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宙組期待の男役、亜音有星さん入団から今までの活躍を振り返る

宝塚歌劇を楽しもう

現在、東京宝塚劇場で公演中の宝塚版「High & Low」は、LDHと宝塚歌劇団とのコラボ作品ということや、真風さんの超絶かっこいい姿がファンの間で話題になっていますが、この作品の新人公演で主役のコブラ役に抜擢された亜音有星さん(キョロちゃん)も、本役の真風さんとはまた違った魅力でファンを楽しませてくれました。

キョロちゃんは、2017年に初舞台を踏んだ103期生で、新公主役は2回目の抜擢でとなります。

新人公演初主演は去年上演された作品「シャーロックホームズ」で、相手役の娘役さんは2作品ともに山吹ひばりさんでした。

この二人のコンビは将来の宙組を担うゴールデンコンピになるかもしれません。

今回は、キョロちゃんの今後のさらなる活躍を期待して、入団から今までの活躍を振り返ってみたいと思います。

キョロちゃんは姉妹ジェンヌであることでもファンの間では有名で、星組に姉の蒼舞咲歩さんが在団しています。

お二人とも中学を卒業してすぐに入団されているので、宝塚音楽学校の受験回数はお二人とも1回のみ、ということになります。

宝塚音楽学校は、中学3年生から高校3年生までの4年間受験可能なので、受験できる回数は4回のみとなります。

何度もチャレンジして努力してようやく4回目の最後のチャンスに入団するジェンヌさんの何度もチャレンジするひたむきな姿にファンは強く心を動かされますが、同時に中学3年の時に受験回数1回のみで入団されるジェンヌさんにも特別なイメージを抱きます。

難関の試験に1回で合格する、ということは、試験官に特別な才能を見出されたジェンヌさんなのではないか・・と。

中学卒業後にすぐに宝塚音楽学校に入学したジェンヌさんの前例には、トップスターの明日海りおさん、彩風咲奈さん、柚香光さん、トップ娘役の舞空瞳さん等を思い浮かべますが、現在、若手で新人公演の主演に抜擢されているジェンヌさんの中にも、聖乃あすかさん、帆純まひろさん、風色日向さん、音彩唯さん、そしてキョロちゃんと、中学卒業組の新人公演主演獲得率は非常に高い、ということが言えます。

わたしがキョロちゃんの存在を知ったのは、宙組トップスターの朝夏まなとさん(まあ様)が宝塚をご卒業されることになった時、まあ様の退団とともに廃人のように無気力になって喪に服していた友人が、ある日突然元気になって、また宙組公演に足しげく通い始めた時でした。

何がきっかけで元気をとりもどしたのかを友人に聞いてみたところ、まあ様と同じ佐賀県出身の亜音有星くんを見つけて、まあ様と同郷ということにご縁を感じて応援し始めたら凄くかっこよくて、そのまま沼にハマってしまったとか。

友人に命じられるまま、わたしもキョロちゃんをオペラで探しているうちに、あまりの等身バランスの良さとキラキラしたオーラとチャーミングな笑顔に私もハートを撃ち抜かれてしまいました。

それ以来、宙組公演の時はキョロちゃんをいつもオペラで追いかけています。

キョロちゃんの宙組デビュー作品は、2017年8月のまあ様の退団公演「神々の土地/クラシカルビジュー」です。

同期の夢白あやさんが新人公演で怜美うららさんの役に抜擢されて話題になった公演です。

次の大劇場作品は、2018年3月の真風さんのトップお披露目公演「天は赤い河のほとり」で、キョロちゃんは新人公演で「ティト(本役:愛海ひかるさん)」を演じ、はじめてセリフのあるちょっと目立つ役が与えられました。

そして、2019年11月の「イスパニアの侍/アクアビーテ」の新人公演では、なんと研3で、2番手の芹香斗亜さんが演じたアレハンドロの役に抜擢!

一気に生来のスター候補生として注目が集まるようになりました。

ショーのアクアビーテでもキョロちゃんは上級生に混ざって、「エイトモルト」の8人の中に抜擢されました。

そして、2019年4月の「オーシャンズ11」の新人公演では、桜木みなとさん(ずんちゃん)が演じた悪役のテリー・ベネディクトを熱演。

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この作品はトップと2番手がバディーという関係なので、3番手が悪役を演じることになり、とても重要な役割を担うことになりますが、キョロちゃんはとてもかっこよく堂々と悪役を演じていました。

スーツ姿も下級生には見えないかっこいい着こなしでした。

そして、次の大劇場公演の2020年11月に上演された「アナスタシア」では、劇中劇の「白鳥の湖」の場面で潤花さん演じるオデット姫の相手役のジークフリートに抜擢!

白タイツのバレエの王子様姿もかっこよかったです。

この公演はコロナのためA日程、B日程と別れて出演者も縮小して上演された公演で、新人公演も実施されませんでしたが、キョロちゃんはロケットの出演者28名のうち、A、B両日程ともに出演する4人の中に入っていました!

そして、2020年の6月に無観客でライブ配信のみ上演された和希そらさん主演の外箱公演の「夢千鳥」では、キョロちゃんは二番手役の東郷青児役に抜擢されました。

和希そらさんのかっこよさにも注目が集まりましたが、ライバル役のキョロちゃんのかっこ良さにもファンの注目が集まりました。

そして、その次の2021年6月に上演された「シャーロック・ホームズ」で、ついにキョロちゃんは新人公演の主演の座を射止めます。

そしてその次の2022年2月の「Never Say Goodbye」の新人公演では、主演の真風さんの役は102期生の風色日向さんが、2番手の芹香さんの役は101期生の鷹翔千空さんが演じ、キョロちゃんは3番手のずんちゃんの役のアギラールを演じましたが、キョロちゃんはこの作品でも実力を発揮して素敵な悪役姿を見せてくれました。

そして2022年6月に上演された真風さんの東京でのコンサート「Fly with Me」では、キョロちゃんは常に真風さんや芹香さん、紫藤りゅうさんら上級生とともに真ん中で歌って踊る中心メンバーの一人としてのポジションに!

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宙組の御曹司として育成

そして。現在上演中の「High&Low」の新人公演では、キョロちゃんは2回目の主役の座を射止めました。

真風さんのかっこ良さとはまた違ったキョロちゃんらしい爽やかなかっこ良さが出ていた新人公演でしたが、浴衣姿とハーレーを乗りこなす姿は、真風さんにはちょっと叶わなかったような・・・。

男役10年という言葉がありますので、キョロちゃんには諸先輩たちが築き上げてきた男役道を研究して、さらにかっこいい男役さんを目指して欲しいと思います。

こうしてあらためて振り返ってみると、キョロちゃんはまさしく宙組の御曹司として育成されてきたスター候補生・・ということがわかります。

キョロちゃんの今後の活躍に注目です!