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トップ娘役の若年化と卒業後のキャリア

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12月上旬。宝塚歌劇団の元月組トップ娘役・愛希れいかさんご出演の『ファントム』と、元星組トップ娘役・夢咲ねねさんご出演の『ビッグフィッシュ』とを、立て続けに観劇しました。

宝塚時代、共に6年以上と長きに渡りトップ娘役を務めておられた2人。

その経歴の中では、『ロミオとジュリエット』のジュリエットのような純真な少女も演じれば、『エリザベート』のエリザベートや『グランドホテル』のグルーシンスカヤ、『眠らない男ナポレオン』のジョセフィーヌのようないわゆる“女帝”的な役も演じ、トップ娘役を極めたと言っても異論はないでしょう。

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ちゃぴクリスティーヌ

そんな愛希れいか(ちゃぴ)さん。

もちろんクリスティーヌ役と聞いて、楽しみでしかたがありませんでした。

きっと素敵に違いない!と。

しかし、なんといってもクリスティーヌ。

トップ娘役を極めたちゃぴさんでは少し“貫禄”というものが邪魔をしやしないだろうか…。

そんな邪念が筆者の中で渦巻いていたせいか、正直初っ端は物語に入り込めない自分がいました。

まあそんな邪念も、クリスティーヌがファントムのレッスンを受け、みるみるうちに音楽の天使と化した辺りからは跡形も無く消え去ったのですが。

むしろそんなことを思ってしまった自分が恥ずかしいくらいです(笑)

圧巻の歌唱力と力強くて美しいダンス、そして緻密なお芝居。やはりさすがのものでした。

ミュージカル『ビッグフィッシュ』

今回キャストが22人から12人に生まれ変わっての再演ということで、夢咲ねねさんがあちこちで大活躍しておられました。

メインで演じているのはジョセフィーン役ですが、今回はそれ以外のアンサンブルを演じる夢咲ねねさんを見て、ねねさんの“可愛い”は特別で本物だと確信しました。

そう、ねねさんの“可愛さ”は紛れもなく“娘役力”によるもので、他のどの女優さんと比べてもピカイチなのです。

ここで言う、筆者が思う“娘役力”とは、たとえば同じ振付を踊っていても、ひとつひとつのポーズの角度や身のこなしが美しく可愛い、ということ。

共演の宝塚OG・元月組トップスター・霧矢大夢さんはもうすっかりステキな女優さんですが、元男役さんゆえ、“娘役力”においては当然ねねさんには及びません(霧矢さんゴメンナサイ)。

ダブルキャストは20歳の木下晴香さん

さて、ミュージカル『ファントム』のお話に戻しますと、ちゃぴさんとダブルキャストでクリスティーヌ役を演じていたのは木下晴香さん。

弱冠20歳という彼女は、2017年、ミュージカル『ロミオとジュリエット』のオーディションでジュリエット役に抜擢されるという形でミュージカル界に彗星の如く現れました。

以降も大作ミュージカルヒロインの座を欲しいままに。その儚げなビジュアルといい、ヒロインそのものと言えましょう。

トップ娘役若年化のワケ

元男役さんは、その特異なキャリアから、その人ありきの作品が当てられたり、“大人でカッコイイ女性”の象徴のようなお役においては右に出る者がいません。

また、“可愛くて若いヒロイン役”は、アイドルや若手女優から発掘される昨今。ヒロインの相手役に選ばれるような俳優さんたちも、30代前半が次々に名乗りを上げ—。

そんな中で、宝塚歌劇団を退団した元娘役さんたちは、女優として少し不利な勝負に挑むことを余儀なくされているような気がします。

その時必要となるのは、若さなのか、トップ娘役として大切にしてきたものを捨てることなのか––。

もちろん、長きに渡りトップ娘役を務め上げてこられたがゆえ、ねねさんやちゃぴさんのように実力と娘役力を兼ね備えて、若さ溢れる新進気鋭の女優さんと肩を並べることを可能にしているのですが…。

劇団が若いトップ娘役を育成したがる意味––。

それがここにあるのではないかと、筆者は思ったのでした。

タカラジェンヌがいくらスミレの国のフェアリーとはいえ、年齢と経験には逆らえないのが悲しいかな、現実です。

同時に、劇団内の立場から、自然と貫禄がついてきます。

貫禄も使いようによっては大変役に立つものですが、キャリアプランによっては足枷になる可能性も。ならば少しでも若いヒロインのうちに、実力と娘役力、そして適度な経験を手土産に、外の世界へ送り出そうという意味があるのかも…?

年齢・経験・貫禄は、その後でも勝手についてきますから。

つまり、若い子をトップ娘役に起用する風潮は、彼女たちのキャリアを考え、今のミュージカル界の流れに合わせてのことかもしれないですね。

そしてトップ娘役に選ばれなかった先輩娘役は、その地位に就かずともすでに実力と娘役力を手に入れたのだから、あとは自由に自分のキャリアを選択すればいい、そういうメッセージだったりして。

肩書きなんて関係ない!そんな令和時代にふさわしい選択とも言えるかもしれません。

著者:有田だりあ

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