宝塚歌劇団元理事で演出家柴田侑宏先生がお亡くなりになられました。
宝塚歌劇の演出家としてたくさんの素晴らしい作品を作り続けてこられました。
美しい描写、言葉、そして綿密な伏線、独特な空気感、宝塚らしい美しさ、幸せな気持ちになる世界。本当にすばらしい作品が好きでした。
81年の「新源氏物語」、83年の「うたかたの恋」などは美しいドラマとして評価が高く、近年も再演。84年の「琥珀色の雨にぬれて」、85年の「哀しみのコルドバ」では、大人の恋、情熱を繊細に描いた。山本周五郎作品をもとにした「川霧の橋」や、92年の旧宝塚大劇場ファイナル公演として「忠臣蔵」も手がけた。
日刊スポーツ
97年の「仮面のロマネスク」では貴族社会を描き、同年には宝塚歌劇への貢献に対し、菊田一夫演劇賞特別賞を受賞した。
近年では、第1次世界大戦のスペインを舞台にした男女、人間模様を描いた「黒豹のごとく」を発表し、当時星組トップの柚希礼音がサヨナラ公演として主演。
昨年は、00年初演の「凱旋門」が雪組で再演されるなど、現代のタカラジェンヌが演じ継ぐ、多くの名作を生み出した。
功績に心から敬意を表します。ご冥福をお祈りします。
ありがとうございました。
これからも柴田作品が、宝塚で永遠と再演され生き続けますように。
演出家柴田侑宏の作品を紹介
凱旋門
黒豹の如く
琥珀色の雨にぬれて
仮面のロマネスク(菊田一夫演劇賞特別賞)
うたかたの恋
新源氏物語
バレンシアの熱い花
哀しみのコルドバ