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宝塚作品・「漫画原作作品特集」2.5次元の先駆け宝塚に死角なし?

宝塚歌劇を楽しもう

8月のTAKARAZUKA SKY STAGEにて、雪組公演「CITY HUNTER」にあわせた「漫画原作作品特集」が放送されることが、発表されました。

公式サイトによると、ラインナップは以下のようになります

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漫画原作作品特集ラインナップ

『オルフェウスの窓』池田理代子作「オルフェウスの窓」 (’83年星組・宝塚)

『ベルサイユのばら』-アンドレとオスカル編--池田理代子原作「ベルサイユのばら」より- (’89年雪組・宝塚)
『ベルサイユのばら』-オスカル編--池田理代子原作「ベルサイユのばら」より- (’91年月組・宝塚)

『虹のナターシャ』原作 林真理子・大和和紀(講談社「mimi」連載) (’96年雪組・宝塚)


『猛き黄金の国』-士魂商才!岩崎彌太郎の青春-原作:本宮ひろ志(集英社「ビジネスジャンプ」連載) (’01年雪組・宝塚)

『アメリカン・パイ』原作:萩尾望都 (’03年雪組・東特・千秋楽)

『源氏物語 あさきゆめみしⅡ』原作/大和和紀・講談社 (’07年花組・梅田芸術劇場)

『エル・アルコン-鷹-』~青池保子原作「エル・アルコン-鷹-」「七つの海七つの空」より~原作:青池保子(プリンセス・コミックス) (’07年星組・宝塚)

『大江山花伝』-燃えつきてこそ-~木原敏江原作「大江山花伝」(小学館文庫)より~ (’09年宙組・博多座)

『紫子』-とりかえばや異聞-~木原敏江原作「とりかえばや異聞」(小学館文庫)より~ (’10年月組・中日)

『メイちゃんの執事-私の命に代えてお守りします-』原作:宮城理子(集英社「マーガレット」連載中) (’11年星組・東特・千秋楽)

『JIN-仁-』原作:村上もとか/集英社 (’12年雪組・東京・千秋楽)


『ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌』原作/手塚治虫 (’13年雪組・東特・千秋楽)

『アルカサル ~王城~』青池保子「アルカサル-王城-」(秋田書店「プリンセス・コミックス」刊) (’14年星組・バウ・千秋楽)

『ルパン三世-王妃の首飾りを追え!-』原作/モンキー・パンチ (’15年雪組・宝塚)

『るろうに剣心』~原作 和月伸宏「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」(集英社ジャンプ・コミックス刊)~(’16年雪組・東京)

『はいからさんが通る』原作/大和 和紀「はいからさんが通る」(講談社KCDXデザート)(c)大和 和紀/講談社 (’17年花組・日本青年館ホール・千秋楽)

『天は赤い河のほとり』原作/篠原 千絵「天は赤い河のほとり」(小学館) (’18年宙組・宝塚)

『ポーの一族』原作/萩尾 望都「ポーの一族」(小学館フラワーコミックス) (’18年花組・東京・千秋楽)

『はばたけ黄金の翼よ』~原作「風のゆくえ」粕谷紀子(集英社クイーンズコミックスDIGITAL刊)~ (’19年雪組・全国)

こうして改めて作品名を眺めますと、歴史ある人気漫画から最近の漫画まで、幅広いラインナップに驚かされます。

キラキラの少女漫画もあれば、青年誌の連載もあり、ジャンルを問いませんね。

今回は「漫画原作」という視点から、宝塚作品の幅広さについて、語りたいと思います。
私見に基づいて作品の比較も致しますので、苦手な方はご遠慮ください。
最後までお読みいただけると、嬉しいです。

「漫画原作」という視点から宝塚作品の幅広さを語る

「ベルサイユのばら」といえば、間違いなく宝塚の代表作の一つですね。

宝塚をあまり知らない方ですと「宝塚=ベルサイユのばら」だと思っていらっしゃる方も、少なくありません。

最近は2.5次元ミュージカルが流行り、クールジャパンの象徴の一つにもなっています。

コロナ禍以前は、海外から2.5次元作品を見るために来日される方も、多くいらしたそうです。

しかし「漫画原作の舞台化」と言えば、その先駆者は間違いなく宝塚です。

明日海りおさんが出演されていた朝の連続テレビ小説「おちょやん」の中で、映美くららさん演じる清子が、宝塚歌劇でも漫画原作の舞台が大盛況だったことを引き合いに出して、座長に漫画を舞台化しようと説得しています。

大正時代から、宝塚は漫画原作の舞台で好評を博していたことがわかりますね。
宝塚は、2.5次元の先駆けと言えるでしょう。

放送ラインナップに、タカラジェンヌからは「やってみたい役」として名前が挙がり、ファンからは再演希望の多い「紫子」が入っているのは、見逃せませんね。

体感としてはもう五回ぐらい再演されていてもおかしくないと思うのですが、まだたったの二回しか上演されていないのは、やはり原作があると権利関係が難しいということでしょうか。

同じく木原敏江先生原作の「大江山花伝」も名作ですね。

「CITY HUNTER」同様、「宝塚に出来るの?」と世間をざわつかせた「ルパン三世-王妃の首飾りを追え!-」は見事な再現度と宝塚らしい演出で、原作のモンキー・パンチ先生、そしてあの有名な主題歌を作曲した大野雄二先生も満足の作品となりました。

ルパン三世ファンの方にもおおむね好評でしたね。

そして主演退団後も外部で再演された「るろうに剣心」に「ポーの一族」が大好評だったのは、言うまでもありません。

花組新トップコンビお披露目公演として、初演に続き柚香光さん主演で再演された「はいからさんが通る」も、何度見ても素晴らしい作品でした。

私が個人的に驚いたのは「メイちゃんの執事」でした。

この作品は「アイドル映画か、いわゆる2.5次元に任せておいたほうがいいのでは?」と思っていたのですが、宝塚らしさと原作の良さが融合して素敵な作品でした。

この成功があったので、今回のラインナップには入っていませんが「花より男子」の発表があった時に、必ず成功させてくれるという妙な安心感があったのを、覚えています。

原作がある作品ですと、宝塚ファンはついつい「原作ファンの方に満足していただけるかな?」と余計な心配をしてしまいます。

けれど幕が開けば、どんなジャンルの漫画原作でも、再現度高く、そして宝塚らしい舞台が目の前に広がります。

それは漫画だけではなく、小説でも映画でも、同様です。
宝塚に死角というものはないのでしょうか。

「CITY HUNTER」も、巷では「宝塚に出来るの?」「宝塚で大丈夫?」という声を、ネットで散見しました。

それでもポスターの圧倒的ビジュアルで、納得してくださった方が多いようです。

もちろん実際に上演された暁には、想像を軽く超える素晴らしい作品になることは、間違いありません。

「CITY HUNTER」の幕が上がり、TAKARAZUKA SKY STAGEで「漫画原作作品特集」が放送される8月が楽しみですね。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。