宝塚歌劇団のタカラジェンヌが、彼女たちの伝統とは異なる舞台メイクを施し、『HiGH＆LOW THE 戦国』の世界に飛び込んだ瞬間、新しい扉が開いた感覚に陥りました。
水美さんと瀬央さんの変身は、まさに息をのむ美しさ。
宝塚で培われた男役の技術と新たな舞台の融合が、彼女たちの新たな魅力を引き出していました。
特に印象的だったのは、宝塚の枠を超えた表現力の素晴らしさ。
マイティの開襟姿は、誰よりも際立っていました。
そして長い裾の衣装は、舞台上での動きとともに舞い上がり、彼女の美しさを一層際立たせていました。
有村先生の衣装デザインにはただただ脱帽です。
この二人の演技は、ただの美しさだけではなく、その発声、立ち姿、振り向き方、視線の使い方に至るまで、すべてに熟練の技が光っていました。
彼女たちが登場するたびに、ステージは彼女たちの輝きで満たされていました。
それは単なるライトの効果ではない。
彼女たち自身の内から放たれる華やかさによるものでした。
キャスト全員のカッコよさ、筋肉の隆々たる美しさ、そして瀬央ゆりあと水美舞斗の美男子ぶりは、観客を物語の筋から離れさせ、存在に酔いしれさせました。
そして、物語は見事に結末を迎え、心を打つ感動。
この舞台は、宝塚の技術と『HiGH＆LOW』の世界が見事に融合した、まさに新たな地平を切り開いた作品でした。
すごいの一言に尽きます。
