劇団ももっと気を遣った人事をして欲しいものですが、発表されたものは受け入れるしかないでしょう。
しかし不仲が原因なら、一人を動かせばいいはず。
持ち味の違う、実力ある娘役をトレードする必要はありません。
きっと別の理由があるのでしょう。
きよらさんは前向きな組替えでは?
月組でトップ娘役目指して育てられていると思っていたきよらさんですが、最近は下級生の方が押されている気配があります。
ケガがきっかけだったように思うのですが、露骨に組の方針が変わりましたね。
月組トップ娘役が難しくなった以上、宙組でトップ娘役になるための異動かな、という気がします。
ちなみにきよらさんは104期です。
気になるのは宙組に、105期の山吹ひばりさんがいること。
宙組はこのところ山吹さんを推しています。
『大逆転裁判』で東上別箱ヒロインを務めた山吹さんも当然、トップ娘役を狙う立場でしょう。
2期続けて路線系の娘役を並べるのは、なんだかもったいないような気がします。
きよらさん、山吹さんとも、桜木みなとさんのお相手役候補になると思います。
しばらくお二人と桜木さんとの相性を、見ていく形になるのでしょうか?
月組は路線系娘役が大渋滞!
宙組では娘役2番手だった天彩さん。
芹香さんの相手役になると考えていた方が、大半ではないでしょうか?
トレード先の月組は、強い娘役さんがお2人がいらっしゃいます。
99期の彩みちるさん、101期の天紫珠李さんです。
ここに100期の天彩さんを加えると、3期連続で路線系の娘役が並ぶことになります。
3期が団子になった下には、104期のきよらさんを追い抜かんとしていた、106期花妃舞音さんもいらっしゃいます。
きよらさんを宙組に、詩ちづるさんを星組に送り出してもまだ娘役に不安がない月組、すごいですね。
月組にここまで上級生路線系娘役を集めるのは、何か意味があるのでしょうか。
トップ娘役海乃美月さんが97期であるのも、一つの要因だとは思いますが、他の組とは年齢層の違いを感じます。
月組で実力派娘役が多く必要になる、海外ミュージカルが予定されているのかも。
そんな予感もしてきます。
彩さん、天彩さん、天紫さんが並んで活躍される姿を想像すると、ワクワクします。
月組新トップのお相手に?
もう一つの推測は月城かなとさんの次の月組トップが、鳳月杏さんになり、そのお相手として異動するというものです。
上級生にトップを引き継ぐのは、前例がないことではありません。
天彩さんが『Eternal Voice 消え残る想い』『Grande TAKARAZUKA 110!』から月組生となると発表されているのも、気になりますね。
トップ就任一作前にトップ娘役候補を異動させるのは、最近の傾向です。
彩さん、天紫さんがいるのでちょっと疑問符は残りますが、あり得ないことではありません。
花妃さんはおそらく、風間柚乃さんのお相手として育成中なのでしょう。
鳳月さんなら正娘役トップを置かず、3人まとめて相手役にするのもありかもしれないなんて妄想すら、沸いてきます。
今後の展開を注視したいですね。
充実の月娘で見たい演目
ここまで月組の娘役が充実すると、複数の娘役さんが活躍する作品が見たくなりますね。
そこで月組でやって欲しい演目を、勝手に考えてみました。
まずは東宝版『王家の紋章』です。
元々少女漫画で女性が主人公でした。
ミュージカル版で男性が主人公になりましたが、ヒロインの出番の多い作品です。
ヒロインのキャロル、主人公の姉でヒロインを狙うアイシス、愛加あゆさんと綺咲愛里さんが演じられたミタムン。
そして東宝ファンを「宝塚はこんな素敵な人を隠してたの?」とざわつかせた出雲彩さんが演じた、作品の癒しであるナフテラ。
どれも目立つ役です。
荻田先浩一先生の脚本・演出なので、初演時から宝塚での再演説があった作品です。
主人公が「少年王」なのが気になりますが、浦井健治さんが演じられていたので問題はないはずです。
映画からは『チャーリーズ・エンジェル』です。
2000年に公開された作品をベースに考えています。
強くて美しい女性三人が活躍するのですから、月組にぴったりですね。
男性よりも女性が活躍してしまうのが、宝塚的には美しくない気もしますが、うまくまとめれば娘役さんの美しさを堪能できる、素敵な作品になるのではないかと思います。
そしていっそ別箱でやって欲しいのが『オーシャンズ8』。
女性版『オーシャンズ11』です。
月組はトップ娘役が主役の『愛聖女』をバウホールでやっているので、出来ないことはないはずです。
宝塚ファンの中には娘役ファンもたくさんいるので、ぜひまた娘役が主役の舞台も公演して欲しいです。
また『万華鏡百景色』で鳳月さんが、芥川龍之介を演じていらっしゃいました。
そこでトップになられた暁には、美しい娘役さんたちに囲まれて芥川龍之介の生涯を演じていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか?
鳳月さんなら「嫌な男」にならずに、美しく演じてくださる気がします。
組替えには意味があるはず
宝塚における組替えは、基本的に意味があると思っています。
最初は首を傾げても、後になって「そういうことだったのね」と納得することを何度も経験しています。
今回のトレードも、天彩さんにとっても、きよらさんにとっても、大きく羽ばたくチャンスであることを祈っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
