7月4に東京宝塚劇場にて大千秋楽を迎えた宝塚歌劇団花組「アウグストゥス-尊厳ある者-」「Cool Beast!!」
柚香光さん・華優希さんが花組トップコンビを組んでから、コロナ禍により公演中止や無観客ライブ配信など私たちファンにとっても宝塚歌劇にとっても辛い日々であり、観劇スタイルも一変しました。
そんな日々の中でもファンはただただ待ち続け、そしてタカラジェンヌの皆様は心を燃やし続けてくださっていたのだと思います。
先日の千秋楽をライブ配信にて観劇しましたが、やはり客席が埋まっていて、拍手があることは舞台が生きる上で必要不可欠なのだなと痛感しました。
様々な困難の中で迎えた今公演はトップ娘役・華優希さんを始め、瀬戸かずやさん、冴月瑠那さん、美花梨乃さん、更紗那知さん、澄月菜音さんの退団公演でしたね。
もうあの日から2週間以上経ちますが、いまだに余韻が抜けません…。
せっかくなので録画しているタカラヅカスカイステージの番組を観ながら今回は華優希さんへ想いを寄せてみました。
プレッシャーを自信に変えた強さ
私が華優希さん(愛称・華ちゃん)を認知したのは「金色の砂漠」(2016)アムダリア役(回想)です。
若かりし頃のアムダリアは夫であった王を侵略してきた敵に殺され、自分も殺されかけるのですが敵はアムダリアに恋をし、殺害を免れる―という回想シーンでしたが、オペラグラスで覗いていても怒りや悲しみ、プライドで体が震えていることがよく伝わってきました。
「惹き込まれるお芝居をする娘役さんだなぁ。」と思い、それから華ちゃんのことを気にするようになりました。
同じ頃からヅカオタ界隈でも華ちゃんフィーバーが巻き起こり始めていたのです。
「はいからさんが通る」(2017)での当たり役となった紅緒役を演じてからは華ちゃんフィーバー大爆走状態で、「ポーの一族」(2018)でのメリーベル役など、華ちゃんの魅力である圧倒的可憐さにハマる役どころが増えていきました。
路線入りした頃から見ているファンとしては本当に成長したなあ…と思います。
紅緒やメリーベルは華ちゃんのキャラクターと原作キャラクターが見事にぴったりでしたが、そのあと全国ツアー公演では華ちゃんは相当試練にぶち当たったんだなということがスカステの「華優希サヨナラ特別番組-優しい希望を胸に…-」を観ていて分かりました。
当時、あの舞台を観ていた私自身も「華ちゃん…頑張れ…!!」と心の中で応援していました。
特に「EXCITER!!2018」(2018)では必至過ぎてお顔が引きつっているように感じて…。
番組の中でも「ヒロインという立場の場面が多く、これは『頑張れ』と言われていると思い、心して取り組んだ」とお話しされています。
同時に「課題も多く、柚香さんに手取り足取り指導して頂いた」ともお話されており、プレッシャーや期待に押し潰されそうになりながらも当時の華ちゃんができることを精一杯に表現していたんだろうなと思います。
その後もぐんぐん成長を遂げて、毎公演新しい華ちゃんの魅力を知ることが出来てとっても嬉しかったです。
特に退団公演では元々お上手なお芝居にも磨きがかかっていましたが、やはり華優希としてのショーでの成長が大きかったように感じます。
ご自身の魅せ方をたくさん研究されたことが良く分かる表情や柔らかくなった体の使い方、そして何と言っても歌が上達していました!
きっと得意な音域があるのだと思いますが動いていても声がぶれることなく安定していて、マイクがしっかり声を拾えていました。
更には華ちゃんをまとう空気が自信で満たされていて、プレッシャーを味方にして解き放たれたように見えました。
その姿を見たときに「あぁ、華ちゃん強くなったな。辞めてしまうなんてもったいない…もっとトップ娘役姿を見たかった…」と心から思いました。
華ちゃんはご自身のことを「頑固な性格」と仰っていますが、その頑固さが舞台にかける情熱に繋がっているのでしょうね。
まだまだ伸びしろのある華ちゃんが宝塚歌劇で輝く姿を見たかったです。
しばらく華ちゃんロスが続くのだろうと思っていた中、先日、元宝塚歌劇団花組トップスター・明日海りおさん主演舞台「マドモアゼル・モーツァルト」にご出演という嬉しい一報が入りました!
華ちゃんはモーツァルトの妻・コンスタンツェ役を演じます。
公式サイトではコンスタンツェ役の発表が7月中旬と記載されていたので「もしかして華ちゃんなのでは?!」と噂になっていました。
見事に予想的中!
みりはなの共演は2年振りとのことですが、こんなにも早く元トップコンビの共演が実現するのも珍しいですよね。
今後の華ちゃんがどのようなご活動をされていくのか、更なる情報が一報が待ち遠しいです♪