スポンサーリンク

宙組の久々な大人数の豪華な舞台に

宝塚歌劇を楽しもう

宝塚歌劇団宙組大劇場公演、『シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-』『Délicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-』が6月26日に開幕しました!

どちらも、現在の宙組の特性を活かしたややテンション高めの楽しい舞台となっています。お芝居の生田先生、ショーの野口先生、どちらも楽しんで作られなんではないかな?という印象を受けました。

スポンサーリンク

思った以上に明るい作品『シャーロック・ホームズ』

シャーロック・ホームズはポスターのシリアスな雰囲気から、やや重ための作風かな、と勝手な予想をしていたのですが、良い意味で裏切られ、明るく楽しい印象を受ける作品でした。

生田先生が歌劇のホームページで、ホームズが多くのパスティーシュ(模倣作品)を生み出していることから、宝塚でもできるんじゃないかと思った、というようなことを書かれていました。その通り、今回の公演は忠実にシャーロック・ホームズを舞台化したというよりは、ホームズと周りの人物設定や、有名なおいしい場面などを盛り込んだ宙組のための新作、という感じでした。シャーロック・ホームズをよく知る人も、あまり知らない人も楽しめる作品だったのではないかと思います。

真風さん演じるホームズは飄々としていて人を食ったところのある感じがとても良かったです。本当は何をどこまで考えているかわからないところと、やはり宝塚の主人公なので自分の心情を歌う場面とのバランスも絶妙でした。

芹香さんのモリアーティは、そうきたか!!という感じで、今まで多くの悪役・敵役を演じてこられたと思うのですが、これまでとはまた違った無邪気なサイコパスという役作りが素敵でした。

潤花さんはミステリアスな女性という設定なのでもっとホームズを翻弄する感じかと思いきや、人間らしい部分が多く、彼女のお芝居のうまさと大人っぽい雰囲気がぴったり合っているお役でした。

割りとクセの強い登場人物が多い中、一番まともな人物は桜木さんのワトスン。ただホームズに振り回されるだけでなく、恋人の天彩さんとのキュートな場面がたくさんあって微笑ましかったです。

今回、いろんなお役にそれぞれ見どころがあるので、1回ではちょっと見足りないかも…という印象を受けました。

感情の整理が追いつかない『デリシュー』

そしてショーなのですが、とにかく忙しいです!

観ているだけなのに忙しい。

次から次へとハイテンションな場面の連続です。

初見では、あっけにとられている間に終わってしまった…という感じでした。

これから観られる方には、実際にびっくりしてほしいのであまりネタバレ的なことは書かない方が良いかも、と思います。

しかし、初舞台生を含めた大人数の豪華な舞台ってやはり良いですね…!

オーケストラも生オケになり、こんなに大人数の舞台を観たのは久々なので感動してしまいました。

そして、キャトルレーヴ等で販売されている「マカロン・シャンシャン・ペンライト」を使った場面!

ショー開始6分ほどで使用する場面がやってくるので、休憩中のスタンバイをおすすめします。

真風さんが、ショー中にペンライトを用意するタイミングまで教えてくれるので安心ですよ。

また、今回は107期生お披露目と、真風さんと潤花さんのコンビ大劇場お披露目をかねた作品。

華やかなお祭り騒ぎにぴったりのショーです。

潤花さんは少女の様な明るさと、大人っぽい妖艶さを両方表現できる娘役さんだなーと思いました。

なので、真風さんとのさわやかな場面も妖しい場面もどちらも宝塚の夢の中の範囲で素敵に魅せてくれますね!

お芝居とショーどちらも“宝塚を観た!宙組を観た!”という充実感

お芝居もショーも、宝塚らしい華やかさと、宙組らしいパワフルさをしっかり堪能できる作品でした!!

宝塚って、観ている間は現実を忘れてしまうのが良い部分でもありますが、今回の公演はまさに夢の世界にひたるのにぴったり。

まだまだ予断を許さない状況ではありますが、時間と都合が許せば多くの人に夢の世界に浸りに行ってほしい公演だな、と思いました。

チケットはまだ一般販売で購入可能です。

夢の世界に浸りたい方は是非!

ライター:霧村さえ