2022年に公開されたインド映画「RRR」。
インド映画と聞くとどうしてもダンスシーンが大量に盛り込まれた映画、というイメージが強く日本でそこまでヒットした作品というのもあまり例が挙げられない…という人が多いのではないでしょうか。
インド映画でダンスシーンが多く盛り込まれている理由は宗教上の問題だったりするわけですが、過去に別のインド映画を見たことがある方でミュージカルに慣れ親しんでいるヅカオタにとっても「え、ここで?なんで?」というような印象を受けることも少なからずあったかと思います。
が、この「RRR」。
本土であるインドはもちろんのこと日本のみならず世界中で大ヒットしたインド映画なんです。
そんな作品がまさかの宝塚での舞台化!!
これまでもインドを題材とした作品はありましたし、ミュージカルという共通点があるという意味では全く合わないというわけではありませんが意外性がかなり高いコラボレーションの発表に宝塚界隈のみならず「RRR」ファンの方やもはやそうでない方までSNSで大いに話題にあがっていました。
個人的には先日『1789 -バスティーユの恋人たち-』がムラでの千穐楽を無事に迎えられた星組さんでの上演というのが胸熱だな…と。
この公演の後トップスターである礼真琴さんは休養に一時的に入られ、しばらくファンの皆さんは寂しい思いをされることでしょう…。
その復帰作として選ばれた「RRR」。
ストーリーは必ずしもずっとハッピー!!というわけではありませんが、時代背景や政治的な背景がとても緻密に盛り込まれており更には男同士の熱い友情やちょっと微笑ましくなってしまうような甘酸っぱいラブストーリーもありというとにかく楽しい部分をてんこ盛りにしました!と言わんばかりの内容となっていますので礼さんの復帰作としてこれ以上はないというくらいのセレクトかと思います。
またこれまでも宝塚では人気作や話題作を舞台化してきましたが、今回「RRR」がここまで大きく取り上げられたのはまだ原作である映画自体が2022年に発表されたばかりの作品という点も大きいかと思います。
著作権であったりそもそも作品選びだったりで制作の皆さまは大変かと思いますが、それをクリアした上でのコラボということでしょうから余程先方にも宝塚が好意的に受け取られているのだろうな、と考えると嬉しくも感じてしまいますよね。
作品的に戦闘シーンも多くどうするのかな?と思っていたところダンスで表現したり宝塚オリジナルの演出もあるということですので原作ファンの方にもまた新鮮にお楽しみいただけるのではないかと思います。
こっちゃんとありちゃんの高速ダンスを想像するだけで楽しみ!
ここにきてまた新規ファンを大いに獲得できる可能性しかない宝塚に期待しかありませんね!