スポンサーリンク

桜木みなとさんのファーストフォトブックから見る男役像

宝塚歌劇を楽しもう

宝塚歌劇団宙組の男役桜木みなとさん
12月6日に発売された、桜木みなとさんのファーストフォトブック。
筆者も購入し、熟読しました。

この投稿をInstagramで見る

lemon(@lemon_tera)がシェアした投稿 –

こういった冊子は撮影のコンセプト等にご本人の希望が大きく反映されるそうです。

そのため、ただただビジュアルを楽しむだけでなく、その人自身が目指す男役像が浮き彫りになるのも楽しみのひとつです。

今回は、そんな桜木さんのフォトブックを読んだ感想を書いていきたいと思います。

スポンサーリンク

遥羽ららさんとの写真が最高!

TCAの宣伝に書かれていた、

<ラグジュアリーなパーティーで、素敵な彼に「二人で抜け出そう」と言われたら?>
の部分の相手役は遥羽ららさん!

遥羽さんは、2019年3月に横浜で行われた宝塚観光キャンペーンで桜木さんと共にPR大使としてトークもされていました。

筆者も見に行きましたが、少年のようにフリーダムな桜木さんと、もはや、ファンなのでは??というくらい桜木さんにときめいて、しっかり立てる遥羽さんのコンビは絶妙でした。

男役さんは単体でももちろん格好良いですが、娘役さんの作る、恋する視線や仕草でより一層格好良く見えるもの。

めちゃくちゃ可愛いだけでなく、そういった点でも遥羽さんはフォトブックの撮影にぴったりの相手役さんだと思いました。

そしてフォトブックの桜木さんは、スーツできめ、余裕のある男性としてしっかりとリード。

お二人のキラキラした少女漫画チックなビジュアルも相まって、思わずキャー!と叫びたくなる写真の数々でした。

赤い薔薇の花束に高級車、パーティーで女の子を連れだす、というチャラい設定満載ですがちゃんと上流階級のご子息に見せているのは、桜木さんの生まれ持ってのノーブルさや知的さがなせるわざでしょう。

次回初の東上主演作、『壮麗帝』での遥羽さんとのコンビも非常に楽しみになるコーナーでした。

七海ひろきさんとの対談と扮装写真から期待する宙組らしさ

対談のお相手は七海ひろきさん。

七海さんのTwitterで<おすすめは19ページのずんちゃん>と、ばっちり宣伝されていたので、購入した七海さんファンも多いのではないかと思います。

そして、自分が演じてみたい役や憧れの役に扮しての撮影、扮装写真。

桜木さんが選んだのは、『太王四神記』のヨン・ホゲと、『カサブランカ』のリックでした。

ヨン・ホゲは星組公演で凰稀かなめさん、花組公演で大空祐飛さんが演じており、そしてリックは大空祐飛さんが宙組トップお披露目公演で演じた代表作とも言える役。

宙組は発足から21年、生え抜きトップが未だ出ておらず、なかなか組カラーが定まりにくいとも言われています。

そんな中、もしかしたら初の生え抜きトップになるのでは?と噂される桜木さん。

対談相手、そして扮装写真のチョイスから、桜木さんは自身が入団してからの宙組男役像を踏襲してひとつの宙組らしさを作り上げていこうとしているのかな?と感じました。

個人的に、桜木さんは様々な知略・戦略を巡らせて男役像を作り上げていくイメージがあります。

自分の魅力をじっくり考え、時に大きな勝負に出る戦国武将のようなやり方というか…

ミーマイやロミジュリみたいな再演を重ねた大作ではなくあえてのこのチョイスに、そんな桜木さんの戦略を感じ、登りつめた先の姿を見るのがますます楽しみになりました。

意外にも尖った雰囲気の多い写真

いかにも可愛らしくポップな雰囲気が似合いそうな桜木さんですが、写真の多くは着流しに彼岸花とか、バイクに煙草とか、意外にも尖った雰囲気のものが多くありました。

思えば桜木さんは当て書きだと、素直な人物というよりはこじらせた青年を演じることがとても多いように思います。

桜木さんご本人はスカイステージの番組等でお話する姿を拝見する限り、さっぱりしていて素直かつ明るい印象が強めです。

ファーストフォトブックLABOや特典のDVDからも楽しそうに撮影する桜木さんの様子が伺えます。

しかし舞台上では自身の境遇に思い悩み、どこか歪んでしまって素直になれない…そういう青年が多い・そしてめちゃくちゃ似合う!

今回のフォトブックを見ても、独特の情念や毒気を内に秘めている男役さんなのかな、と感じました。

そしてフォトブックでもそういった姿を存分に楽しめるようになっています。

95期コンプリート戦略

今回のフォトブックの憎い点は、同時期に発売した月城かなとさん、朝美絢さん、水美舞斗さん、瀬央ゆりあさん合同のページが各フォトブックに載っているところ。

全員の集合写真はフォトブック毎に違い、メインの人についての印象がそれぞれアンケート形式で語られています。

全員95期ということで、同期同士ならではのコーナーでもありますね。

つまり、フォトブックメンバーのファンなら5冊全部買う必要があるのです。

1900円×5冊=…と思うとなかなかの出費ですが、各ジェンヌさんの魅力が存分に堪能できる満足の1冊であることは間違いなし!

是非コンプリートしてしまいましょう!

ライター:霧村さえ

こちらから購入可能です。
https://shop.tca-pictures.net/tcaonlineshop/goods/index.html?ggcd=655345