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宝塚歌劇団のアンダースタディという存在

宝塚歌劇についての雑記

どんな舞台、どんな作品にもナマモノであるが故にトラブルはつきもの。

悲しい事実ではありますが、どんな作品でもそんな不測の事態に対応できるよう様々な対応策が準備されています。

その中で割とメジャーで知られているアンダースタディーという存在。

宝塚歌劇団ではあまり馴染みのない存在ではあるのですが、舞台観劇全般が趣味の方であればご存知のはず。

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代打として出演するキャスト

舞台出演者がなんらかの事情で出演不可となってしまった場合に代打として出演するキャストのことを指します。

団員が所属する劇団でもよく採用されている制度ではあるのですが、宝塚歌劇団は日本国内にある他の劇団とはやや違う特性を持っておりアンダースタディーもやや変わってきます。

2016年に上演された雪組公演「るろうに剣心」を覚えておられるでしょうか?

大変好評を博した作品でしたが、宝塚大劇場での公演は丁度インフルエンザが大流行の次期と被ってしまい武田観柳役の彩凪翔さんが休演となり、同期の真那春人さんが代役となりました。

真那さんの演じられていた役は玉突きのように1つずつ下の役の方が演じられており、発表から翌日の公演で本来のキャスティングと何ら遜色のないクオリティを提供されていることにかなり驚きの声も多かったと記憶しています。

そして先日月組公演「今夜、ロマンス劇場で」でも大変残念ながら1月16日11時公演より蓮つかささんの休演が発表されました。

その代役がまさかの大楠てらさん。

97期生の蓮さんは演技はで高齢の役からちょっと剽軽な役までそつなくこなす正に演技の月組になくてはならない男役さん。

代役として抜擢されたのは新人公演にて蓮さん演じる狸吉に選ばれていた102期生の大楠さん。

まさか新人公演の役を本公演で演じることがあるだなんて…。

時期が時期であるため以前のように大勢でのお稽古も難しい状況であるため学年の近い方がアンダーも兼任するということが出来なくなっているのだな、と推測されます。

新人公演の学年の方が本公演でしかも割と上級生さんである蓮さんの役をやって大丈夫なの…?という不安の声やプレッシャーも大いにあったかとは思いますが、幕が開いてみるとそんな風潮を跳ね返すくらいの演技を魅せてくださった大楠さん。

体格も全く違うお2人ではありますが、そんな差異も楽しめるくらいには大楠さんの狸吉も良かったと思います。

蓮さんは怪我での休演とのことですので、今作中の復帰は難しい状況。

1月20日11時公演からは99期生の朝陽つばささんが代役を務められることが発表されています。

蓮さんの1日も早い復帰、そして大楠さんと朝陽さんの今後のご活躍を重ねて祈っています…!