宝塚歌劇団月組2番手鳳月杏さん。
憂いのある大人の男役、落ち着いたお芝居、伸びやかな歌声、隙のない美しいダンス。
そんなイメージが思い浮かびます。
新人公演の主演をしていない異例の2番手と言ってもいいでしょう。
ですがその実力は誰もが認めるところ。
現トップの月城かなとさんの退団が近いと予想される今、鳳月杏さんは果たしてトップになるのか、考えてみたいと思います。
現トップの月城さんは来年で5作目。
しかも先日発表された演目は
ミュージカル・ロマン
『Eternal Voice 消え残る想い』
レビュー・アニバーサリー 『Grande TAKARAZUKA 110!』
“エターナル”とか”消え残る”など退団を連想させるキーワードがしっかり入っていますし、”TAKARAZUKA”がタイトルにあるショーって結構な確率でトップさん退団されませんか?
おそらく月城さん海乃さんが添い遂げ退団される気がしてなりません。
となると次期トップの候補は?
現2番手の鳳月さんの他に考えられるのは雪組2番手の朝美絢さん、専科の水美舞斗さんくらいなぁと思います。
あくまで個人の意見ですので、ご理解のある方だけお読みください。
最後までお付き合いいただければ、幸いです。
朝美絢さん?
まず、朝美さんに関して。元々月組出身ですし人気もあります。
現在雪組で2番手として4作目。
バウホール主演(ワークショップを含めると)2作、東上主演2作。トップになるには十分な経歴です。
雪組は彩風さん93期、朝美さん95期、和希さん96期とトップから3番手まで学年が近く、彩風さんは雪組の御曹司なので長期トップの予定かなと。
となると朝美さんが雪組でトップになるにはかなり待たされることに、、。
また3番手の和希さんは二作品で東上主演予定で、『心中恋の大和路』『双曲線上のカルテ』と雪組の歴代トップさんが演じられた再演物です。
これはかなり期待されてるのかしら?と勘ぐります。
朝美さんが古巣の月組でトップ、和希さんが彩風さんから継いで雪組トップの流れも大いに可能性がありそうです。
ですが同期同士のトップ引き継ぎは通例ではほぼないみたいなのでこのパターンはないかもしれません。
が、月組の人事は毎回驚かされることが多いので今回は例外の可能性も、、。
水美舞斗さん?
また水美さんに関しては花組で2番手羽を背負ってからの専科異動なので、相当強い専科さんという立場になるかと。とても人気もありますし博多座でME AND MY GIRLのダブル主演も控えています。
おそらく専科のまま退団ということはなく、どこかの組に2番手として異動、もしくは落下傘でトップになるという流れな気がします。
となると月組?と考えたくなりますが、水美さん自身月組に縁もゆかりもなければ、華やかキラキラダンサーが売りの水美さんと落ち着いたお芝居が魅力の月組とでは雰囲気が違う気がしてなりません。
個人的には水美さんなら熱いパッション!!で星組の方が断然合ってると思います。
そして大本命の鳳月さん!
もし月城さんが来年1作目で退団されるなら鳳月さんのトップは研19就任となり高学年での就任になります。
ここ最近で高学年就任のトップさんで思い浮かぶのは研18 大空祐飛 さん、北翔海莉さん。研17 壮一帆さんでしょうか。
どの方も組替え落下傘でのトップですが、それに相応しいというか皆を納得させるだけの実力がある方はがりです。
鳳月さんも舞台での実力は抜けがなく本当に素晴らしい実力の持ち主だと思います。
実際に観劇すると、ご贔屓ではないのに鳳月さんに目がいってしまうことも多々あります。
他の男役さんには醸し出せないベテランの余裕というか、決して押し出しが強くはないのに立つ、歩く、座る、グラスを触るちょっとした仕草の一つ一つまで計算し尽くされている感じがするんです。
究極の男役として舞台に存在しているといいますか一切の隙がない感じ。
その姿から下級生は多くのことを学べるはずですし、鳳月さんだからこそ観てみたい役ってたくさんある気がします。
スーツ物とかそれこそ正塚先生のお芝居とか。
また鳳月さんは下級生からの人望も厚いですし内面もとても素晴らしい方なのが雑誌のインタビューやスカイステージ の番組から伝わります。
月組現3番手の風間柚乃さんはトップになる方だと思いますがまだまだ経験を積みたいところ。鳳月さんを短期トップで3~4作→風間さんに引き継ぎという流れが一番美しいですし、19年間も男役を追求し続けている功労者の鳳月さんへの最大の花向けであり結果だろうと思うんです。
いずれにせよ、次回公演 『フリューゲル -君がくれた翼-』『万華鏡百景色』の集合日で退団発表がなければ、鳳月さん次期トップと思って良いのではと予想しています!
今後の流れに注目していきたいですね。