何度見ても見飽きない、華やかで明るい気分になれる作品なので、初演も再演も楽しく拝見させていただきました。
そんな宝塚歌劇団の『オーシャンズ11』が、再々演として宙組に帰って来た!
しかも初演の星組・新人公演でダニーとラスティを演じられた真風涼帆さんと芹香斗亜さんが再び同役に挑む!という事で、これは絶対に観なければ…!という謎の使命感に駆られた筆者。
「宝塚でチケットがないなら東京で観ればいいじゃない」と、かの有名なマリーアントワネット様を彷彿とさせるセリフを関西に残して、東京宝塚劇場まで観劇に参った次第であります。
いやー、本当に、来てよかったです!!
まあ宝塚に対する自分のフットワークの軽さとお財布の紐の緩さには、呆れるしかありませんが(笑)
さて、そんな中、なんとか観劇が叶った宙組公演『オーシャンズ11』。
注目の101期生男役の2人
今回私が注目したポイントのひとつは、研究科5年目・101期生男役のお2人、鷹翔千空さん(愛称:こってぃ)と真名瀬みらさん(愛称:どってぃ)。
このお2人、同期で愛称もよく似ていて、同じ滋賀県出身。
そしてどちらも長身・小顔。
イレブンメンバーの中には、モロイ兄弟という双子の兄弟がいますが、こってぃ・どってぃはリアルに双子みたいでかわいいな〜と、筆者は前々から勝手に思っています。
現在東京宝塚劇場にて公演中の宙組公演『オーシャンズ11』では、こってぃ(鷹翔千空さん)がイレブンメンバー・モロイ兄弟の弟・ターク・モロイ役、どってぃ(真名瀬みらさん)が桜木みなとさん演じるテリー・ベネディクトの側近・ディック役。
新人公演ではこってぃが2度目の主演・ダニー・オーシャン役を射止めています。
私はお写真でのみ、こってぃのダニーを拝見しましたが、やはり男役らしくてクールでスマート、スタイルも抜群、スーツ姿は惚れ惚れするほどのカッコよさ。
現状、首席入団のこってぃが一歩リードといったところでしょうか。
しかし本公演の舞台上では、こってぃと優希しおんさんのモロイ兄弟はやはりとっても可愛らしく軽快で、つい釘付けになってしまうのですが、どってぃとボブ役・希峰かなたさんの側近コンビも負けず劣らずいつでも全力投球で、とっても可愛いのです!
黒いサングラスにダークスーツという、まるで某バラエティ番組『逃走中』の“ハンター”かのような出で立ちで、側近だけに表情ひとつ変えずスッと側で控えているかと思いきや、美女にそそのかされれば目はハートになるし、すぐボコボコにされちゃうし、側近にしてはちょっと、いや、かなり抜けているという、お茶目な役作りが丁寧で素晴らしい!
芝居心豊かなどってぃの、今後のご活躍にも乞うご期待です!
ちなみに、初演でベネディクトの側近を演じているのは、あの『オーシャンズ11』皆勤賞の芹香斗亜さん。
数年後、めぐりめぐってこってぃ&どってぃでダニーとラスティを演じてたりしたら面白いですよね(笑)
さぁ、隅々まで楽しい『オーシャンズ11』、本編のお芝居が終わると、ショーの世界へ。
なんとこのお二人、東京公演ではまだロケットにも出ているんです!
あんなにバリバリのターク・モロイとディックだったのに、美脚を披露し華麗にロケットやってます♡
かと思えば、男役群舞でも、ほとばしる汗とともに踊る!踊る!!2人の全身から、男役楽しい!という雰囲気が漂っているように見えました。
まだ少し気は早いですが、今公演千秋楽を迎えると、こってぃ&どってぃは揃って専科・愛月ひかるさん主演の宝塚巴里祭へ出演予定。
今や2枚目王子様キャラから3枚目、悪役、ダメ男に変人(…失礼!)まで、難なくこなす最若手専科スターの愛月さんからたくさん吸収し、さらに大きく成長するのが楽しみですよね!
そんなお2人に、筆者はこれからも注目していきたいと思います!
著者:有田だりあ