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ストレスを抱えるジェンヌ&ファンの熱量の変化

宝塚歌劇についての雑記

コロナ禍に入り3年が経ちましたが思った以上に変化が無く、変わらずエンターテイメント業界は公演関係者に陽性者が出た場合は公演を中断しなければいけない状況が続いております。

舞台という世界、大所帯での公演はコロナという魔物に対して防御するにはあまりに厳しくどんなに感染防止対策を徹底していても、正直100%を守り抜くことは困難な状況です。

今までは当たり前のように出来た公演完走という目標にはどの組も手が届きにくい時代です。

1日でも1公演でも多く幕が開きますように。悲しくもこれが最近の正直な願いとなりました。

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ストレスを抱えた演者たち

きっと生徒さんたちはプライベートもお稽古も様々な規制があり、本来なら必要の無いストレスを沢山抱えてるに違いありません。

昔はお稽古映像を見てもお稽古場に組子がギュッと小さく丸まりながら座って下級生は上級生の技を盗み見しながら成長していきました。

今は密を避けるためにお稽古も少人数制でやっているのでしょうか…。

一番育ち盛りの時期に伸び伸び自由に芸事に集中することが出来ず悩んでいる生徒さんも沢山いらっしゃるのかなぁと。

舞台裏でもあまり無駄な会話も出来ないだろうし、ワイワイみんなでご飯食べることも禁じられ、組遠足や旅行も無し、仕事以外での必要な楽しみというものまでも完全に奪われてしまった。

その状況に息が詰まって苦しい思いをしていないかと思うとなんだか色々と心配になってしまいます。

更にコロナウィルスという複雑で厄介な病気は舞台人にとって必要な免疫力、呼吸、声を蝕む最悪なウィルスです。

絶対に感染して欲しくない…けれどマスクを外して大所帯で歌い踊るというリスキーを犯さなければいけない。

ファンとしてはそんな辛い思いをさせたくない気持ちと公演を観たい気持ちとの複雑なせめぎ合いに悩まされるばかりです。

危険と隣り合わせになりながらも走り続けるタカラジェンヌたちが戦場を駆け抜ける戦士たちにも思えてしまう今日この頃。

その勇敢な姿勢に皮肉にも格好良いなぁと惚れ惚れしてしまう時もあります。

コロナ禍になり昔よりも公演に向ける演者達の想いがより熱く、一公演一公演に対する向き合い方が違うようにも感じます。

明日のことはわからない現状、毎公演この公演が千秋楽になるかもしれないという熱量で舞台に立っているように見えます。

ファンの熱量の変化も

また、ファンの皆様の熱量も同時に変化してきたのではないでしょうか。

一公演一公演を噛み締めるように観る。

今持っているチケットが観れたらラッキー。

お茶会や年に一度開催されるタカラヅカスペシャルもみんなお預け状態。

飢えに飢えながらも、だからこそなのか、余計に御贔屓様への愛情が募る、違う形で支えていこう、ファンの皆様の優しさや愛情が一つとなり贔屓に向かっている温かい世界は、このコロナという災いが転じて福となった結果なのかもしれません。

実際にこんな暗い世の中だからこそエンタメ業界という煌びやかな夢の世界だけは輝いていてほしいのです。

エンタメで働く関係者たち

エンタメを不要とする人々にとっては全く関係の無いことかもしれませんが、舞台関係者は皆、舞台が開幕することで生活が出来、またファンは舞台が開幕することを目指して働くのです。

そのサイクルが止まってしまうことは生きる糧を失うことに繋がるのです。

もしかしたらコロナ禍で一番打撃を受けてしまった業界ではないかと思います。

何度も何度も足止めされては再び這い上がって限界まで突き進む。

その真摯に向き合う勇姿に私たちファンは励まされ心を突き動かされ、贔屓のために頑張ろうとどんな時も同じように這い上がり前向きに生きてゆけるのです。

公演に行けることが当たり前の世界に

今回も私自身の大切な観劇日がコロナにより中止期間にすっぽりハマってしまいました。

仕方がない、そう言いきかせながらもやはり悔しいです。

どこにもぶつけることの出来ぬ無念な想いを抱えながら諦めることしか出来ないこの状況。

慣れたくはないけれど慣れなければいけない。

いつかまた昔のように公演に行けることが当たり前になり〝あんな辛い時代あったなぁ。今は幸せだなぁ〟と思える時代が来ますように。

100年以上続く歴史がこれからもずっとずっと永遠に続きますように。