絵画かな?奥が深すぎて、中身はまったく同じなのに、見返すたびに違う感情や解釈が浮かんでは消え、浮かんでは消え。
なんだろう、この不思議な写真集は…!
4月15日。月組大劇場公演千秋楽をもって、本拠地・宝塚大劇場をご卒業なさった美弥るりかさん。
何を隠そう、筆者の初恋のタカラジェンヌ様♡
なのに、そんな大切な日に、重要な会議が何食わぬ顔をして立ちはだかっている。
後ろ髪を引かれる思いで、宝塚ではなく会社に向かう私。
仕方がないので、夜は写真集『Rurifull』を眺めて想いを馳せる——。
美弥るりかさん写真集『Rurifull』の表紙から
まずは、この表紙。原色パープル×原色イエローという奇抜な組み合わせがこれほどしっくりくるというか、着こなせるのは美弥るりかさんだからなせる技でしょう!
そして青い空。褐色の土。そこに極めつけの美弥様。
見ているだけで、魂の底からミラクルなパワーが湧き出てきそうな表紙です。
もうこれを手に取らずにはいられない!
『full』という言葉には、《溢れるほどの、いっぱいの、満ちた》という意味がありますが、表紙だけでもうすでにRurifull!
るりさんに満ち溢れてますね!
そして、美弥さんの写真集なのだから当然のことですが、
めくってもめくっても、そこにいるのは美弥るりかさん!
タカラジェンヌといえども、こうして単独で写真集を出版するというのは誰にでも叶うことではありません。
これは奇跡か、それとも運命か、はたまた必然か…!きっと、そのすべて。
美弥さんご自身のたゆまぬ努力による必然であり、お人柄や天性の才能が導いたであろう運命であり、美弥さんとファンの方々みんなで起こした奇跡なのだと思います。
そんな素晴らしいものから生まれた結晶たちのひとつが、この写真集なんだなぁと実感しています。
美弥さんのファンですとこんなに堂々と公言しているわりには力及ばずの筆者も、気持ちだけは送りまくっていたので(笑)、1ミクロンでも結晶の成分になれていたら嬉しいな~。
さて、そろそろ中身へと参りましょう。
これがもう、すごい!またまた当然のごとく、1ページたりとも無駄がないのです。
余すところなく新たな美弥さんの魅力で溢れかえっています。
美しい人はなにをしても美しい。
美は正義です!
そして、どんな衣装を身につけても、どんな髪型をしても、どんなメイクを施しても、絶対それらに負けることはない凄さ。
遊園地に突如現る堕天使に、砂漠に眠るファッショニスタ。
美しすぎる曲芸師、密かに舞い降りた白い天使など、この世に存在しないものかのような儚さを醸し出す一方で、ベッドで微睡むお姿やありふれた都会の風景に溶け込むお姿は親しみもあり、でもやっぱりスターだから輝いていて…。
場所を変え、装いを変えると、こんなにも別人のように表情を変えられる美弥さんの表現力には本当に頭が上がらないですね。
こうして文章を書かせていただいてる身としても、表現の方法は違えど勉強になります。
というよりまず、この写真集を語らせていただくにあたり、稚拙な文章など書けはしません!
(自分で自分のハードルを上げ、首を絞め上げてしまいました(笑))
間違いなくこの方は、唯一無二のタカラジェンヌ。
フェアリー感も満載なのに、色気に溢れたカッコイイ男役さん。
爽やかで涼しげなのに、熱く濃い男役さん。
相反するものさえも悠々と操る、オンリーワンのスター。
今となっては、思うのです。
この方は、トップスターという肩書きを超越してしまったのではないかと。
そこには収まり切らないほどの感性と才能に溢れた方だと思います。
宝塚に、美弥さんに、出会って10年。
初めて見たとき、その大きな瞳に吸い込まれるかのように一目惚れした美弥さんは、夢もなければ趣味すらない、空虚な日々を送っていた16歳の私(今思えば我ながら虚しすぎる人生(笑))に、夢と趣味を与えてくださいました。
間違いなく、私の人生のエネルギーとなっています!
いやもう最早この10年、美弥さんによって生かされていると言っても過言ではないかもしれません!
6月9日・大千秋楽は、お休みを確保することに成功しました!
関西在住の筆者ではありますが、必ず駆けつけますからねー!
ライター:有田だりあ