宝塚歌劇団では毎年約40名のタカラジェンヌが誕生します。
そんな中で、「このジェンヌさんも99期だったのか!」と思うこと、増えていませんか?
一時期は退団者が相次いでいた99期生ですが、ここにきて活躍されるスターさんがどんどん増えている印象です。今回は組ごとにお話ししてみたいと思います。
月組
99期に注目するきっかけになったのは、英かおとさんです。
2020年9月、宝塚大劇場『ピガール狂騒曲』観劇時、銀橋並びで、キラキラ笑顔がひときわ目立つ方がいました。
それが英かおとさん。久しぶりの観劇で、英さんの全開の笑顔を見たときに、ものすごく幸せな気持ちになりました。
当時は総客席数が減っていたのが元に戻ったばかりで、公演中にチケットを買い足すことができ、英さん見たさに何度も通うことができました。
スカイステージの番組でも英さんを見かけることが多く、飾らないお人柄に、ますます舞台で観るのが楽しみになっています。
現在公演中の『幽霊刑事』は3月20日(土)に配信とライブビューイングが予定されています。
月組の99期生は、英さんと朝陽つばささんと、娘役トップスターの美園さくらさんの3人です。
美園さくらさんは、大トップ娘役・愛希れいかさんの次のトップ娘役を立派に務められ、さらに自分らしい個性を出して輝かれているお姿が素敵です。
来週はいよいよ、暁千星さんも出演される「美園さくら ミュージック・サロン」が第一ホテル東京で開催されますね。
星組
99期だったのか!と思ったおひとり、小桜ほのかさん。
2019年『ロックオペラ モーツァルト』ではモーツァルトの初恋の人・アロイジアをされていました。
2020年12月、梅田芸術劇場で公演された『シラノ・ド・ベルジュラック』でのロクサアヌの熱演が印象に残っています。
専科の轟悠さん演じるシラノと、瀬央ゆりあさん演じるクリスチャン、
さらに天寿光希さん演じるド・ギッシュ伯爵にも愛されるヒロインがとてもお似合いで、その3人と対等に張り合える貫禄がありました。
お歌で注目されることが多い方ですが、お芝居もよかったです。
外見のかわいらしさだけでなく、中身がしっかり濃い感じの娘役さんで、今後も注目したいと思います。
星組には99期の方がたくさんおられます。
現在『ロミオとジュリエット』で、役替わりのヴェローナ大公を演じておられる遥斗勇帆さんや、『龍の宮物語』弥五郎などコミカルなお役が抜群の佐賀ジェンヌ・蒼舞咲歩さんなど、それぞれに個性を出して輝いていらっしゃいます。
宙組
以前放送されていたスカイステージ「タカラヅカニュース」の中のコーナーで、宙組の99期の男役同期3人(希峰かなたさん、澄風なぎさん、若翔りつさん)は仲がいいんだなという印象がありました。
現在放送中の番組、寺田瀧雄 没後20年「歌い継がれる愛の譜」~宙組~では、若翔りつさんと希峰かなたさんが美声を披露されています。
お2人とも、大柄でかっこよく、そしてお歌がうまい!さすが「コーラスの宙組」さんです。
お2人のトークでは、寺田先生の楽曲の魅力について話されていて、リアルに寺田先生が活躍されていた時代を知らない者も、「宝塚らしさ」の源流に触れることができました。
2019年宙組『オーシャンズ11』でブルーザー役の若翔さんも印象に残っていますが、宙組さんの舞台での99期生のみなさんの舞台姿に期待がふくらみます。
花組
花組の99期生といえば、帆純まひろさん。
2019年『CASANOVA』新人公演主役も務めたスターさんです。
下級生時代に元雪組トップスターの早霧せいなさんに似ていると言われたという話も納得の、美貌の持ち主。
どんな役をされていても、さわやかなキラキラ感で目を引きます。
若草萌香さんは、ふとした役で芸達者だなと思うことが多い娘役さんです。
歌声も折り紙付きですね。
花組も同期がたくさんいらっしゃるので、今後のご活躍が楽しみです。
雪組
雪組の99期生は、諏訪さきさん、彩みちるさん、野々花ひまりさん。3人それぞれ存在感たっぷりにご活躍中です。
彩みちるさんは『星逢一夜』新人公演初ヒロインや『るろうに剣心』弥彦役で早くから注目を集め、私服がおしゃれなことでも知られていますね。
現在『fff』でモーツァルトをのびのびと演じておられます。
野々花ひまりさんは2020年『NOW! ZOOM ME!!』でも常に目立つ場所にいらっしゃいました。
『fff』では少年ルートヴィヒとして、主演の望海風斗さんの少年時代のお役。
次作バウホール公演『ほんものの魔法使』では、朝美絢さんの相手役ヒロインをされるなど、勢いを感じます。
何でもできる諏訪さきさんは、『fff』ではウェルテルとして登場。
2020年『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』新人公演の東京公演が中止になってしまったのは残念でしたが、もはや雪組になくてはならない存在になっておられますね。
というわけで、今後も「この方も99期…!」という発見を楽しみに、観劇したいと思います。