久しぶりに無限におかわりしたくなるようなそんなショーと出会えました。
それが現在公演中の花組『ENCHANTEMENT(アンシャントマン) -華麗なる香水(パルファン)-』
野口先生のスペクタキュラーシリーズが大好きなのですが以前花組さんで公演された『BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−』が特に大好きだったので、今回柚香光さん主演でスペクタキュラーショーが決まり、しかも題材がパルファンだなんてそれはもう待望でしかなく観てもいないのに絶対に神ショーに違いないと決めつけておりました。
実際に公演を観てみると、それはまさに私の理想であり、というより理想を遥かに超えたミラクルで豪華絢爛なショーでした。
野口先生の作り上げる世界はディズニーのようなファンタジー要素がありながらもどこかノスタルジックで幻想的な世界も含み、その上で映像などのCGで魅せる現代的な要素もあり、様々な世代のヲタクたちが各々に楽しめる天才の所業でしかないまさにスペクタクルショーなわけであります。
オープニングの煌めき溢れるこれぞ宝塚歌劇!でありながらも抜け感のあるパステルカラーな世界は女の子の可愛いを全部集めて散りばめたような夢の世界。
スターに纏わる香りが歌詞に込められ、野口先生の生徒への愛情がとても感じられます。
BEAUTIFUL GARDENの時にも思いましたがショーの構成に無駄が無くテーマが一貫しているのでジャンルが全然違う場面が続いても違和感なく観れるのは凄いことだと思いました。
柚香光さん&星風まどかさんのニューヨーク
このショーに関しては好きな場面がありすぎて絞れませんがニューヨークの場面が特に大好きです。
フレッドアステアとマリリンモンローというスーパースターコラボレーションを企画してくださった野口先生に感謝しかありません。
野口先生といえば柚香さんの代表作『花より男子』を演出してくださいましたが、フィナーレのニューヨークの大好きな場面が再び蘇ったような感覚に陥りました。
柚香さん唯一無二の小粋でハンサムで洒落たステップを大劇場で再び観れる時が訪れようとは…全身鳥肌状態でした。
更に更に、マドドンモンローまどかちゃんの最強容姿バランス、可愛い色気、そしてダンス技術。
ダンサー柚香さんの隣りでシンクロして踊ることができる身体能力の高さに毎回驚かされます。
れいまどコンビのデュエットダンスは今までも素敵なダンスをたくさん観てきましたが今回の二人は特に素敵でした。
柚香光さん&水美舞斗さんのムスク
そしてムスクの場面です。
入団当初から兄弟のように連れ添った柚香さんと水美さん。
今回の公演で二人並んで観れるのは最後となりました。
昔は二人が若手を引き連れてアイドルの場面に出ていたのに…あれから成長して立派な大人の男性(?)になられて当時と同じように銀橋から客席を釣り歩く様を観てもう感慨深くて全然泣く場面でもなんでもないのに謎の涙が出てしまう現象に陥りました。
このムスクの場面が二人の集大成になるだなんて最高のプレゼントでした。
中詰
そしてみんな大好きなお色気たっぷりのチャイナな中詰め。
ハーレムな柚香さんに花娘美女軍団。
この構図をずっと待っていました。
それにしても柚香さんとチャイナの相性が抜群でそこに艶やかなまどかちゃんが登場すると未だかつて見たことがない新鮮な二人にうっとりしてしまいます。
場面ごとに表情がガラリと変わり楽しませてくれる素敵なトップコンビです。
Woody&Marine
Woody&Marineの場面は若くてエネルギーが溢れ青春そのもののような爽やかさ。
とにかく可愛いしかありません。
永久輝さんと星空美咲ちゃんのフレッシュコンビは息がピッタリでとてもしっくりときますね。
永久輝さんが日を増すごとに花男として御立派になられ次世代を担っていくであろう期待のスターだと改めて確信を持ちました。
グルマン
グルマンではエンジェルまどかちゃんの美しい歌声を背景にみんなで踊る壮大な場面。
THE STARの柚香さんがまるで水を得た魚のように気持ち良く踊る姿が観れることが何よりも嬉しいです。
最近は割とショーでは省エネ気味でしたのでファンの皆様は喜ばれているのではないでしょうか?
デュエットダンス
そしてフィナーレのデュエットダンス。
今回は柚香さん、水美さん、永久輝さんの3人とまどかちゃんという新しいスタイルでした。
改めてまどかちゃんは誰と踊っても美しく上手でリフトに乗る技術は本当に上手過ぎて見惚れてしまいます。
最後にトップコンビが組んでデュエットダンスになります。
いつものような大きなテーマは無かったのですがこなれ感がありとても自然な二人のやりとりが見れました。
熟成されたコンビならではの味わい深いデュエダンでした。
全ての場面が素晴らしく語り出したら延々と話してしまいそうなくらいに圧巻のショーでしたが、私の観たかった世界が全て詰まった夢のような世界でした。
宝塚歌劇が時代と共に移りゆくなかで〝変わらない大切なもの〟と〝変わりゆく新たなる挑戦〟この二つが織りなすハーモニーが魅力のENCHANTEMENT。
またこうして忘れられない大切なショーに出会えました。きっとこれから先も語り継がれていくことでしょう。