宝塚歌劇団元星組トップスターの紅ゆずるさんのドラマ出演が決定しました〜!
7月10日スタートのテレビ東京系「女子グルメバーガー部」(金曜深夜0・52)で男勝りのショップオーナーさんを演じます。
紅ゆずるさんは宝塚歌劇団退団後の6月に上演予定だった舞台「熱海五郎一座」(東京・新橋演舞場)が新型コロナウイルスの影響で中止になってしまい、ゆずるファンもがっかりでしたね。
Youtubeで、熱海五郎一座でリモートで出演されていたのは、記憶に新しいところです。
そんな紅ゆずるさんのドラマ初出演!楽しみですね。
さて、今回はそんな紅ゆずるさんの卒業公演だった「GOD OF STARS―食聖―」について紹介したいと思います。
GOD OF STARS―食聖―
紅ゆずるさんらしい、楽しい公演でしたね・・・。
三ツ星天才料理人ホン・シンシンと、ホンの元弟子リー・ドラゴンの料理対決。
果たして、勝つのはどちらなのか…。
今回は、タカラヅカ・オンデマンドより、紅ゆずる・綺咲愛里さん退団公演、星組「GOD OF STARS―食聖―」のご紹介です。
あらすじ
中国・上海。
三ツ星天才料理人として名高いホン・シンシン(紅ゆずる)。
しかし、その自己中心的で横暴な性格が災いし、自ら築き上げてきたものを全て失うことになってしまいます。
無一文になったホン…。
そんなホンが行きついた先は、シンガポールの下町でした。
そこでホンは、食堂を切り盛りするアイリーン(綺咲愛里)とその仲間たちに出会い助けられます。
気の強いアイリーンとは反発し合うことも多かったホン。
しかし、料理に情熱を燃やすアイリーンとその仲間たちの姿にほだされ、次第に心を通わせるようになっていくのでした。
そんな中、ホンとアイリーンは世界最高の料理人を決める「ゴッド・オブ・スターズ」の参加資格を取得。
その日に向けて情熱を燃やすホンとアイリーンでしたが、ホンのかつての上司・リー(華形ひかる)がその噂を聞きつけ邪魔をしようと画策。
リーは、ホンのかつての弟子・リー・ドラゴン(礼 真琴)を引き連れて、コンテストに参加しようと意気込むのでした。
はたして、コンテストで勝つのはどちらなのか!
観劇感想:全体像
一言でいえば「当時の星組にぴったりの演目」だったなという感じでしたかね。
お芝居ではあるものの、ジェンヌ一人ひとりの「素な部分」が、そこかしこに散りばめられている雰囲気。
皆さん、和気あいあいととても楽しそうに演じられていました。
もしかしたら、生徒たちは裏で(お客様のいない場所で)こんな風に騒いでるのかな?
そんな風にもみえる…そんなお芝居だったような気がします。
ただ、お芝居としては、ちょっと「とっ散らかってる感」は否めず…。
なんというんでしょうか…。
「お客様に一つの作品としてお見せする」という意味では、今一つまとまりに欠けるような気がしました。
まぁ、でも、深く考えず「ただただ見ているだけで楽しい」そんな作品もあっていいはずですからね。
宝塚らしい作品ではない、このような雰囲気の作品もいいのかもしれません。
観劇感想:登場人物
本作品は、正直、世界観がぶっ飛んでいます。
なので、「人間ではない者たち」から「売れていないご当地アイドル(男性グループ)」などと、とにかく個性的な登場人物で舞台上は大賑わい。
中でも、人間ではない者たちはとても個性的なんですよ。
演じるのは、「汝鳥 伶」さんを筆頭に、「万里 柚美・漣 レイラ・ひろ香 祐」さんなど、個性派ジェンヌたち。
彼女たちの「人間ではない者たち」は、コミカルでとても見応えのあるものとなっていましたよ。
この他、瀬央ゆりあさん率いる「売れていないご当地アイドル」は「売れていないんだろうなぁ…」という感じ(ちょっとダサいような感じ)満載に。
それに対し、舞空瞳さん率いる女性のみの人気アイドルグループは、カッコいい&可愛いでその場を沸かせるという感じに。
他にも、楽しく個性的な登場人物がたくさん出てきます。
本当に一人ひとりが個性的で面白い!
皆さん、それぞれの個性を思う存分発揮させて輝いていらっしゃいましたよ。
現トップから次期トップへ
本作は、「紅ゆずる退団公演」であるとともに、「紅ゆずるさんから礼真琴さんへのバトンタッチ作品」ともいえる作品です。
どのようにバトンタッチするのか…そこの描かれ方も注目してくださいね。
2人はお芝居上では師弟関係にあります。
紅ゆずる:三ツ星天才料理人だからと調子こいてる師匠
礼 真琴:オドオドしていて師匠に頭が上がらない弟子
分かりやすい感じの師弟関係で、それは見ていても楽しいものでした。
紅さんはアドリブ炸裂(アドリブであると思われます)。
騒がしいけれど、それだけじゃない何かを持っている…そんな、紅さんの力があってこその作品という仕上がりでした。
礼さんに至っては、メガネ男子でそこがなんとも可愛らしいのですが、途中でかっこよく変身します。
可愛い&かっこいい…そんな礼さんを見られたのはもう胸熱!
2人の掛け合いも面白く、楽しく見ているうちに、「トップから次期トップへのバトンタッチ」を思わせるようなシーンはやってきます。
歴史が変わる瞬間に立ち会えた(ちょっと大袈裟ですが)そんな気分にも浸れてしまうので、ぜひ見逃さずにご覧ください。
現トップ娘役&次期トップ娘役
トップの話が出たら、トップ娘役の話もしないと…ですよね?
さて、こちら2人の関係性はこんな感じになっています。
綺咲愛里:飲食店を営む女店主
舞空 瞳:人気アイドルグループのセンター
何といいますか…関係性も何もない状態で…。
トップ&次期トップのような関係性は何1つ描かれておらず、接点など何もありませんでした。
せっかくだから、ここも何かしら表現してほしかったと筆者は思うのです。
まぁ、でも、宝塚はあくまでも男役トップが主役。
これはこれでいいのかもしれませんね。
まとめ
本作は、とても明るい作品になっています。
精神的・肉体的にツラい・泣きたいとき、そんなときは本作を見て元気をもらってください!
星組公演「GOD OF STARS―食聖―」は、現在タカラヅカ・オンデマンドより6月のみ1ヶ月限定の配信となっています。
よろしければ、この機会にぜひ!