TBSラジオ「赤江球緒たまむすび」では、8月限定企画で、火曜日に「ようこそ! スカパー! 宝塚歌劇へ」と題したスペシャルコーナーが企画されていました。
火曜日パートナーで、宝塚の沼にハマり始めた南海キャンディーズ山里亮太さん。
宝塚沿線で育ち、幼い頃から宝塚に触れてきた赤江さん。
そんなお二人が、レジェンドOGさんから宝塚の魅力を教えて貰うコーナーです。
第一週は、元星組トップスター柚希礼音さん。
第二週は、元月組スター美弥るりかさん。
第三週は、元雪組トップスター音月桂さん。
第四週は、元宙組トップスター凰稀かなめさん。
最終回はなんと、記念すべき雪組大劇場新人公演復活の日に、元雪組トップスター望海風斗さんが出演されるという、運命的な巡り合わせでした。
本当に豪華な皆さまですね。
短いコーナーですが、ラジオという話しやすい環境のためか「今まで聞いたことがなかったのでは?」というエピソードも飛び出しました。
第3週の凰稀かなめさんは、山里さんの贔屓が愛月さんであることを事前に知っていたようで、自ら愛月さんの話を振ってくださいました。
凰稀さんの優しさに感動しつつ、その素敵なエピソードを紹介させていただきたいと思います。
最後までお付き合いいただければ、幸いです。
愛月さんとのエピソード
ラジオではありますがドレスで登場し、その美しさで赤江さん、山里さんを圧倒したかなめさん。
山里さんが「エレガント!」と声を上げてしまうほどでした。
元宙組トップスターであることを紹介され、最初に考えていた芸名が「かなめ」ではなく、漢字かひらがなかは不明ですが「りく」であることを、明かしました。
そしてトップスターさんとトップ娘役さんとの関係について語ると、なぜか話は宝塚大運動会に。
山里さんが、「銀河英雄伝説」のラインハルトの衣装に素化粧の凰稀さんのかっこよさを、力説していました。
さらに日本初演のティボルトであることが紹介されると、ごく自然に愛月さんとのエピソードに話を振る凰稀さんの優しさに、ときめきました。
凰稀さんと愛月さんは宙組で一緒になり、愛月さんが新人公演で凰稀さんの役をやることが多かったのとこと。
「クラシコ・イタリアーノ」や「モンテ・クリスト伯」でしょうか。
その縁もあり、凰稀さん曰く「結構色々とすぐ」愛月さんから連絡が来たそうです。
「今悩んでます」と言われると、凰稀さんがご飯に誘うのだとか。
悩み事は役の解釈などだけではなく、宝塚人生や、男役としての悩みなどに及び、凰稀さんは「結構すごい考える子で」と表現していました。
愛月さんの宝塚愛が深いからこそだと、凰稀さんと山里さんの意見が一致します。
2歳のころからの宝塚ファンである愛月さんの宝塚愛は、筋金入りですね。
雪組、星組、宙組と回り、特出なども経験した凰稀さんは、その経験を元にアドバイスをしていたそうです。
凰稀さんが退団しても「主演することになりました」「青年館公演来てください」と連絡が来たとのことでした。
青年館ということはきっと「不滅の棘」ですね。
新人公演で自分の役を演じた下級生は特別だと感じるスターさんは、多いと感じます。
それでも何かあればご飯に誘い、退団しても観に来て欲しいと連絡があるお二人の絆は、特に強いのではないでしょうか。
凰稀さんはトップ時代、宙組は一番若い組だからこそ、「新しいことに何でも挑戦できる組」だと感じていたそうです。
しかし同時に、色々な組が新しいことをやり始めていた時期でもありました。
そこで新しい組が「ザ・宝塚」「王道」の作品をやった方がいい。王道の作品で、下級生に勉強して欲しいと考えていたそうです。
その際に凰稀さんが挙げた作品名は「風と共に去りぬ」「ベルサイユのばら」「うたかたの恋」でした。
凰稀さんはトップお披露目作品の「銀河英雄伝説」の圧倒的なビジュアル力のイメージが強く、新鮮な旋風を巻き起こした印象があります。
けれどショーでは宙組の宝である「シトラスの風Ⅱ」を上演したり、実際は伝統的な作品が多いんですね。
劇団では基本的に、トップが作品を決めることはないそうですが、凰稀さんが提案して、やらせてくださいとお願いしたそうです。
それだけ強く、宙組の組子さんたちのことを思っていたのかと考えると、凰稀さんの優しさ、懐の大きさに感じ入ります。
「宝塚にしかできないこと」が「王道作品」であると考えていた。
凰稀さんのこの思いがあったからこそ、愛月さんのクラシカルな魅力と、男役としての品格がさらに磨かれたのではないかと、勝手に思っています。
伝統的な男役でありたいと願っていた愛月さんが、凰稀さんがトップ時代の宙組にいて、凰稀さんの役で新公主演が出来たのは、運命だったのかもしれません。
番組終了後、「#山里亮太 さんは #愛月ひかる さん好き もっと色々話したかったな〜」と、赤江さん山里さんと一緒に写った写真とともに、インスタグラムに書かれた凰稀さん。
本当に優しくて素敵な方だと感動しました。
愛月さんとの絆も、とても美しいです。
ツイッターの「スカパー エンタメ」公式様によると、「リスナー様の声でまた復活もあるかも!? リプ゚or #ようこそスカパー宝塚歌劇へ でご感想を」とのことです。
ぜひ復活して欲しいですね。
9月2日は天真みちるさんがゲスト出演される、「たまむすび」。
宝塚ファンにとって欠かせないラジオ番組になることを、祈っています。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。