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トップ以外でサヨナラショーを行える人とそうでない人の違いは?経歴を比較してみた!~後編~

宝塚歌劇についての雑記

東京宝塚劇場で上演中の星組公演『柳生忍法帖/モアー・ダンディズム!』。

この公演で、2番手スターである愛月ひかる(あいづき ひかる)さんがご卒業されます。

2番手スターさんの退団というのは過去に例が無いわけではありませんがやはり異例のことで、退団発表のあった日にはヅカファン界隈は大変大きなダメージを受けました。

そして千秋楽には、愛月さんのサヨナラショーが予定されています。

2番手スターさんの退団と言えば今年の夏にも、花組の瀬戸かずや(せと かずや)さんが退団されましたが、サヨナラショーは無し。

この違いってなんだろう?ということで、前編から多角的に検証を行っています。(前篇はこちら)

後編でも他の角度から検証してきたいと思います!

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別箱主演作で比較してみる

前編では、2番手として活躍していた作品数と期間を比較してみました。

結果は、「その時の状況に応じて事情はそれぞれ違う」といった感じ。

では、別箱公演での主演数ではどうでしょうか?

まずは、サヨナラショーを行ったスターさんの別箱主演回数を表にしてみました。

やはり、彩吹さんの活躍ぶりが目立ちますね。

2番手期間も3年2ヶ月で最長ですし、これほどまでに大活躍していた彩吹さんが退団を余儀なくされたというのは当然のごとくファンの反感を買いました。

一方で、2番手羽根は最後まで背負わず、ディナーショーを4回も開催している涼さんはまたちょっと特殊なケースですね。

次に、サヨナラショーを行っていない2番手スターさんを表に…と思って調べ始めてみましたが…

2番手羽根を背負っていてサヨナラショーを行っていないのは、今のところ瀬戸かずやさんのみということに…(コロナの影響もあったのかもしれませんね)

一応表にしてみました。

確かに、サヨナラショーを行った2番手さんたちに比べると主演作は少ないと言えますね。

しかし、単独で2番手羽根を背負っていなくてサヨナラショーを行ったスターさんもたくさんいるので、なんとも言えませんね…

逆に言えば、「2番手羽根を背負う=サヨナラショー開催」がセオリーであるところ、瀬戸さんだけが異例だったと考えたほうがいいのかもしれません。

瀬戸さんが2番手格になったのは、現花組トップの柚香 光(ゆずか れい)さんが就任してから。

しかし、お披露目公演だった『はいからさんが通る』は1本モノですので、羽根を背負ったのは柚香さんだけ。

次の本公演はもう瀬戸さんの退団公演になりますので、2番手羽根を背負ったのは1回のみということになります。

つまり、「サヨナラショーはしてあげられないけど、最後に2番手羽根をどうぞ」という餞別の意味合いが強かったのかもしれませんね。

2番手人事はこれから新たな局面に?

宝塚107年という長い長い歴史の中で、2番手羽根を背負いながらもサヨナラショーを行わなかった、という新たなパターンがついに登場しました。

現在の5組の布陣を見ても、今までの明確なピラミッド構造ではなくなってきているのを感じます。

宙組2番手の芹香斗亜(せりか とあ)さんは、なんと来年の3月で2番手歴は7年になります。現時点での主演作品を表にしてみます。

既に8作品!!

現宙組トップの真風涼帆(まかぜ すずほ)さんは次回作の『NEVER SAY GOODBYE』での退団を発表していませんので、その千秋楽である3月でちょうど芹香さんは2番手歴が丸7年となります。

ここまで2番手歴が長いスターさんもかなり珍しいと言えます。

月組も月城かなと(つきしろ かなと)さんを新生トップとして元旦にお披露目公演の初日を迎えますが、2番手羽根は一体どうなるのか予想できませんし、愛月さんなきあとの星組の2番手も予想できません。

現在公演中の花組も2番手羽根は無し。

「2番手羽根の意味」というのを劇団が改めて見直している局面を迎えているような気がしますね。

雪組には間もなく宙組から和希そら(かずき そら)さんが組替えで合流しますし、宝塚は110周年を目前に、大混戦の時代に入っていくような気がしています。