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美弥るりかサヨナラ特別番組で語ったこと

宝塚スカイステージ情報

美弥るりかさんの宝塚歌劇団の退団の日まで2週間となってしまいました。

今回は、宝塚歌劇の専門チャンネル『スカイステージ』の美弥るりかサヨナラ特別番組「瑠璃色のSTAGE」で美弥ちゃんが語っていたことを残すために綴っておきたいと思います。

大劇場千秋楽の当日のことなどを語る美弥ちゃんの目がキラキラしていたことが第一印象です。そして、一言一言丁寧に語る声が言葉が、美弥ちゃんの優しさであふれていました。
なお、美弥ちゃんの言葉は要約したものですので、ご了承くださいね。

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大劇場千秋楽の様子

宝塚大劇場千秋楽美弥ちゃん最後の入りの様子の映像が流れました。

白いスーツの袖が肘のあたりからひらひらとかわいいデザイン、インナーはすみれ色、笑顔の美弥ちゃんがフェアリー過ぎて・・・まさに妖精でした!

当日は桜の花が風に舞って散っていく、そんな大好きな景色の中千秋楽を迎えられたことは幸せだったと語る美弥ちゃん。

千秋楽の舞台はいつも通り冷静に大切に演じ、ショーでは胸が一杯になる瞬間がたくさんあったそうです。

“サヨナラショーは、いろいろなことを思い出しながら皆様に思いを伝えながら17年間を走馬灯のように振り返りながらゆっくり進んで行った。

特に「アンナ・カレーニナ」の曲の時、皆様がペンライトで応援してくださった景色は今までの宝塚人生の中でも一番美しい景色なのかなと胸に刻みながら見ていました。”

“最後の大階段を降りる時、私がこの瞬間を迎える時が来たんだと夢のような気持ちだった、挨拶は、どんな時でも自分を見捨てずに応援してくださった皆様のおかげで今の自分があるという感謝の気持ちを込めました。”

思い出の舞台を振り返る

初舞台~星組時代

2003年「花の宝塚風土記」「シニョールドンファン」で初舞台後、星組に配属。
2008年「アンナ・カレーニナ」カレーニン役

ターニングポイントとなった役は「アンナ・カレーニナ」のカレーニン役。
宝塚人生をかけて挑んだカレーニン役のオーディションで、大好きな作品のカレーニン役を勝ち取ったのです。

「当時まだずい分可愛らしかった美弥ちゃんが、妻の不倫に悩む渋い大人の男性の役を演じる」というそのギャップの大きさに今更ながら驚きます。

当時のことは知りませんが、少なからずご覧になった方に大きな印象を与えたのではと思いました。

当時はまだ未熟さがあったかもしれませんが、カレーニン役に真摯に取り組んだことがその後のいろいろな役につながったのです。

2008年「THE SCARLET PIMPERNEL」新人公演デュハースト役
2009年「太王四神記 Ver.Ⅱ」スジニ役 新人公演カクダン役
2009年「My Dear New Orlieans」新人公演レニー役(本役 柚希礼音さん)
2010年「ハプスブルクの宝剣」最後の新人公演で初の主演(本役 柚希礼音さん)

“主演への夢やあこがれはあった。
ファンの皆様にいいご報告ができるということを一番に思った。
でも自分にはそれを乗り越える力がない、とにかくお稽古、お稽古、必死、がむしゃらに取り組んだ。
真ん中に立たれている上級生はいろいろなものを背負って立っていらっしゃることを知った。
自分たちがもっと力を出して周りから支えることが大切と思った。”

2010年「摩天楼狂詩曲(ニューヨークラプソディー)」エディー・スタンレー役とアイス・クレマン役を壱城あずさと役替わり
2011年「ノバ・ボサ・ノバ」ボールソ役、マール役
2011年「オーシャンズ11」リビングストーン役
2011年「メイちゃんの執事」柴田剣人役

“皆様に愛していただいた役で、今でも大切にしている役。
マンガをとにかく読み込んで、原作ファンの方にも動いている剣人と思っていただけるようにビジュアルも工夫した。”


2012年「天使のはしご」この公演を最後に月組へ組替え

“10年間星組で過ごし、弱かった自分を強くしていただいたのは星組の皆さんのおかげで、同期との濃い思い出がたくさんあり、活動していた「紅5」が終わってしまうのも寂しかった。”

ここで「紅5コンサート」の映像が一部流れました。

美弥ちゃんにとっては、「紅5」がとっても大切なものだったのですね。

月組時代

2012年に月組に組替え
2012年「ロミオとジュリエット」マーキューシオ役

“初めての大きな役、そして初めての銀橋を歌って渡るフィナーレの歌手。悩み苦しみ、でも新しい仲間に支えてもらった。初日に暖かい大きな拍手をいただいて、月組ファンの皆さんに受け入れていただいたようなその時に初めて月組生になれたような気持ちだった。”

2012年「愛するには短すぎる」アンソニー役 全国ツアー公演 初めての全国ツアー公演
2013年「ベルサイユのばら」ベルナール役とジュローデル役 役替わり
2013年「ミーアンドマイガール」ジャッキー役とジェラルド役 役替わり
2014年「New Wave!月」
2014年「TAKARAZUKA花詩集!」
2014年「THE KINGDUM」凪七瑠海さんとW主演 ヘアフォール伯爵役
2014年「PUCK」ダニー役 
2015年「1789 バスティーユの恋人たち」アルトワ役

“悪役でも根っからの嫌な人、振り切った感じで挑戦できた、楽しく演じられた。”

アルトワ役でファンになった方が多かったのではないでしょうか?

この役がターニングポイントになりその後の活躍へつながったと思います。

2015年「舞音」もう一人のシャルル役
2016年「NOBUNAGA」秀吉役

この公演で龍真咲さんが退団し、凪七瑠海さんが専科に異動となりその後の月組がどんなふうになるのか注目されました。

2番手時代

2016年「アーサー王伝説」モーガン役

“ここでまた女役が来たのですが、女性でも男性でも肉体と魂・心を使ってお伝えするということに変わりはない、男女の枠を越えはじめて考えた時期でした。”

2017年「グランドホテル」オットー役

“役なのか自分なのかわからなくなる瞬間があった。ここまで感じられたのはオットーが初めてでした。”
“初演でオットーを演じられた涼風さんと同じ役を演じた人としてお話ができたという信じられない奇跡”
“宝塚人生で一番大きいことだった。”

2017年「瑠璃色の刻」シモン役 初単独主演公演
2017年「All for One」アラミス役 世紀の色男!
2017年「Razzle」初ディナーショー
2018年「カンパニー」高野悠役「Baddy」スィートハート役
2018年「雨に唄えば」コズモ役
2018年「エリザベート」フランツ役

2017~2018年は、宝塚の2番手人気スターとして充実した2年間でしたね。

「スィートハート様」でファンになった方も多かったですよね。

美弥ちゃんだからこそできた役だったと思います。

あれからたった1年で退団されることが残念すぎます。そして、
2019年「アンナ・カレーニナ」ヴィロンスキー役

“16年間の中で培われてきたものをすべて惜しみなく出し切りたい!という気持ちで取り組んだ、卒業する前の作品が「アンナ・カレーニナ」でよかった。”

2019年「夢現無双」「クルンテープ」退団公演

“肩の力が少し抜ける感じ、落ち着いて自分の男役を堂々と表現したいことができる。
感謝の気持ちをお伝えできるように一回、一回の公演を大切に。恩返ししていきたい。

2019年「Flame of Love」ディナーショー

最後のお稽古場の様子が少しだけ流れました。

武蔵と小次郎の巌流島の戦いの場面だと思いますが、小次郎の鋭い眼光、ものすごい迫力でした。

こんな迫力ある目で武蔵をとらえて戦っていたのか、その迫力を感じて観劇したいと思いました。

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卒業を目前に控えた今宝塚人生を振り返って感じていること

“ずっと変わらなかったのは、宝塚の舞台・男役が好きだったということ。”

そして、ファンのみなさんへの感謝の気持ちを「感謝してもしてもしきれない」と話す美弥ちゃん。

本当にファンを大切にされているのですね。

インタビューの途中で、最後のお稽古のパレード前に手作りの特製扇と寄せ書き?をもらう様子が流れました。

びっくりして目を丸くして口を大きくあけたまま扇を見たり何か書かれたものを読んだりしている姿、そしてその扇を持って最後のパレードのお稽古をする姿も流れました。

月組の下級生に対する思い

“私は背も高い方ではないし、体も細い方なので、男役として見せるにはとても時間がかかった。

自分の足りていないと思う部分があればあるほど、どうしたらかっこよくなれるのか?自分のなりたい男役に近づけるのか?と周りの人より考えることができたんじゃないかな。

大きい男役さんの横で踊っていた下級生時代はこの人より大きく踊るぞと思ってやったきたことが今の自分につながっている。

そういうことを武器にしてやり続けることで、それが個性となり色となり素敵と思っていただける。

結果はあとからついてくる、あきらめずに時間をかけて自分なりの男役像に出会うまでがんばってほしい。”

美弥ちゃんのこれまでの努力がどれほどのものだったのか!だからこそ、もう少しもう少しでいいから・・・真ん中で輝いている美弥ちゃんの男役を見たかったです。

宝塚とは?の質問には

“宝塚に出会えたことそのものが、宝塚の存在自体が奇跡だったと思う。”

最後に視聴者の皆様へのメッセージ

“宝塚に出会い、皆様に出会い、ここまで歩きつづけることができました。

皆様の存在に心から感謝の気持ちでいっぱいです。

6月9日の千秋楽まで、美弥るりかの男役を惜しみなく表現できるようにがんばってまいります。

ここで得たもの、感じたもの、皆様からいただいたものを感じ、そしてそれからの人生にも一歩勇気を出して歩いてまいりたいと思います。まずは6月9日まで元気で皆様と共に歩いてまいりたいと思いますので最後までどうぞよろしくお願いします。”

美弥ちゃんはもう前を向いて未来を見据えているような明るい表情でした。千秋楽まで男役美弥るりかさんを応援していきます。

ライター: micho