朝美絢さん二度目の東上もKAAT
宝塚歌劇団雪組2番手の朝美絢さんの二度目の東上主演作品『海辺のストルーエンセ』は、「その美貌と賢さ、エレガントな立ち振る舞いを武器に」する、医師役とのこと。
あまりにピッタリすぎて、上演が楽しみですね。
美貌の医師役は、ファンが願っていた役の一つではないでしょうか。
こちらは史実をもとにしたお話とのことです。
デンマークというと、ヨーロッパの王室に詳しすぎる宝塚ファンでも、あまりなじみがありません。
予習には映画『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』がお勧めです。
なんと『カジノ・ロワイヤル』の敵役ル・シッフルを演じた、マッツ・ミケルセン主演です!
宝塚との縁を感じてしまいますね。
ダンサー出身で「北欧の至宝」「デンマークで一番セクシーな男」と呼ばれるマッツ・ミケルセンですが、朝美さんも美しい動きと、滴るようなセクシーさには折り紙付き!
上演が楽しみです。
朝美さんの東上が二度ともKAATなのは、神奈川出身だからでしょうか。
バウ初単独主演作品も、地元に縁のある作品でした。
合わせて考えてみると「劇団からの地元愛が強すぎない?」と思ったので、振り返らせていただきます。
あくまで個人の感想ですので、ご理解のある方だけどうぞ。
最後までお読みいただければ、幸いです。
バウ初単独主演は『義経妖狐夢幻桜』
朝美さんのバウ初主演は『A-EN』です。
しかし暁千星さんとのW主役であり、バウ・ワークショップという挑戦の場でもありましたので、『義経妖狐夢幻桜』から、話を始めさせていただきます。
朝美さんは凛々しくも美しく、星南のぞみさんは現実離れした可愛らしさで、永久輝せあさんはおひげのイケメンで、眼福の作品でした。
谷先生の作品ということもあり、振り返ってみると「元禄バロックロック」に繋がる、歴史ファンタジーでしたね。
舞台を直接拝見することは叶わずスカステ待ちだったのですが、「鎌倉出身だからヨシツネとは、劇団からの愛を感じる」と思ったのを、はっきりと覚えています。
鎌倉武士で美形と言えば、誰しもが真っ先に頭に浮かぶのは、義経でしょう。
龍真咲さんの退団公演『NOBUNAGA<信長> -下天の夢-』では、伝説の美少年森蘭丸に抜擢。
『壬生義士伝』では、2016年に晩年の写真が発表されてイケメンと話題になった斎藤一を演じました。
もはや美剣士と言えば、朝美さんですね。
二度の東上が、どちらもKAAT
宝塚が全国ツアーで、主演の出身地を大切にするのは、皆様ご存じだと思います。
宝塚ファンは「凱旋公演」と呼びますね。
他の舞台ですと、凱旋公演は「好評につき東京で追加公演」という意味がほとんどだと思いますので、宝塚の独特な文化だと思います。
現在東上というと、ブリリア、KAAT、青年館の三つが使われています。
その中でもKAATでの東上が続くのは、「出身地贔屓では?」と感じてしまうのは、筆者だけではないはずです。
関東以外にお住いの方ですと、ピンと来ないかもしれません。
東京、神奈川の方でも「どこも距離感変わらないのでは?」と思われるかもしれませんね。
鎌倉駅からと仮定すると、ブリリア・青年館と比較してKAATは、公共交通機関を利用する時間が半分くらいで済みます。
KAATは鎌倉から、アクセスしやすい場所にあります。
鎌倉の星、朝美さんの活躍に期待!
神奈川県は月城かなとさん、舞空瞳さん、望海風斗さん、そして朝美さんと同じバレエスクール出身の彩輝直さんなど、トップスター・トップ娘役を多く輩出する県です。
現役スターでは桜木みなとさん、聖乃あすかさんがいらっしゃいますね。
とはいえ、ここで名前を挙げた方のすべてが、神奈川県横浜市出身となります。
横浜市はもはや宝塚の聖地です。
一方鎌倉市となると、まだいらっしゃらないのではないでしょうか。
朝美さんが鎌倉初のトップスターになる日が楽しみです。
その際は、地元愛溢れる作品が用意されることを願っています。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。