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みりはなコンビ復活の「マドモアゼル・モーツァルト」作品について

宝塚OG

宝塚歌劇団花組トップ娘役、華優希さん退団の悲しみも冷めやらぬ中、素晴らしいニュースが発表されました。

明日海りおさん主演ミュージカル「マドモアゼル・モーツァルト」の、コンスタンツェ役に決定したというのです!

7月2日に追加キャストが発表されたときに演者が明らかになったのが、カテリーナ役の石田ニコルさん、フランツ役の鈴木勝吾さん、レオポルト役の戸井勝海さんの三人でした。

コンスタンツェ役は後日と書かれていて「ひょっとして華さん? いやいや、それはないでしょ」と思っていたのですが。まさかまさかの発表です!

みりはなコンビ復活!
しかも夫婦役です。
またお二人が寄り添う姿が見られるなんて、幸せすぎますね。

但しこの作品では、夫婦役と言っても、宝塚時代のような「男役と娘役」の関係ではありません。

今回はみりはな復活に喜びつつ、マドモアゼル・モーツァルトについて書かせていただきます。

ネタバレになる部分もありますので、苦手な方はご注意ください。

最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

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音楽座ミュージカルの作品

「マドモアゼル・モーツァルト」は、音楽座ミュージカルの、傑作ミュージカルです。

音楽座ミュージカルの作品は、子供時代に学校や地域の行事で見たことがあるという方も、多いのではないでしょうか?

音楽座ミュージカルは、演技と音楽とダンスが一体となるオリジナル・ミュージカルを生演奏で上演することを目指し、旗揚げされました。
国産ミュージカルの雄です。

音楽座ミュージカルの作品を映画化した、安蘭けいさん主演の「とってもゴースト」は、クラウドファンディングを利用したこともあって話題になりましたね。

昨年は井上芳雄さん、咲妃みゆさんらで「シャボン玉とんだ 宇宙までとんだ」が東宝で上演されました。

咲妃みゆさんは、元トップ娘役とは思えない体当たりの演技を見せ、絶賛の声が上がりました。

2022年1月には「リトルプリンス」を坂本真綾さん、土井裕子さん、井上芳雄さん、花總まりさんらで、同じく東宝が上演します。

他にも「アイ・ラブ・坊ちゃん」「泣かないで」など、多数の名作があります。

今回は中でも人気の高く、何度も再演されている「マドモアゼル・モーツァルト」を、明日海りおさんが主演されるということで、話題です。

脚本ももちろん素晴らしいのですが、お芝居と一体化したような歌も素晴らしく、主演の方の歌唱力と演技力が問われる作品です。

別のミュージカルの曲になってしまいますがモーツァルトらしく、まさしく「僕こそミュージック」という役なのです。

明日海さんなら、間違いなく素晴らしいものを見せてくださるはずです。

「マドモアゼル・モーツァルト」作品について

この作品は「モーツァルトが実は女だった」という設定の、福山庸治先生の同名コミックスが原作です。

女性が音楽家になることが出来なかった時代、素晴らしい音楽の才能をもって生まれた女の子エリーザは、父親によって男として育てられることになります。

そして溢れ出すような才能により、宮廷の寵児となります。

男として生きるモーツァルトが、女であることを隠したまま結婚する相手が、華さん演じるコンスタンツェです。

もちろん大きな隠し事を抱えたままで、夫婦が上手く行くわけがありません。

すぐにギクシャクしてしまいます。
完全なる夫婦役ではありませんが、最後は深い愛情で結ばれる役どころですので、楽しみですね。

そして忘れてはならないのは、サリエリとのエピソードです。

サリエリは「男であるはず」のモーツァルトに出会い、ときめいてしまいます。そして自分は同性愛者なのだろうかと、悩みます。

男役時代はフェアリー系で、愛らしさが魅力の一つでもあった明日海さんは、最近女性として眩いばかりの輝きを放っています。

「男性の姿でも女性としての魅力を放つ」なんて、明日海さんにぴったりですね。

やがて男であること、そして音楽家であることから解放されたいと願ったモーツァルトは、エリーザとしてドレスに身を包み、サリエリの演奏会に出向きます。

そこでサリエリは、モーツァルトによく似たエリーザに一目惚れするのです。

モーツァルトもまた、サリエリに惹かれていきます。

まるでオスカル様とフェルゼンのようですね。

以前、明日海さんはオスカル様を演じられたことがあるだけに、ファンにはドキドキするシーンになりそうです。

宝塚ファンの方なら、モーツァルトの生涯については「ロック・オペラ・モーツァルト」での予備知識があると思います。

Brillia HALLで上演されるというところまで一緒なので、どうしても意識してしまいそうですね。

いい意味で、全く違った舞台になりますので、どうぞお楽しみに。

全編ロックで彩られた宝塚とは異なり、クラッシックの素養を感じさせる小室哲哉さん作曲の音楽が、日本語にマッチして何とも心地いいです。

明日海さんの男役としての魅力も、女性としての愛らしさも楽しめる舞台が、楽しみです。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。