オーシャンズ11の観劇(2回目)に行ってきました。
1回目の観劇は「どこに誰がいるのだろうか」と、ジェンヌの立ち位置に注目しながらの観劇だったため、あまり集中できなかった気がします。
2回目の今回はもっと舞台全体をしっかり観ようと、また退団者それぞれの場面にも注目しようと心に決め挑んでまいりました。
席の位置は1階19列目のど真ん中と私史上最高の席。
前回は1階20列目の端っこ席だったということもあってか、今回の席から見える景色は最高でした。
第一幕
ダニー(真風涼帆)と弁護士(凜城きら)から始まる暗闇の冒頭場面。
何となくではありますが、1回目の観劇では「この二人の存在感と見てみたかったこの場面」に圧倒されてしまって一瞬にして過ぎてしまった場面でした。
しかし、今回は2度目の観劇ということもあってか落ち着いて観ることができて、彼ら(彼女ら)のセリフの1音1音をしっかり聞き取り噛み締めることができました。
「しっかり観たい」というのは観劇する度に思うことですが、ジェンヌさんの存在感や芝居・踊りに圧倒されて、なかなか思うようには観劇できていないのが現状です。
今回のこの「落ち着いて観れる」という自分の心境には驚きでした。
さてさて、ダニーと弁護士の場面が終われば、まばゆい光に囲まれた男役たちが歌って踊って私たち観客を魅了しまくる場面が始まります。
どこを観てもイケメンばかりで、眼がいくつあっても足りないわけですが、ここで注目しておくべきは、今公演で退団の「アッキーさん(澄輝さやと)」「りく君(蒼羽りく)」の2人。
少しではありますが2人で踊る場面などがあり感慨深いものがありました。
ただ、りく君はいいのですがアッキーさんが役柄から「黒塗りの長髪」なのがちょっと残念…。
特徴的なお役をもらえてこちらとしても嬉しいのですが、最後かと思うともう少し普通に近い姿が見たかった…かな…と思います。
男役たちのダンスが終われば、本格的にお話のはじまりはじまり~!
まずは、刑務所から出たダニーが妻・テス(星風まどか)の姿を確認しに、彼女の職場であるテリー(桜木みなと)が経営するホテル(あくどい手法で経営)に出かけます。
このホテルのスターとして君臨するのが、クイーン・ダイアナ。
インパクトのあるクイーン・ダイアナ役は、この公演で退団の「せいこさん(純矢ちとせ)」さんです。
男役から娘役へと転向経験のあるせいこさん。
味のある演技と定評のある歌声で、てっきり「最終的には専科に行ってくれる」そんな存在であるとばかり思っていました。
アッキーさん、りく君共に、今回しっかり目に焼き付けておかねばいけない存在です。
さて、テスの姿を確認したダニーは、とある目的を達成するため、親友ラスティ(芹香斗亜)と、バー・エルチョクロで落合いオーシャンズ11を結成するために仲間を集め始めます。
メンバーは、
- ルーベン(凜城きら)
- フランク・カットン(澄輝さやと)
- リヴィングストン・デル(瑠風輝)
- モロイ兄妹(兄:鷹翔千空 弟:優希しおん)
- バシャー・ター(蒼羽りく)
- イエン(秋音光)
- ソール・ブルーム(寿つかさ)
- ライナス・コールドウェル(和希そら)
それぞれに個性的なメンバーでそれぞれに見せ場もありとても楽しい仕上がりとなっていますが、まぁ、ここでもやはり注目すべきはやはり、アッキーさんとりく君。
最後のこの公演で、「アッキーさん・りく君・せいさん」一人ひとりの場面がもらえていることに、ファンの一人としてとっても嬉しかったです。
第二幕
簡単にいうと、
第一幕はオーシャンズ11を結成、計画を立てるまで。
第二幕はオーシャンズ11が計画を実行、達成するまで。
といった構成になっています。
さて、第二幕。
第二幕は、テスの夢の中から始まります。
テスの心の揺らめきをダンスで表現。
テスとダニーとテリーのダンスが輝かしいほどに素晴らしい場面となっています。
そして、オーシャンズ11を結成した彼らの「とある目的」のための計画が実行されます。
オーシャンズ11としての達成目的もありますが、ダニー個人の達成目的もあります。
ダニーはどちらの目的も達成できるのでしょうか。
後は、観た人のみぞ知る…ということにしておきましょう。
退団者に対する想い
お芝居が終わるとその後ショーに移ります。
一本物のお芝居であっても、最初にはショーがあり羽を背負って登場してくれるというのが宝塚の醍醐味。
階段下りでは、「純矢・澄輝・蒼羽」の3人が揃って下りてきて、一際大きな拍手が送られていました。
オーシャンズ11での退団者は、「純矢ちとせ・澄輝さやと・蒼羽りく」の他にも以下4名がいます。
- 夢白 もあ
- 風輝 駿
- はる香 心
- 雪乃 かさり
個人的には、「純矢・澄輝・蒼羽」の3人に注目の観劇となりましたが、この4名も忘れてはならない大切な宙組生。
ファンを楽しませていただき「ありがとうございました」と言いたいです。
今回は105期生のお披露目もありました。
退団者がいるというのは何とも切ない思いではありますが、こうやって「受け継がれている様」を見られるというのは、これまた宝塚の醍醐味。
今回は、「楽しい・寂しい」の相反する気持ちで忙しい公演でもありました。
無理と分かってはいつつも、
「またいつかこのメンバーで演じるお芝居を観てみたい!」
そんな気持ちでいっぱいです。