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花組「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」観劇レポ

観劇レポ

宝塚歌劇団花組公演「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」

2月2日から梅田芸術劇場で幕を開けました!

前評判を耳にしていたため、期待値を上げての初観劇となりました。

期待の斜め上をいく “おもしろかった!!たのしかった!!” 

まずは今回、新鮮な気持ちで見るため、まったくの前知識0、出演メンバーすら大まかにしか把握していない状態での観劇となりました。

が、分かりやすいストーリー、最後はみんながハッピーという海外ミュージカルならではのテンポ感に、さすが潤色、演出、原田先生!(20世紀号での功績があるので…笑)となりました。

あらすじを簡単にいうと、4度目の結婚を控えたジミー(柚香光)の独身最後のパーティーが行われている潜り酒場の裏で、酒の密輸入を仲介するギャングのビリー(華優希)、突然の出会いがあった後、翌日ひょんなことから誰もいないはずのジミーの別荘に密造酒を隠すため訪れたビリーと仲間たち(瀬戸かずや飛龍つかさ)だったが、そこに予期せずジミーと婚約者のアイリーン(永久輝せあ)が現れ、、、。

というドタバタで進んでいくストーリー、偶然に偶然が重なることでクスッときたり、とにかく見どころ満載の3時間でした。

具体的なネタバレは避け、個人的MVPキャストの感想を中心とした観劇レポとなります。

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永久輝せあさんの肉体美

肉体美がすごい

永久輝せあさん(ひとこちゃん)演じるアイリーン、男役が女役を演じる際、どこかしらに男役の名残がありそれが良さだったりもするのですが、びっくりすることに今回のひとこちゃん、良い意味で現役男役の香りが1ミリもしないくらいに女役に徹していてびっくりしました。

しかし、アイリーンの職業がダンサーということで登場してから常に体をくねくねさせて踊ったりポーズをキメてるのですが、ナイスボディなだけに余計におかしくてギャグ線高めでした(笑)

衣装も露出度高めの物が多いのですが、特に初っ端のお風呂のシーンでは、最初バスタブの中で泡に見立てた衣装を着ていて、デコルテ、二の腕、背中、脚など見えている体の部位が、とても綺麗な肉体美で素敵だなあとうっとり・・・・。

発生も、普段の男役声とも素のひとこちゃんの声とも全く違ったので本当に「男役:永久輝せあ」とは全くの別人で作り込んでいて役者だなあと感心しました。

「コメディセンス部門での個人的MVPが決められない」

演目がコメディだとやはりコメディセンスが一番光っているジェンヌさんに注目したくなるのですが、今回は、かなり難しい。

なぜかというと、少し真面目なところもありメリハリの良い舞台だからこそ(そこが20世記号との違い(20世紀号は終始出てくる人が登場から最後までおかしかったw))コメディ要素が役それぞれ小出しであるというところ。

特に序盤はやはり、アイリーンが登場から面白すぎて他のキャラクターは大人しめに感じました。

しかし、みんなそれぞれ持ち場のコメディ場面では絶対に外さない。

華優希

そういう点では、華優希さん演じるビリーは役柄的にギャグ担当ではないのですが、終盤にとっておきの見所が控えておりまして、そこがまさにユーモアの塊すぎてセンス抜群でした。

おかしな歌を歌いながらおかしな動きをしてジミーとアイリーンの結婚披露パーティーを邪魔するという全く同じ下りを三度もするのですが、

「あ、また同じの始まるな」って出てきた瞬間に分かるのが面白くておかしくて…(笑)

飛龍つかさ

また、ビリーのギャング仲間である飛龍つかさくん演じるデュークも、間の使い方、声のトーンなどが本当にコメディセンスばっちりで、光っていました。

そして、汝鳥さん演じるベリー署長もとってもおちゃめですし、鞠花さん演じるエストニア侯爵夫人も良いとこ持っていく役で鞠花さんが上手いだけに何喋っても歌っても圧巻ですし、かなり面白いキャラクターです。

天性のエンターテイナー、柚香光

溢れんばかりのオーラ、何頭身もあるスタイル、衣装を着て真ん中に立っているだけでその姿はまさに「天性のエンターテイナー」。

今回はタップダンスが多く相変わらずの身体能力の高さや、ビリーに対して絞り出すような声色で「愛している」という場面ではコメディ作品であるということを忘れるくらいの真剣な表情、感情の乗せ方に、こちらの感情も揺さぶられ魅せられました。

胸に来るほどの苦しさや愛しさなどリアルな表現がここまでに上手く嚙み合っているコンビはなかなかいないのではと、華優希さんの退団が本当に惜しいです。

またジミーというキャラクターは女ったらしながら、どこか憎めない優しい心の持ち主。

それは女性に対してのみでなく男女共に分け隔てない優しさを持っているという点や、柚香光さんだからこそ成立する役であると感じます。

1幕終盤では顔中に汗を光らせて熱演されており、流れる汗というよりかは、止まらない滝汗という感じでしたが、汗までもがキラキラと宝石のように美しかったです。

次回、大劇場作品にも期待です!!

ちなみにこの公演千秋楽は、2月9日ですが、
ライブ・ビューイング、ライブ配信は、明日!2月6日(土曜日)ですので、お間違えなく!