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優波慧さん退団挨拶全文(東京宝塚劇場)100年後に残したい

宝塚歌劇を楽しもう

宝塚歌劇団花組の優波慧さんが、昨日2022年2月6日、東京公演千秋楽に退団されました。

約3週間の公演中止のあと、どうか千秋楽までに再開できますようにと誰もが願わずにいられなかった公演でした。無事に千秋楽1週間前に再開となり、その喜びがあの会場の中に溢れた温かい愛の溢れた千秋楽になりました。

公演期間中も何度も優波慧さんの涙を拝見してきました。

そして、昨日、無事に千秋楽。大階段を紋付き袴姿で降りてくる姿に、「よかった」と心から安堵しました。

退団のご挨拶、花組100周年に退団される方の挨拶にふさわしく、そして、今を生きるすべてのタカラジェンヌさんの思いが詰まったお言葉。本当に素晴らしく、100年後もどうかこの言葉が残りますように、、、。

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優波慧さん退団ご挨拶

とうとうこの時がやってきてしまいました。
宝塚の男役として生きるための芸名に「優しい」という漢字をかしてくれた天国の友人に
「優波慧」を全うしたと胸を張ってそう言える今、卒業を決断いたしました。

しかし、この東京公演は残念ながら完走することはできませんでした。
今、このコロナかにおいて、私の今までの感謝の気持ちを舞台にすべて捧げ、精一杯務めることでお届けしたいとそう願っておりましたので、わずかしか公演ができなかったことは、、、、とても、、、悔しかったです。

でも、今、この時、10年以上花組を大切に守り、導いてきてくださった高翔みず希さんのもと、敬愛してやまない柚香光さんのお背中について、大好きな花組の皆様と、いま、この時代を共に生き、共に苦しみ、共に泣き、そして共に笑い、こうして待っていてくださったお客様の前に全員で帰って来られましたことは、この尊敬する花組の一員として、人生最大の絶望も、そして最大の喜びもこのメンバーと共に、生きてこられましたことは、私の生涯の誇りであります。

この誇りを最高の勲章として胸に留め、明日からの日々に大切に大切に、生きてまいりたいと思います。

「触れた心、思いは残るのだから」心の翼の歌詞の通り、100周年を紡いだ私たちは、今この時代に生き、触れたたくさんのお心と思いが、宝塚を支えて、愛する、そんなすべての人々が、何かを隔てることなく、笑いあい、手を取り合い、舞台に生き、そして散っていける、、そんな100年後にどうか、どうか、残りますように。

優波慧に出会ってくださいました皆様、12年間、誠にありがとうございました。

優波慧さん、ご卒業おめでとうございます。