎年約1ヶ月間行なわれていた福岡県にある博多座公演は、他の劇場にはない楽しみであったりご飯どころという意味でも遠征がとても楽しみな地でもありました。
ところがコロナウイルスの影響で地方公演が軒並み中止となり、2020年10月~11月に予定されていた宝塚の博多座公演も残念なことに中止となってしまいました。
今のところ東京都内と大阪府での公演を除くと宝塚の地方公演というものがなく、地方公演好きの方や地方にお住まいの方は哀しい思いを抱いておられるかと思います。
今年予定されている全国ツアーは雪組さん。2021年6月1日から全国ツアーが始まりますが、これも今後なるのか気になるところではあります。
個人的な好みではありますが、地方公演の醍醐味と言えば終演後の地元ジェンヌ紹介かと思っています。
そこで今回は博多座公演の代わりと言っては物足りないかとは思いますが、九州出身のジェンヌさんを各組から数名ご紹介していこうと思います。
是非これを機会に九州にお住まいのヅカオタの皆さん、そして更には最近公演があまり劇場で観られておらず下級生発掘が出来ていないという皆さんのご贔屓さん探しのきっかけになればと思います!
花組
和海しょうさん
福岡県福岡市出身 94期生
和海さんと言えばやはりお歌かと思います。
実は地元福岡県のヤフオク!ドーム(現:福岡ペイペイドーム)にて野球のクライマックスシリーズのファイナルステージ初戦で国歌斉唱を2017年にされているんです。
福岡と言えば野球ファンが多いことでも有名で、4年連続でクライマックスシリーズ優勝という偉業を成し遂げており博多座公演の際にタクシーに乗るとだいたい運転手さんから野球の話を振られる率が高いということを実感した方もおられるのではないかと思います。
そんな地元の方に愛される場で国歌斉唱に抜擢され、地元ファンの方々はかなり鼻高々だったかと思います。
更紗那知さん
佐賀県佐賀市出身 96期生
正に綺麗なお姉さんという名称が似合う更紗さん。
3歳からバレエをされているというその腕前は確かなもので、美しいそのビジュアルと相まって妖精さん感が強い方です。
もちろんそれだけでなく、娘役さんなのにキレッキレなダンスも魅せてくれるとても貴重な存在でもあります。
春妃うららさん
福岡県福岡市出身 97期生
元雪組娘役さんである星乃あんりさんの妹さんとしても知られている春妃さん。
まだ星乃さんが在団中には姉妹仲良く楽屋へ入っていく姿も見られ、あまりのその麗しい姉妹の姿に震えてしまったことがあります…。
お上品な雰囲気があり、正に王道な娘役さんといった感じです。
月組
美海そらさん
福岡県福岡市出身 104期生
全体的に見ると割と九州ジェンヌさんは多いのですが、実は月組には現在美海さんのみなんです。
とても愛らしいビジュアルとバレエを得意とされている娘役さんですが、先日大好評の中無事千秋楽を迎えた『ピガール狂騒曲』ではWトリオを務められていたため注目されていた方もおられるかと思います。
おとめによると集めている品はアクセサリーと髪飾りと言われるだけあり、作中でも身についているアクセサリーや髪飾りはどれも可愛らしいものばかり。
そうした細やかなところにも気が配れる素晴らしい下級生さんです。
雪組
野々花ひまりさん
福岡県福岡市出身 99期生
入団当初は同期の彩みちるさんとペアでよく役を務められており、その様子がまるで双子のようで可愛らしかったことでも話題になりました。
新人公演にて2度のヒロインを務めた経験のある期待の娘役さんです。
そしてなにより先日発表されました朝美絢さん初めての東上作品である「ほんものの魔法使」にてヒロインに大抜擢され、改めて話題にも上りましたね。
外箱ヒロインは初めてになりますので、作品的にも野々花さんの今後にも期待大です!
ゆめ真音さん
熊本県熊本市出身 100期生
現在宝塚大劇場で上演されている「fff -フォルティッシッシモ- ~歓喜に歌え!~」での退団が既に発表されているゆめさん。
とにかくお歌がお上手でこれまでの公演でも下級生ながらその頭角を現していたお方でもありました。
男役さんとしての色気も加わってきてこれからのお姿がとても楽しみではあったのですが、残り少ないゆめさんのタカラジェンヌとしての男役さんとしての姿をしっかりと目に焼き付けていきたいですね。
彩海せらさん
鹿児島県鹿児島市出身 102期生
男役さんならがとにかく可愛らしいお顔がチャームポイントな彩海さん。
入団4年目であった2019年に「壬生義士伝」にて初の新人公演主演を務められています。
102期生の中では初の新人公演主演ということもあり、かなり注目度の高いニュースでもありました。
本役が望海風斗さんということもあり、とにかく歌の難易度の高い作品ではありましたが見事に演じきられたことに多くの感動を覚えた方がおられたかと思います。
おとめにて今後演じてみたい役にストーリーテラーと悪役という一風変わったキャラクターを望んでおられているところからも、今後がかなり楽しみな男役さんでもあります。
星組
蒼舞咲歩さん
佐賀県佐賀市出身 99期生
花組の更紗さんと同じバレエスクール出身ということで、コロナ渦で行なわれていたInstagramでのメッセージカードラリーでも話題にあげられており組を越えた交流に胸が高鳴りました。
宝塚あるあるですが、期が違うのにそことそこにどんな繋がりが?!というものがありますが、意外と同じ地域出身であったりバレエスクールが一緒であったりするのでそうしたところにも目を付けていくと更に宝塚の沼にハマっていけるのではないかと思います。
鳳花るりなさん
福岡県北九州市出身 105期生
きりっとした大きな瞳がチャームポイントな鳳花さん。
元月組娘役さんである75期生の那津乃咲さんのバレエスクール出身であることでも知られています。
下級生はよくバイトと呼ばれる本役とは違う様々な役を演じることがあるのですが、娘役さんではあるものの男役さんの役を演じることもありそのあまりのかっこよさに本当に娘役さんなの…?と戸惑っていた方が続出していました。
宙組
真風涼帆さん
熊本県菊池郡出身 92期生
言わずと知れた宙組のトップスターさんなので詳しい説明は不要かと思いますが…。
ステージ上ではどう見てもかっこいい男役さんなのに、スカイステージや誌面では可愛らしい一面を見せてくださるとてもチャーミングなお方。
真風さんより1代前のトップスターさんである朝夏まなとさんも同じく九州である佐賀県佐賀市出身ということもあり、宙組は近年博多座公演が割合多めにある組になります。
地元公演でのいつもとは違う真風さんのお姿が気になる方は是非円盤やスカステでご確認くださいね。
秋音光さん
福岡県古賀市出身 96期生
毎年発表される宝塚歌劇団年度賞の中で2014年に新たにできた奨励賞を2018年まで5年間連続で受賞し続けたというとんでもない偉業を成し遂げた秋音さん。
その賞の通り、劇団レッスンに鬼のように通い続けその成果を存分にステージ上で発揮されておりあの手の先まで美しい男役さんは誰…?!とオペラグラスを覗くと秋音さんだったなんていうこともよくありますよね。
「アクアヴィーテ!!-生命の水-」では女役も務められており、真風さんと組む妖艶なお姿も必見です!
湖風珀さん
福岡県北九州市出身 102期生
「A Motion」の日替わりシーンで湖風さんを知った方もおられるのではないでしょうか?
当時最下級生ながらトップであった朝夏さんに全力でぶつかっていく姿に笑わされましたよね。
ダンスを得意としておられ、「VIVA!FESTA! in HAKATA」では2階席までがっつりウィンクを飛ばし釣られた方も多かったかと思います。
「アナスタシア」では全日程メンバーでありフィナーレのWトリオにも抜擢されておりますので、気になる方は是非チェックされてください!
いかがでしたでしょうか?
博多座公演は宝塚の地方公演の中でも期間が長く、お楽しみ要素も満載な地でもあることからファンも多いかと思います。
是非博多座公演が復活した際にはグルメチェックと共に、九州ジェンヌさんのチェックもよろしくお願いします。