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宝塚ファンが着る「会服」とは

初心者のための宝塚

宝塚歌劇団が大好きで、タカラジェンヌのファン「ヅカオタ」と聞くとコロナ前はよく劇場付近に同じアイテムや服装を身につけた集団を目にしたことがあったり、実際に見たことはなくとも新聞やTV等で取り上げられているのを見たことがありなんとなくのイメージを持っている方もおられる方が多いのではないかと思います。

あの同じアイテムや服装、一体どこで揃えているの?という疑問がおありかと思いますので今回はそこについてご説明していきたいと思います。

まず、あのアイテム等は会服(かいふく)と呼ばれるものでシャツやパーカーであったりスカーフやマフラーであったりとその形態は様々。

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タカラジェンヌご本人公認の私設ファンクラブ、通称「会(かい)」

そもそものお話なのですが、宝塚歌劇団には劇団公認のファンクラブ「宝塚友の会」というものの他にタカラジェンヌ1人1人に本人公認のファンクラブ、通称「会(かい)」が存在します。

その会の存在意義は元々入り待ち出待ちで統率が取れずジェンヌさん達に直接話しかけに行く等の行為が目立ったため、集団で本人の周りを囲うことでジェンヌさんを守るという意味あいもあって作られたと言います。

会服とは

しかし年々その会の数の増加と会員の増加に伴い、あれは一体誰の会なのか?あの人は本当に会員なのか?等の問題が。

それらの問題を一括で解決するものが会服なんです。

会ごとにオリジナルウェアを作成し、それを会員が購入し着用することで誰の目にも明らかになりヅカオタ同士、特に同じ組のヅカオタ同士ともなると会服でどこの会員なのかを判別することも可能となります。

基本的には会服は公演ごとに変わるため、公演にちなんだようなモチーフが入っていたり上級生さんともなると会服がかなりおしゃれな物になったりという見た目のお楽しみもあります。

一応会服にはジェンヌさん本人のお名前が入っていることが多いため、初心者の方でも頑張ればなんとか見分けることができる…かもしれません。

現在入り待ち出待ちが行なわれていませんのであの会服は一体どうなっているのかと言うと、入り待ち出待ち以外でも活用されるのが「総見」になります。

総見とは

総見には組総見と会総見と2種類あり、上級生さんとなると他の会との合同イベント等もあったりしますのでそこで会服を着用しなければならない場合もあります。

総見となると同じ会の皆さんが1カ所に固まって観劇するといういつもとは違うスタイルとなり、劇場内の一区画が同じ会服で埋まることとなります。

そうすることによりステージ上にいるジェンヌさんにもあそこに自分のファンがいる!という目印にもなり、特に会総見の際にはその座席目がけてファンサービスをしてくれるという嬉しい出来事も!

現在は・・・・

現在は劇場内でのお喋りは御法度ですが、いつもは散り散りの状態の座席であったり違う日程で観ている同じ会員同士でも総見となるとお隣の席で応援し合えたり語り合えたりという公演とはまた違うお楽しみ方も芽生えてくるわけです。

公演毎に会服が変更になるとお伝えしましたが、使用後の会服を別の公演で使用することは出来ませんので各々で保管したり他の物にリメイクしたりと各自でお楽しみ方法を編み出される猛者もおられます。

たまに歴代の会服を並べてみてみるとこれまでに自分が応援してきた軌跡であったり、それぞれの公演を思い出せたりと意外と楽しいものです。

ちなみに通常の公演では会服は1公演につき1アイテムとなっておりますが、退団時には数点作られることも多く特にトップさんともなると通常公演でも宝塚大劇場と東京宝塚劇場で会服が違うということもあります。

いつもの自分の洋服には出し渋るお値段でもご贔屓さんのためならついついお財布の紐がゆるゆるになってしまう…。

普段使いはできないものの買わずにはいられない、そして買わなくては会活動ができない、それが会服です。