宝塚歌劇団には、花・月・雪・星・宙・専科があります。
花組と月組が、それぞれの組誕生から100周年を迎えてきましたが、次は雪組が100周年を迎えようとしています。
長い歴史に支えられ、長く愛されてきた宝塚歌劇団に、またひとつ大きな歴史が加わろうとしています。
雪組100周年を迎える前に、時代時代を彩ったレジェンドたちが集まり、素敵なショーを開催してくれるということをご存じですか?
懐かしのあの元トップスター、元娘役トップにまた会えるなんて、考えただけでワクワクしますよね。
今回は、開催されるショーの情報と、レジェンドたちを思い出しながら、雪組を振り返ってみたいと思います。
宝塚歌劇団の3つ目の組・雪組
宝塚歌劇団の3つ目の組として、1924年に誕生しました。
他の組の演目と比較すると、日本物が多いようで、またそれを得意とする「日本物の雪組」と呼ばれてきました。
個人的な意見かもしれませんが、他の組よりも雪組の方が着物の着方や、立ち居振る舞いがとても綺麗で格好いいです。
他にも、エリザベートの初演は雪組で、当時のトップスター一路真輝さんの退団公演でした。
また、「ルパン三世」や「るろうに剣心」などの漫画を元にした作品も開拓してきました。
現トップスターの彩風咲奈さん主演の「シティハンター」は、手足の長い彼女が演じる冴羽猟はとても魅力的だったことを思い出します。
雪組のレジェンド
雪組を語る上で欠かせないレジェンドは、春日野八千代さんです。
トップスター時代には組長や副組長も兼任され、劇団の理事にもなられ、専科に移動したのちの在団生徒のまま2012年に逝去されました。
戦前ということもあり、日本物が多かったのは当然なのかな?とは思いますが、日本物の雪組の礎を築いたレジェンド!といってもいいでしょう。
春日野八千代さんは、「白薔薇のプリンス」「永遠の二枚目」などと呼ばれ、代表作である「源氏物語」の光源氏は本当に素敵なお姿です。
宝塚大劇場へ行ったときには、宝塚の殿堂で春日野八千代さんの功績に触れることがあるので、是非足を運んでみてくださいね。
宝塚歌劇 雪組 pre100th Anniversary「Greatest Dream」
ここからは、100周年に先駆けて発表されたレジェンドたちのショーについて、ご紹介していきましょう。
元トップさんたちが大勢出演され、なんて素敵なものを上演してくれるんだ!ありがとう!!という気持ちでいっぱいです。
公演期間と公演内容
東京公演は2023年10月21日(日)~30日(月)、
大阪公演は2023年11月11日(土)~14日(火)です。
出演者の時代に合わせて、印象に残るシーンや楽曲で構成されて、日替わりでメンバーが夢のコラボで出演!
元トップコンビだけじゃなく、時代の異なるスターのコラボが見れるのは楽しみですよね。
公演は日によって違う内容で、Allバージョン・Greatバージョン・Dreamバージョンという3つのパターンがあるようです。
また、東京公演にのみアフタートークショーがあるのも、楽しみですよね。
元トップコンビの出演あり
懐かしの元トップコンビの並びを、また目にすることが出来るなんて、ファンにはたまらないですよね。
元トップコンビが7組いたので、振り返ってみたいと思います。
杜けあき・鮎ゆうき
6期離れたコンビのふたりは、共に生え抜きのトップコンビでした。
鮎さんの方が、先に退団していますがとてもお似合いのお二人でした。
一路真輝・紫とも
2期離れたコンビのふたりは、日本物の雪組のなかでも日本物がなかったコンビです。
紫さんの方が、先に退団していますがこの2人の日本物を見てみたかったファンは多いかもしれませんね。
朝海ひかる・舞風りら
4期離れたコンビのふたりは、お披露目から退団までずっと一緒でした。
ベルサイユのばらで、白軍服がとても似合うオスカルと、オスカルを慕うロザリーがとても可愛かったことを思い出します。
水夏希・白羽ゆり&愛原実花
白羽さんとは5期、愛原さんとは11期離れているコンビでした。
水さんは、元嫁が2人とも出演されますが、どちらとも同じ日に舞台に立たれるのが楽しみです。
音月桂・舞羽美海
9期離れたコンビのふたりは、歌・ダンス・芝居の三拍子そろったコンビでした。
音月さんのトップ就任後の2作目より、トップコンビとして誕生しました。
添い遂げ退団をしており、「桂さんの隣にいられたことが幸せだった」と涙する舞羽さんの涙を、音月さんがやさしく手で拭いてあげていたのを思い出します。
壮一帆・愛加あゆ
9期離れたコンビのふたりは、ベルサイユのばらがお披露目公演でした。
声量のある壮さんの歌声と美貌がフェルゼンの凛々しさを際立たせ、愛加さんの愛らしくも気品あるマリーアントワネットがとても素敵だったのを思い出します。
このふたりも添い遂げ退団をしており、「世界中の誰にも負けないくらい、壮さん大好きです!」と叫んだ愛加さんを思い出すとほっこりします。
望海風斗・真彩希帆
9期離れたコンビで、花組出身のトップコンビとなりました。
歌唱力は宝塚随一と言われるほどのもので、中でも「ファントム」におけるふたりの歌声は、涙まで出るくらい心を揺さぶられるものだったのを思い出します。
このふたりも添い遂げ退団で、ずっと真彩さんからの「望海さん好き好き攻撃」に対して塩対応だった望海さんが、最後に「私も大好きです」と言ってあげていたのを思い出します。
まとめ
雪組を振り返ってみると、とても素敵な方々がいらっしゃったことを実感しますよね。
今回のショーは、元雪組トップだけではなく、雪組にゆかりのあるレジェンドの方々も多数出演されます。
宝塚の雪組を通してたくさんの時を過ごしてきて、100周年という新しい歴史が刻まれるいま、また新たな夢を見せてもらえることに幸せを感じて、楽しみに待ちたいと思います。