『バレンシアの熱い花』先行ビジュアル解禁!
宝塚歌劇団星組全国ツアー『バレンシアの熱い花』の、先行ビジュアルが発表されました。
凛とした凪七瑠海さんと、愁いを秘めた舞空瞳さんがとても素敵ですね。
少し昔の男役さんを思わせる凪七さんの髪型ですが、朝夏まなとさん、大和悠河さんも同じような雰囲気だったのを思い出しました。
残念ながら初演を拝見したことがないのですが、伝統なのでしょうか?
こういったところに拘るのも、再演の醍醐味ですね。
舞空さんの普段はなかなか見ない表情に、この作品で新たな魅力が引き出されそうだと、期待しています。
経験豊富な凪七さんの相手役となれば、学べることも多そうですね。
また踊り子役ということで、舞空さんが得意としているダンスを堪能できそうで、嬉しいです。
暁千星さんは『赤と黒』へ
全国ツアーが広島を回りますので、広島県出身の瀬央ゆりあさん、暁千星さんが行かれるものと予想していた方も、多いと思います。
朝夏まなとさんの『バレンシアの熱い花』宙組全国ツアーの時も、朝夏さんの出身地である佐賀県を回り、大変盛り上がったそうです。
全国ツアーは、大劇場公演に比べると羽根の基準が緩くなります。
「宝塚と言えば大きな羽根」というイメージを持っている方が多いので、その期待に応えるためでしょう。
「兵庫、東京までは遠くて行けないけれど、せっかく地元に来てくれたから」と、一生の思い出のつもりで観劇する方も少なくありません。
またご家庭の都合などでなかなか遠出できない方にとっても、ありがたいものです。
宝塚大劇場や東京宝塚劇場が遠くても、それほど遠くなくても、観劇慣れしていない人にとって、全国ツアーは本当に貴重な経験です。
ここから宝塚沼に引き込まれていく方も、多いでしょう。
そんな貴重な機会である全国ツアーで、地元に行くのです。
しかも男役三人が活躍する演目を選んだからには、凪七さん、瀬央さん、暁さんのトライアングルが楽しめるものと思っていました。
全国ツアーという貴重な機会だからこそ、瀬央さん暁さんの立派なW2番手羽根が実現し、便宜上、凪七さんがトップ羽根を背負うものと思っていたのです。
しかし暁さんが『赤と黒』になり、極美慎さんが全国ツアー組となりました。
すると羽根は、どうなるのでしょうか?
今回はその考察を書かせていただきたいと思います。
あくまで個人の意見ですので、ご理解のある方だけお読みください。
最後までお付き合いいただけますと、幸いです。
凪七さん・瀬央さんのW2番手羽根か
凪七さんも、瀬央さんと同じように、番手ぼかしを経験されています。
凪七さんは美弥るりかさんとお二人で、W2.5番手状態を経験されました。
来年星組で幕を開ける『1789』が、凪七さんのW2.5番手状態の時の作品というのが、また皮肉ですね。
この作品、凪七さんが2番手の位置で階段降りしているのですが、未だに「誰が2番目だったのか」という点では、ファンの意見が分かれています。
その次の大劇場公演で、珠城りょうさんが2番手羽根を背負い、凪七さんは3番手のような形になってしまいます。
つまり正2番手の経験がないということになります。
専科にいらした轟悠さんが特出されるときは、トップ羽根を背負われました。
トップさんも、その時によりますが轟さんに近い形の大羽根を背負いますから、とても華やかで宝塚らしさを堪能することが出来ました。
これはトップ・オブ・トップと呼ばれた、轟さんだからこそでしょう。
凪七さんは轟さんと違って、トップ経験がありません。
『蘭陵王』での主演はありますが、普段は2番手から3番手の位置につかれることが多い印象です。
『心中・恋の大和路』で、バウにも関わらず和希そらさんの下につかれたときは、本当に衝撃でした。
『バレンシアの熱い花』でも思いましだか、「人事の都合や番手調整にうまく使われているな」という感じが拭えない、ジェンヌさんです。
つまり玉突き方式でなければ、トップ羽根を背負わせる理由は、劇団側にはないということになります。
ですので、今回トップ羽根を背負えるかというと、可能性はかなり低い気がします。
結論としては、凪七さん、瀬央さんがW2番手羽根、極美さんが3番手羽根、というところではないでしょうか。
全国ツアーということも加味すると、一番落ち着く形だと思います。
ファンはもやもやする気もしますが、初見の方も多い全国ツアーでは、華やかで喜ばれるかもしれません。
配役発表が楽しみ!
フェルデナンドが凪七さん、イザベラが舞空さんというのは、まず間違いないでしょう。
ラモンが瀬央さん、ロドリーゴが極美さんでしょうか。
宙組では役替わり公演だったこともありますし、逆もあり得ますね。
マルガリータ、シルヴィアが誰になるのか、想像するとワクワクします。
配役の決定を楽しみに待ちたいと思います。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。