宝塚歌劇団月組「ピガール狂騒曲」が現在宝塚大劇場にて公演中です。
トップの珠城りょう、トップ娘役の美園さくら、2番手の月城かなと、そして、鳳月杏、暁千星は、書かなくても、わかる〜!!!って思いますが、
今回の作品は、そんな主要メンバーだけでなく、脇を彩るジェンヌさん達も見どころが多いので、今回は、脇を彩るジェンヌさん達をピックアップして書いてみたいと思います。
ミシェル役:光月るう
完璧主義の振付師。いやいや、本当にオネエ役が上手。
珠城りょう演じるジャックに惚れすぎ。くねくねしすぎ。
なんだろ、誰かに似てる・・・。いい味出しています。
今回の公演では、106期生の口上にも出演されていますが、口上での光月るうさんと、ミシェル役の光月るうさんが同一人物だと、初めて観劇された方には絶対にわからないと思いますよ。
ヴァネッサ役:夏月都
ムーラン・ルージュの掃除婦としてチョロチョロしていますが、これがまた可愛らしい。
安定のお芝居の上手さの中にいつも可愛らしさがある。
バレエレッスンでは端っこでくるくる回っていますから、みてね。
ロートレック役:千海華蘭
可愛らしい童顔の男役さん。でも実は研究科15年の大ベテラン。
長めのズボンを足首ダボつかせて先の丸い靴を履いて野暮ったさをだし、でも貴族出身の上品さを残す。
酔っ払ったおじさんで、所々で胡散臭さも表情や仕草で出していて本当にすごいです。酔いどれのプロだね。
そして、最後のフィナーレでは、黒燕尾でビシッと決めてくる。なんですが、このギャップは!!!!
佳城葵
とにかく以前から声が大好きな男役さんです。
あの声を活かした役がくると、絶対に何度もリピートしたくなるんです。
そして、もっともっとあの声を聞いていたい!って思うジェンヌさんなのです。
今回の作品も良いポジションだったので、楽しみにしていました。
実は、もっともっと、セリフがたくさんあるとよかったな〜!と思いました。
もっと見たかったです!欲張りなもんで。
蘭世惠翔
音楽学校入学、卒業当初は、君島十和子さんの御子息ということで注目されておりました。
男役の下級生の頃から、メキメキと実力を発揮しておりましが、今回は娘役に転向してから、初めて拝見しました。
今回はムーランルージュのダンサーの中の一人でしたが、とても目を引きました。
男役のときも演技が上手で、よかったですが、すっかり娘役が板について、可愛くて目を引く!!!!!
これから益々、娘役として秀でてくると思います。
最後に
今回は、さすが、「演技の月組」と言われるだけあって、脇までしっかり作り込み、大きな舞台のセンターから脇まで、全て見落とすことなく、見たい!と思う作品に仕上がっています。とにかく、何度も見にいきたい。
美園さくらさん演じるガブリエルも、今の時代の女性達の自立を勇気づけられるセリフがたくさんあり、女性の共感を得るいい作品。
あ・・・そうだ。「ピガール狂騒曲」の心に残るセリフ集もつくっておきたい・・・。そんな心にのこる作品でした。