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宙組の出演制限から読み解く

宝塚歌劇についての雑記

宝塚歌劇団雪組公演「『fff-フォルテッシシモ-』~歓声に歌え!~」の出演人数について発表されました。

今作は望海風斗さんと真彩希帆さんの退団公演となるわけですが、とうとうここから出演人数制限が解除されることとなりました。よかったですね〜。

これまで大劇場での出演人数制限は花組・月組に次いで宙組となるわけですが、これまでの出演制限の傾向について少し触れていきたいと思います。

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花組「はいからさんが通る」

まずは花組公演『はいからさんが通る』では101期生までが全員出演となっており、102期生以降がチーム分けされる形となっております。

特例としてですが、研3にて『花より男子』の西門総二郎に大抜擢されポスター入りまで果たした103期生である希波らいとさんのみが全日程出演者の中に入っています。

まだ新人公演の主演経験はないものの明日海りおさん退団公演であった『A Fairy Tale-青い薔薇の精-』にて役付きであったこともあり、今後に大いに期待を寄せられている若手ホープであることは容易に推測出来るかと思います。

月組「WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』『ピガール狂騒曲』

次に現在大劇場にて上演されている『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』『ピガール狂騒曲』ではとてもわかりやすく花組と同じく101期生までが全日程出演者となっており、102期生以降がチーム分けされています。

チーム分けをされるということは、A日程とB日程が同じ人数であることが大前提としてあります。

人数が異なってしまうと演出上違いが生まれてきますし、普段の日替わりキャスト公演とは違い今回の出演者制限は演出の楽しさを見いだすための措置ではないので当然かと思います。

花組の希波さんが102期生を抜いて抜擢されているのはこれまでの公演での抜擢具合を加味すると自然な流れとも取れるかと思います。

…が。

実は宙組公演『アナスタシア』ではちょっと気になる構成になっているような気がするんです…。

宙組「アナスタシア」

これまでの花組や月組と違い宙組の全日程出演者は100期生までとなっており、101期生から103期生の中で選抜が行なわれているような…?

先日出演人数についてのニュースが発表され、これまで通り101期生までが全日程に入り102期生以降がチーム分けされていると思ってスクロールしていくと…。

101期生でも、全日程出ない方もいたり、102期生が全日程出られる方も。

そう思うと、今回の宙組の選抜はシビアだな〜と思いました。

102期生からは花宮沙羅さん・潤花さん・湖風珀さん、103期生からは亜音有星さんが全日程で入っています。

花宮さんと潤さんに関しては新人公演ヒロインや外箱ヒロイン経験者であり、今後が期待されている娘役さんであるということからも抜擢されたことに頷けます。

亜音有星さんは新人公演で主演ではないもののこれまで『オーシャンズ11』ではテリーベネディクト役を、『El Japon(エル ハポン)-イスパニアのサムライ-』ではアレハンドロ役をつとめられていたことから103期生の中ではかなり健闘されていることと、宙組内では103期生の中で成績が1位となっていることからも全日程に入ることもわからなくはないです。

しかし、湖風珀さんに関してはこれまでの新人公演で所謂2番手さんや3番手さんの役を演じられた経験もなく強いて言えば『オーシャンズ11』にてバシャー・ター役を演じて11入りされていたくらいかと思います。

ですが、亜音さんと同じように成績面で言うと宙組内での成績は花宮さんと潤さんに次ぐ3位ではありますし、先日スカイステージにて放送された「みんなでおどろう」では愛海ひかるさんや花宮さんと共に出演されキレのあるダンスを見せてくれたことからもわかるようにその実力は確かなものです。

先ほども記述しましたが、この出演者制限はA日程とB日程が同人数になることが大前提としてあります。

今後の期待株という意味合いも含めてされて102期生や103期生を敢えて全日程出演者の中に入れたのか…。

成績面だけで考えると花組や月組とは違い宙組の全日程出演者選抜がシビアであるという事なのかも知れません…。

逆に考えると、宙組では下級生に活躍の場が与えられたということかも。

しかし、本来なら組子全員揃って一同で出演できる大劇場公演なのに、選抜せざるを得ない状況になってしまった事自体が「異常事態」。

こういう状況が二度とない宝塚の世界に戻ってほしいと願うばかりです。