宝塚ファンの皆さん、こんにちは。
今日は、6月4日に開幕したばかりの宝塚歌劇団花組公演『巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~』の観劇レポをしたいと思います。
※ここからはネタバレ、個人的な見解を含みますのでご注意ください※
柚香光、永久輝せあが開幕早々観客を惹きつける!
いつもの開演前のステージ写真撮影時間がないまま、第一幕が始まりました。
少し残念だなと思ったのも束の間、リスト(柚香光)とサンド(永久輝せあ)が恋人同士お洒落に戯れているところから、れいリスト(柚香光)が立ったまま実際にピアノを演奏し始めます。
長い指で力強く弾く姿は、まさに天才イケメンピアニスト!
そしてひとこサンド(永久輝せあ)が歌いながらピアノの周りを踊るシーンは、まさに洗練された大人の恋のやり取りで素敵でした!
因みにひとこちゃんは、今回男装の姿をしていますが、女流作家の役で登場します。
そのため、歌声も高音キー全開ながらも、自立した女性の演技をしながら、見事に歌い上げていました。
リストとサンドのキスシーンもあるので、クイーンベスティアの時と、立場が逆転しているところも、ファンとしては見逃せないポイントでした!
水美舞斗が好青年ショパンを熱演!
この公演で2番羽根を背負ったことで話題になっているマイティ(水美舞斗)ですが、今回は39歳の若さで亡くなったショパンの役を演じています。
れいちゃん演じるリストとは異なり、ただ音楽を愛し、才能も持ち合わせている好青年です。
ひとこちゃん演じるサンドと深い仲になっていくので、その2人の結末が涙を誘いました。
タキシードのような、長い丈のジャケット姿もスラっとしているマイティによく似合っているので、実際に観て欲しいところです。
音くり寿が演じるのはパトロン貴族婦人!
最初はイケメンれいリストは、自分のお抱えピアニストであることを自慢していましたが、リストが自分の元から離れ、夜な夜な若い貴族たちと遊び回っていることに嫉妬し、自分がサロンに口をきいてあげたから人気者になれたと激怒します。
その貴族の立場を利用して、れいリストを傍に置こうとする演技は、『TOP HAT』で演じた可愛らしい焼きもちではなく、心の底から束縛したいという女パトロンの演技は圧巻です。
この公演を最後に卒業してしまう、くり寿ちゃんの迫真の演技をぜひ劇場でご覧ください!
聖乃あすかの若き革命家ラップ調ソングは力強い!
あすか君の今回の役は、新聞王。
れいリスト達音楽家を囲い、夜な夜なサロンを開いている貴族たちに不満を募らせています。
そしてその怒りが頂点に達した時、共和主義運動を起こし、これは革命だとその心情をラップ調の曲で力強く歌います!
革命仲間と歌いデモ行進をする場面は、何度でも見たくなるお薦めシーンです!
遠回りして真実の愛に戻ってくる素敵な結末!
花組のトップ娘役星風まどかちゃんは、れいリストと駆け落ちをする伯爵夫人マリー。
一旦2人で穏やかで幸せな毎日を過ごします。
しかもその日々がまさに漫画の世界で、追いかけっこをしながら、戯れあうので流石宝塚の世界だなと思いました!
しかしそんな日々は長く続かず、れいリストは名声のためにまどかマリーの元を離れてしまいます。
でも紆余曲折して、2人はハッピーエンドを迎えますので安心して劇場でご覧ください!
平日チケットは若干残っています!
れいちゃんとマイティ、ひとこちゃんの美しい大人の雰囲気に、聖乃あすかちゃんの若さ溢れる男気がこの物語を面白くしています。
若干ではありますが、まだ平日のチケットは残っていますので、ご覧になるか迷っている方は、この機会に劇場まで足を運んでみてはいかがでしょうか。
最後に、花組公演がこのまま無事に千秋楽まで完走できるよう、一緒に応援していきましょう!
―ふーてんリリィ―