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宝塚歌劇団の初舞台と首席入団者の歴史

初心者のための宝塚

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星組は休演延長に

宝塚歌劇団雪組の公演再開のニュースに喜んだのもつかの間、星組の休演は15日まで、再延長されました。
そして10日に予定されていた新人公演も、残念ながら中止となってしまいました。

星組の新人公演では、咲城 けいさんが初主演となり、その後、雪組に組替えとなる予定です。

ぜひ、この大きな経験をして、組替えしてほしいところでしょう。

そして、初ヒロインを演じる、詩ちづるさんも、この新人公演で、大きなチャンスを掴んでいます。

星組の皆さんの落胆は、いかばかりでしょうか。

もちろんファンの多くも、悲しみに包まれています。
新人公演に出演予定だった皆さんも、悔しいに違いありません。

東京ではその思いをぶつけて、素晴らしい舞台が見られることを、祈っています。

今、一番ショックを受けているのは、108期の初舞台生の皆さんではないでしょうか。


休演が続けば、それだけ口上が述べられない生徒さんが出てくるでしょう。

一生に一度の機会が、コロナによって奪われてしまったのです。

一日も早い再開を願っていたはずなのに、残念という他はありません。

感染者数も減りつつあり、ようやくこれまで通りの日常が戻ってくるかと思った矢先です。

何の制限もなく始まった、久しぶりのゴールデンウィークに、日本中が浮足立っていました。

そんな中突き付けられた現実に、さぞかし悔しい思いをしているのではないでしょうか。

再び幕が上がる日を待ちながら、首席入団者の歴史を振り返ってみたいと思います。

みっきぃさんの91期から振り返り

首席入団者を振り返るには、どこからがいいのか。
悩むところですが、この度退団公演を迎えられた天寿光希さんの91期からに致しましょう。

いずれ星組の組長になる方だと思っていましたので、退団と言われてもまだ実感がないのですが、区切るにはちょうどいい節目になると思います。

91期 天寿光希
92期 百千糸
93期 彩風咲奈
94期 仙名彩世
95期 礼真琴
96期 夢華あみ
97期 留依蒔世
98期 暁千星
99期 御園さくら
100期 蘭尚樹
101期 鷹翔千空
102期 舞空瞳
103期 花束ゆめ
104期 碧音斗和
105期 音彩唯
106期 華世京
107期 白綺華
108期 茉莉那ふみ

すでに退団された方も多くいらっしゃいますが、そうそうたるメンバーですね。

星組を力強く支えてくださった、天寿光希さん。

美しい歌声が印象的で、宝塚愛に溢れた百千糸さん。

パワフルでありながら、情感溢れる歌唱力の持ち主である元トップ娘役、仙名彩世さん。

もはや東宝ミュージカルには欠かせない存在となった、元トップ娘役夢華あみ(則松亜海)さん。

当たり前なのですが、実力者ぞろいのお名前に、見ているだけでもウキウキとしてきます。

そんな中、現トップスターである彩風咲奈さんと、礼真琴さんのお名前が眩しいですね。

彩風さんはロミオとジュリエットの新人公演が素晴らしくて、とても驚いたのを思い出しました。

首席入団者はトップスターになれない?

現在の宝塚を見ていると想像できないのですが、「首席入団者はトップスターになれない」と言われた時代がありました。

首席入団者がトップになれなかった時代が、長く続いたからです。

そのジンクスを破ったのが、元星組トップスター安蘭けいさんでした。

そのあと2009年に霧矢大夢さん、2011年に蘭寿とむさんがトップスターに就任されます。

霧矢さんは在団中に闘病でお休みされた期間があったにもかかわらず、堂々のトップスター就任です。

蘭寿さんといえば、首席で入学して以降、予科首席、そして首席で卒業と、一度たりとも首席の座を譲らなかったことで有名ですね。

以降、首席入団者はトップスターになれないというジンクスは、消えました。

現在、雪組トップスターの彩風咲奈さん、星組トップスターの礼真琴さんが、首席入団者です。

星組トップ娘役の舞空瞳さんも、首席入団者ですね。

首席入団者同士のトップコンビは、ジンクスがあったことには考えられないことでした。

こんな時に思い出したい、安蘭けいさんの言葉

『さくら –妖しいまでに美しいおまえ-』『シークレット・ハンター –この世で、俺に盗めぬものはない』は、93期の初舞台でした。

93期というと、現役では彩風咲奈さん、芹香斗亜さん、OGでは愛月ひかるさん、舞羽美海さんらとなります。

この舞台は、首席入団者はトップスターになれないというジンクスを打ち破った、安蘭けいさんの大劇場お披露目公演でもありました。

この舞台の千秋楽で、安蘭けいさんは初舞台生に向かって呼びかけられていました。

安蘭さんは、一度はトップスターになれないと、諦めたこと。

その上で自分にしかできない男役を目指した結果、トップスターになれたこと。

諦めずに努力し続けることの大切さを、トップスターさんから教えられたことは、初舞台生にとってかけがえのない経験になったことは、間違いありません。

宝塚音楽学校の受験に落ち続け、最後のチャンスで合格した安蘭さんは、その理由が自身の出自にあったのではないかと、別の機会に語られていました。

それでも努力を続けて合格、そして首席入団され、ジンクスを破ってトップスターになられた安蘭さんならではの、言葉ではないでしょうか。

トップスターになったその時点でも、安蘭さんは初舞台を踏んだ時のことを、鮮明に覚えていらっしゃったとか。

初舞台とはタカラジェンヌにとって、本当に特別なものなのですね。

一日も早い再開を願って

雪組は無事に11日から幕を開けることができました。

星組の皆さんも、再開の日を待ち望んでいることでしょう。

星組、そして初舞台生全員で舞台に立てる日が一日も早く訪れることを、心からお祈りします。

茉莉那ふみさんが、雑草のようと形容された108期の皆様が、見事花開く日をお待ちしています。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。