新人公演の配役に隠された劇団からのサイン

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新人公演の配役表が発表されるあの瞬間、どのような思いで画面を見つめていらっしゃいますか?

「あの方がついに主演!」「この学年でこのお役を任されるなんて!」

……そんな驚きと喜びに満ちた配役には、劇団が描く「未来のスター像」へのサインが隠されています。皆さんも色々予想をするけれど、結局劇団が描く隠されたサインに驚くことも多いですよね。

今回は、配役表の行間から読み取れる「期待のサイン」について、ワクワクする考察をお届けします。

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配役に隠された「黄金のステップ」

新人公演で主演やヒロインの座を射止めるまでには、多くの場合、いくつかの「前兆」となる役付きが見て取れます。

注目したいのは、「主要役」から「番手格(2番手・3番手など)」への着実なステップアップです。いきなり主演に抜擢されるケースもありますが、多くのスター候補生は、その数作前から本公演でのスターの役(新公での2番手格や3番手格)を経験し、段階的に責任あるポジションを任されていく傾向が見えます。

たとえば、今回、新人公演主演3回目が決定した華世京さん。

2021年の『CITY HUNTER』において、当時雪組期待の若手であった彩海せらの本役である小林豊役に配されたことが、彼女の新人公演キャリアの起点。

続く2022年の『夢介千両みやげ』では、当時の2番手スター朝美絢が演じた伊勢屋総太郎役に抜擢され、2022年後半の『蒼穹の昴』は入団わずか3年目(研3)という異例の早さで、雪組トップスター彩風咲奈の本役である梁文秀役に抜擢され、初の新人公演主演を務めた。

「誰の役を演じるか」というメッセージ

新人公演の配役表でもっとも注目されるのが、「本役(宝塚大劇場公演でその役を演じているスター)」が誰であるかという点です。

トップスターの役を演じることはもちろん最大の抜擢ですが、「2番手スター」や「実力派の専科スター」の役を任されることも、非常に大きな期待の表れである可能性があります。

宙組の大路りせさん(105期)は、過去に桜木みなとさんや瑠風輝さんの役を新人公演で経験しており、その流れから『PRINCE OF LEGEND』での主演へと繋がっています。また、月組の雅耀さん(108期)の抜擢スピードには目を見張るものがありますが、主演作品の前作『フリューゲル-君がくれた翼-』 では本役:風間柚乃さんの2番手役というステップを踏んでいます。研3という若さで『Eternal Voice』の主演を射止めたことは、月組における新世代の旗手としての劇団からの強い期待を感じさせます。

新人公演の配役表は、単なる担当分けではありません。そこには、生徒一人ひとりの成長を願い、宝塚の次なる100年を紡ごうとする劇団の戦略が込められている……そう考えると、次の発表がますます待ち遠しくなりますね。

「この配役にはどんな意図があるのかしら?」と想像を巡らせながら、輝くジェンヌさんたちの「黄金の階段」を、皆様と一緒に見守っていきたいと思います。


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