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柚香光の繊細な表現力。「二人だけの戦場」観劇レビュー

宝塚歌劇を楽しもう

宝塚歌劇団花組公演「二人だけの戦場」を観劇しました。

設定が架空の国ということでしたが、公演プログラムの正塚晴彦先生のコメントにもあるように、ユーゴスラビア紛争を念頭に書かれたそうです。

とはいえ今現在でも民族紛争が終わることはなく、実在する事件や人物に当てはめなくても理解できる舞台でした。

カソリック、ヨーロッパと言う言葉がセリフに入っているのと、お衣装や音楽からヨーロッパ風なのが想像できますが、上下関係のやり取りや母親のことを「お袋さん」と呼ぶ呼び方が終戦前の日本軍もイメージできます。

柚香光さん演じるティエリ・シンクレアはエリート軍人一家の出身で中央や参謀本部へ配属可能なのに理想を求め、あえてて辺境の地に配属希望をします。