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和希そらが、、朝美絢が、、やっぱり凄かった

宝塚歌劇についての雑記

宝塚歌劇団雪組公演「夢介千両みやげ」が3月19日に無事に初日を迎えました!

今回はその観劇レポートと共に、雪組の新たな魅力に迫りたいと思います。

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彩風咲奈×朝月希和の日本物は大正解

大劇場お披露目の「CITY HUNTER」とは正反対の「夢介千両みやげ」。

雪組で十分に日本物の経験を積んだ彩風さん、そして研究科12年、娘役を磨き続けてきた朝月さん。

不安な要素はなく、むしろ「この2人の日本物が見たかった!」という方も多かったのではないでしょうか。

“道楽修行”をする夢介の人生を切り取った今回のお話。

痛快娯楽時代劇とされているだけあって、会場からは笑いが漏れる場面も沢山ありました。

彩風さん演じる夢介のひょうひょうとした憎めない雰囲気と、朝月さん演じるお銀の強がりだけどヤキモチ焼きな一面。

どうにか幸せになってほしい!と願わずにはいられない、お似合いのカップルでした。

「CITY HUNTER」では素直に愛を伝えることができなかった2人ですが、今回はセリフでも歌でも告白続き!

「惚れちゃったのさ~」と2人で銀橋で歌う場面には、胸がトキメキました!

雪組生のしなやかで品のある佇まいにも感動しっぱなしの一幕でした。

ようこそ雪組へ!和希そらはやっぱり凄かった

そして、皆さんが登場を楽しみにしていたであろう、和希そらさん!

演じるのは、ボロボロの着物にちょんまげ姿、スリをすることで生活をしている少年です。

17歳ながら、幼い妹と弟を養っています。

ケラケラとお銀をからかったかと思えば、幼馴染のお糸ちゃんにそっと手を差し伸べたり…。

母性本能をくすぐる、和希さんの得意分野なお役だったように思います!

クスリと笑える場面を担うこともあり、妹弟を連れてお銀の周りをうろちょろとしている姿が愛おしくてたまりませんでした。

思い返せば、組替え前の「シャーロック・ホームズ」ではスーツに眼鏡の悪い男を演じていたはず…。

その前は色気漂う力強い女性を演じていたはず…。

まさにカメレオン俳優のように、憑依レベルの演技力は圧巻でした。

朝月さんとの掛け合いも、初めての共演とは思えない程息がピッタリで、今後の雪組も安泰だなあと思いました。

朝美絢のナルシストが全開

そして、今回常に笑いの渦の中心にいたのが朝美さん演じる総太郎。

一家の跡取りでありながら、女遊びが止まらない色男です。

稽古場映像から既に話題だった「なんせこの顔、この器量、モテてモテてしょうがない」

というフレーズは、実際聞いてみても、やっぱりナルシスト全開で笑ってしまいました。

“道楽修行の一環”と言いながら、夢介と共に芸者さんと遊んだり、夫がいる女性に手を出したり、あろうことか女中と関係を持ったり…。

それでも納得せざるを得ない、朝美さんの美しさとコミカルさ。

“チャラ男”なのに憎めないチャーミングさを上手く表現されていました。

女性をはべらすのが似合ってしまうのも罪ですよね。

朝美さんのどうしようもなさ、絶妙なクズ感が、彩風さんの真っ直ぐさやピュアさをより引き出していて、トップスターと2番手スターの関係性も垣間見えたような気がしました!

個性豊かなキャラクターに目が足りない!

前作同様、個性が強いキャラクターが盛りだくさんの今作。

真那はるとさん×九城あすさんの悪役は鉄板に面白いですし、朝美さんを縛り上げる手品師の愛すみれさん、彩風さんとの掛け合いに思わず笑ってしまう、船頭の綾鳳華さんなどなど…!

見れば見るほど気になる登場人物が増えてきて、目が足りません!

下級生の中でもパッと目を惹く華世京さんや、今回も安定感抜群の縣千さん。

娘役たちの色っぽい芸者姿にも見惚れてしまいます。

ぜひとも何度も通って、気になる人物を深堀りしたいなと思いました!

新人公演もさらに楽しみです。

新たなメンバーも加わりスタートした雪組公演。

まだまだ大変な状況ではありますが、劇場に行けば華やかな江戸の世界が私たちを迎えてくれます。

ぜひ「夢介千両みやげ」でひと時の夢を体感してきてください!