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勘違いから始まるラブコメミュージカル『TOP HAT』観劇レポ

宝塚歌劇を楽しもう

宝塚ファンの皆さん、こんにちは。今日も楽しく宝塚のお話しをしましょう。

今回は、大阪梅田芸術劇場で絶賛公演中の花組『TOP HAT』の観劇レポをお送りします。

『TOP HAT』は、1935年のアメリカで公開された名作映画で、昭和11年から日本でも上演されてきた、愉快でロマンチックなミュージカルです。

物語の内容は、新作レビューに出演するため、柚香光扮するジェリー・トラバースが、同じホテルに滞在していた、デイル・トレモント(星風まどか)に一目惚れします。

デイルもまたジェリーに心惹かれますが、ひょんなことから友人の夫であると勘違いし、周囲を巻き込む大騒動になるラブコメストーリー。

舞台が始まった瞬間から、華やかなNYのブロードウェイ、ロンドン、そしてベネチアへと引き込まれてしまうこの物語を、少し掘り下げて話していきたいと思います!

※ここからはネタバレ、個人的な見解を含みます。

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開演直後から、HATとタップで華やかに観客を魅了!

幕が上がると、れいちゃん(柚香光)演じるジェリー・トラバースの人気を知らしめる、杖とタップダンスそして、HAT(帽子)を使ったブロードウェイのショーから始まります。

ダンスの花組と呼ばれるくらい、ショーマンとショーガールと一緒に踊るれいちゃんは、まさに人気スターのジェリー・トラバース。

これからまどかちゃん(星風まどか)と始まる恋模様に、胸が高まりました。

因みにまどかちゃんは、ファッションモデル役で、たまたまれいちゃんジェリーが泊まっていた部屋の下の階に宿泊していて、部屋でタップダンスをしていたれいちゃんジェリーの騒音に怒って2人は出会います。

騒音の文句に行って、れいちゃんが出てきたら、怒りもどこかに吹っ飛んでしまいそうです。

れいちゃんジェリーが、まどかデイルを口説く姿が素敵すぎる!

れいちゃんファンの方に一番注目して欲しいのは、ジェリーがデイルを口説く数々のシーンです。

例えば、さり気なく手を絡めながら、デイルに気持ちを伝えていく場面はいつまでも観ていたいくらいです。

そして王子様のように、跪いて求婚する姿は女性憧れのプロポーズかもしれません。

・元禄バロックとは異なるマイティ―(水美舞斗)のちょい悪親親父ぶりも必見!

今回マイティーは、元禄バロックで演じたコウズケノスケとは違う、可愛げのあるちょい悪親父を演じています。

ホレス・ハードウイックという英国人プロデューサーで、れいちゃんジェリーの友人という役どころで、若い女の子にたぶらかされた話しから、れいちゃんジェリーと、まどかデイルの恋をややこしくしてしまう原因になっております。

音くり寿が妻を演じ、頭が上がらない演技がどこか憎めないキャラを醸し出し、2人で歌う『OUTSIDE OF THAT I LOVE YOU』は、心がほっこりする可愛いナンバーなので、聞いて欲しい名曲です。

ホレス(水美舞斗)とベイツ(輝月ゆうま)の主従関係が面白い!

輝月ゆうまさん演じるベイツは、マイティーホレスの付き人ですが、音くり寿ちゃん演じる妻マッジの言うことを聞き、ホレスの言うことは愛のある嫌味な言葉で返す面白い役どころです。

まどかデイルに探りを入れるシーンもあり、真面目に変装しているのか、笑かしてくるのかわからない恰好もするので、思いっきり笑ってみてください。

帆純まひろ演じるイタリア人服飾デザイナー、アルベルトが滑稽なようでカッコいい!

ほっちゃん(帆純まひろ)演じるアルベルトは、イタリア人という設定のため、片言で話し、まどかデイルを恋い慕うも、異性としてみられていないちょっと可哀想な役です。

でもモデルのデイルのために服をデザインし、美しいと褒めたり、プロポーズをしたりと、一生懸命好きなことを、まどかデイルに伝える姿は胸キュンものです。

こんな男性に愛されたら、女性は幸せになるのかもしれませんね。

4月3日は、ライブ配信でも視聴できます!

『TOP HAT』は、タップダンスのシーンがあるので、ぜひ劇場でその靴音を感じて欲しいのですが、ライブ配信が4月3日にあるので、見ていただきたいミュージカルの1つです。

混沌とするご時世ですが、勘違いから始まるラブコメミュージカルで、ぜひ疲れた心を癒しあったかい気持ちになってみてはいかがでしょうか。