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幻になった「分担コンビ」のエピソード

宝塚にはたくさんの萌え文化が存在しますが、音楽学校時代に存在する「分担さん」という文化を一度は耳にしたことがある方も多いと思います。

「分担さん」とは何かというと、音楽学校(2年制)の2年である本科生が、1年の予科生とペアを組んでお掃除場所の掃除方法や、芸事の「いろは」を教えるマンツーマン教育です。

宝塚音楽学校は、授業が始まる1時間前から予科生が登校し各お掃除場所を決められたルールに沿って1時間真面目にみっちりお掃除するという伝統があります。

ただの「お掃除」ではなく、プロの舞台人の基礎作りともなっているようなので、この指導がかなり厳しいようです。

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分担制度は幻に、、、、

そして、なぜ「分担さん」文化にファンが萌えるかといいますと、この組み合わせは学校サイドが勝手に決めるのではなく、本科生自身が「この子を自分の分担にしたい!!」という子を選んで分担に決めているという点です。

寮の同室コンビと同じく、分担コンビについても公式ではいっさい公開されていないので、たまたまスカイステージや宝塚GRAPHなどで、あの方とあの方が分担だったんだ!!と知るとスター同士の繋がりにファンは喜びに満ち溢れます。

しかし、現在では、このような宝塚音楽学校の本科生から予科生に対して行われる指導方法が、”時代にそぐわない”という声もあり、廃止されたそうで、お掃除指導もマンツーマンではなくグループ制に。

つまり「分担さん」文化も幻となってしまいました。

ここまで簡単に分担さん文化について述べてきましたが、今までに生まれた”分担コンビ”のエピソードなどを近年活躍のスターさん中心にまとめていきたいと思います。

分担コンビ”のエピソード

99期 帆純まひろ × 100期 聖乃あすか

お二人は玄関掃除が担当でした。

数あるお掃除場所の中でも「玄関」は花形だと言われており、将来有望な男役スター候補が割り当てられる場所として有名です。

お二人の美貌なら納得ですね。

聖乃さんは当時、分担さんである帆純さんのことが好きすぎて寮の部屋でスコーンを作り、帆純さんにプレゼントをしたそうです。

そして帆純さんは目の前で食べてくれたそうですが、ギャグかと思うほどそのスコーンが硬かったとお茶目なエピソード付きで語ってくれました。

このお二人といえば、どちらも入団時からずっと花組生。つまり、音楽学校時代を含むと実に11年の繋がりです。

さらに、「Me and my girl」の新人公演では恋人関係の役柄であったため、聖乃さんが帆純さんに指輪を贈ったそうです。

また、お二人がMCを務めたスカイステージの番組「Dream time」ではオリジナルで作られたのであろう”HONOSENO”と書いたTシャツをお揃いで着られていたり1期違いながら仲の良さが伺えます。

101期 縣千 × 102期 彩海せら

お二人のお掃除場所は”講堂機械”が担当でした。

こちらのお掃除場所はなんと、99期 諏訪さん-100期 極美さんからの流れであり、宝塚ファン的にも胸熱な繋がりになっております。

そして分担は先述した通り、指名制なので縣くんが彩海さんを選んだわけですが、なんと彩海さんの取り合いになり”同期と喧嘩”までしたそうです(笑)

そんなお二人ですが、彩海さんは今年に入り月組へ組替えとなりましたが雪組時代にはたくさんの”あがあみ”を魅せてくれました。

彩海さんにとって雪組生として最後の出演である『Sweet Little Rock ‘n’ Roll』は、縣くんのバウホール初主演であり、彩海くんはその2番手を務めていたので、お二人のバディ感が強かったです。

そして、このお二人もですがスカイステージの「Dream time」の番組で共同MCをしておりました。

番組内でも、仲睦まじそうにニコニコのお二人が印象的でした。

いかがでしたでしょうか。

今回は1期違いのコンビ萌えである「分担さん」コンビを2組ご紹介しました。

分担さん文化はなくなってしまいましたが、まだまだあるであろう分担さんエピソードをぜひスターさんから語っていただける機会があればいいなと願っています。

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