先般、宝塚歌劇団の組替えについてアナウンスがありました。
月組の詩ちづるさんが星組へ。
雪組の彩みちるさんが月組へ。
宙組の和希そらさんが雪組へと組替えとなります。
現在、彩風咲奈さん、朝月希和さんが宝塚大劇場にて「CITY HUNTER」「Fire Fever!」でトップお披露目公演を上演中の雪組について、組替えから今後を予想したいと思います。
朝美絢さんは2番手からトップへ
まず、彩風さんの2学年下の95期・朝美絢さんは2番手羽根を背負ったことから、番手として確かな位置に立ちました。
今年には「ほんものの魔法使」でバウホールだけでなく、KAAT神奈川芸術劇場での上演を果たし、着実にステップアップしました。
東上と言い関東圏での上演がスターの証です。
また、同期の花組の柚香光さん、月組の月城かなとさん、星組の礼真琴さんが各組のトップに就任していますが、話題性からも以前、トップとして君臨した71期の花組・愛華みれさん、月組・真琴つばささん、雪組・轟悠さん、星組・稔幸さんのように同時期に95期を揃ってトップにすると考えられます。
人気もありますし、ほぼ確実に2番手として勉強の上、将来のトップ候補でしょう。
綾凰華さん
次に3番手はポスターの並びから考えますと現状は98期・綾凰華さんではないかと思われます。
星組から組替えし、研6時に「ひかりふる路」新人公演初主演、次年も「ファントム」新人公演で主演を務めています。
雪組生になってから、ぐんぐんと頭角を現してきたスターで、小柄ではありますが、雪組に欠かせない人材です。
縣千さん
そして4番手は101期・縣千さんで異論はないかと。
研2で「私立探偵ケイレブ・ハント」本公演では当時のトップである早霧せいなさんとも絡む役を、新人公演では彩風さんの役を演じるという快挙を。
研4時「凱旋門」で主演を射止めました。
今年は「ほんものの魔法使」で2番手を務め、犬役という少し変わった役で好評を得ました。
今回の「CITY HUNTER」では主演、来年にはバウ公演での主演が決まっています。
さらに2025年開催の日本国際博覧会アンバサダーに選ばれており、スター街道まっしぐらです。
和希そらさんは?
宙組から組替えの96期・和希さんですが、今どこに配置されるかといいますと、おそらく朝美さんと綾さんの間でしょう。
研4で「ベルサイユのばら」にて新人公演初主演。
バウ公演「ハッスル メイツ!」で初主演を務めています。
本年はバウ公演「夢千鳥」で再び主演を務めました。
残念ながら公演は緊急事態宣言が発令され、中止となりましたが異例の配信があり、多くのファンが見届けました。
さて、組替えが行われる時点ですと彩風さん以下は学年順に朝美さん、和希さん、綾さん、縣さんまでが番手と言われるポジションに入ると思われます。
番手をぼやかし?
しかし、何年後かの将来を考えると龍真咲さんがトップをしていた頃の月組ように、番手をぼやかし、徐々に変わるのでは。
当時、美弥るりかさんが星組から異動。
準トップの明日海りおさんが花組へ行った後は凪七瑠海さん、沙央くらまさんが月組に。
組を盛り上げましたが、龍さんの退団時には、美弥さんを残し2番手に、珠城りょうさんがトップになり、凪七さん、沙央さんは専科へと。
唐突に行われたようですが、バウの単独主演や「PUCK」での配役、「1789」のフィナーレの衣装の違いを見ると少しずつ珠城さんが上がってきているように見えました。
答え合わせのように見れば、珠城さんのトップの予定ありきでの組替えなのでは、ともとれました。
それを踏まえると今後の雪組の布陣も見えそうです。
朝美さんは盤石だと思います。
既に東上公演をしたこと、95期の活躍、とカードが揃っています。
組替えの経験もあり、余程のことがなけれは雪組のトップになるでしょう。
和希さんは実力があり組を支え活躍すると思いますが何年後かは別格としての存在かまたは専科などに組替えしそうな予感が。
綾さんは現時点でバウ主演がなく、同期の月組・暁千星さん、宙組・瑠風輝さんが主演をしていますし、100期では既に花組・聖乃あすかさんが主演をし、秋に月組・風間柚乃さんの主演が決まっています。
101期で同じ組の縣さんは来年の主演が予定されていますので、少しずつポジションに変化があるでしょう。
縣さんは芝居、ショーでも目立ち、バウ主演も決定。
日本国際博覧会アンバサダーです。
アンバサダーの顔ぶれを見ると2025年には確実に番手として活躍することが約束されていると思いますので、珠城さんと同じく縣さん育てのためにいろいろ計画しているとも取れます。
もちろん今後組替えがあるかも知れませんが、現在の時点ではそのような将来が見えます。
娘役ですが、娘役人事は水物ですし、二番手というものがはっきりわからないことも多いです。
ただ、今だと彩さんが月組に移動後は、夢白あやさんが一番その位置に近いかと。
「絶対」はありませんが、今までの経験からそんな将来が見えました。
雪組は芸達者がたくさんいて、トップだけがゴールではないですし、それぞれの活躍を期待しています。