宝塚歌劇団には、あまり注目されないけど素晴らしい実力を持ったジェンヌさんがたくさんいます。
今回のテーマ、星組のみっきぃさん(天寿光希さん)もその1人。
星組ファンならご存じでしょうが、いちおう基本データを書いておきます。
天寿光希さんプロフィール
・2005年入団の91期生
・首席卒業、首席入団の優等生
・星組を名実ともに支える上級生
・紅5のグリーン担当
・出身は秋田県秋田市
・同期は愛加あゆさん、野々すみ花さん、鳳真由さん、澄輝さやとさんなど
星組のはるこさん(音波みのりさん)や月組のゆりさん(紫門ゆりやさん)も同期。
紫門さんは8月16日付で月組から専科へ異動することが決まっています。
それはさておきこうして書いてみると「あのジェンヌさん、もういないんだよなぁ・・・・・・」としみじみします。
ここ数年は各組で上級生の退団が多いですね。
下級生もちらほら卒業しているので、上と下が抜けてしまっている状態。
そのうちに組み替えでシャッフルがあるのでは・・・・・・なんてつい考えてしまう。
本題に戻ります。
みっきぃさんが最近出演した公演をいくつか挙げてみましょう。
・『VERDAD(ヴェルダッド)!! -真実の音-』
・『ロミオとジュリエット』
・『シラノ・ド・ベルジュラック』
・『眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~』
みっきぃさんの印象は、悪役も面白い役もこなせるマルチな芝居人です。
芝居はもちろん、歌とダンスが光るジェンヌさんですね。
研17ともなると、存在感が半端ないです。どこにいても目立つのはさすが。
要所要所で舞台をピシッとしめてくれるスパイスのようなお方。
そんな非の打ち所がないみっきぃさんですが、かわいらしいエピソードもあります。
たとえば、宝塚でも有名な愛猫家でいらっしゃいます。
猫ちゃんの名前は、星組公演『オーシャンズ11』で演じた役から名づけたそう。
みっきぃさん以外にも、ペットを飼っているジェンヌさんは多いですね。
絵を描くのは苦手なようで、「画伯」と呼ばれています。
以前にみっきぃさんが描いた絵を見ましたが、「なるほど」と思わず納得。
気になる方は、ぜひ検索してみてください。
また、慌てるととっさに秋田弁が出るそうです。
慣れ親しんだ言葉は、そう簡単に抜けるものではありません。
秋田弁で話すみっきぃさん、どんな感じなのでしょうか?
ちなみに芸名の由来は、秋田名産のお酒です。
意外なところに地元愛が込められているのですね。
実は医学部志望だった!
ヅカファンなら、みっきぃさんが医学部志望だったことはご存じでしょう。
勉学に励んでいた少女が宝塚に目覚めたきっかけは、元花組トップスターの真矢みきさんでした。
もともと宝塚の舞台を観劇していて、ひんぱんに劇場に足を運んでいました。
真矢さんが退団すると知ったみっきぃさんは、「自分もあの舞台に立ちたい」と入団試験に挑みます。
1度目は不合格。現実は甘くありません。
必死に努力した結果、2度目の受験で見事に狭き門を突破しました。
残念ながら、91期生は男役トップスターを輩出していません。
しかし、共通するのは組を支える実力者ぞろいだということ。
もしみっきぃさんがトップに就任していたら、もっと早く退団していたはず。
ファンからすると、むしろトップにならなくて良かったような気もします。
私の個人的な希望ですが、
「みっきぃさん、専科に異動してずっと活躍してほしいな・・・・・・」
なんて妄想をしています。
それだけの実力をお持ちですし、まだまだ舞台で動き回るみっきぃさんを観ていたい。
ご本人の考えや劇団の人事事情があるのは承知しています。
でも、まだ宝塚にいてほしいですね。
せめてあと数年、あの素敵な笑顔をみていたい!
宝塚はトップスターだけでは成り立ちません。
みっきぃさんのような、脇を固めるいぶし銀の男役スターも必要なのです!
(共感してくれるヅカファンがいれば、飛び上がるほどうれしいです)
今回はこれにて締めとします。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます!