2019年4月19日から宝塚大劇場で公演している『オーシャンズ11』。
常に当日立ち見席まで完売するくらいの大盛況っぷりです!
新人公演も終わり、宝塚大劇場の公演は折り返し地点、という感じですがまだまだ7月21日の東京宝塚劇場公演千秋楽まで、2ヶ月以上も公演が続きます!
そこで、今回はこれから観劇する人におすすめしたい、『オーシャンズ11』をより楽しく観るための見どころをご紹介していきたいと思います!
数字に関する小ネタ
舞台は真風さん演じるダニー・オーシャンが獄中にいる場面からスタートしますが、読み上げられる受刑者番号に注目!
胸にもついている”0718“は真風さんのお誕生日の7月18日からきているんです!
この受刑者番号は過去の公演やなんと新人公演でも、いつもダニー演じるタカラジェンヌさんのお誕生日に合わせた番号になっています。
粋な計らいですね!
もう1つ、粋な計らいは澄輝さん演じるフランク・カットンの登場場面にも。
後ろに映されるトランプ、3と8と10のカードが並んでいるんです。
これは、澄輝“ さ や と ”さんの名前を表す数字です。
そして、トランプゲーム「ブラックジャック」は手持ちのカードの数字の合計で競うゲームで、合計が21に近いほど強くなるゲーム。
なんと3と8と10の合計はちょうど21!
神がかった演出だったりします!
過去の『オーシャンズ11』からの変更点
今回、ダニーとラスティが久々の再会をはたした後に、2人が銀橋で歌う「オーシャンズ10」が新たに加わりました。
実はこれは香取慎吾さん主演で上演された『オーシャンズ11』で初めて歌われた楽曲です。
スーツを格好よく着こなす真風さんと芹香さんのイケメンコンビをがっつり堪能できる1曲なので、宝塚版に導入してくれてありがとうございます!!という気持ちになります!
エル・チョクロの店頭から大通りにむかって動く背景のCGのかっこよさも相まって、『オーシャンズ11』のかっこよさが濃縮された場面です。
もう1つ気になるのは、ロシア人富豪になりすましたソールが、ベネディクトの金庫に入れてくれと頼むロマノフ王朝のイースターエッグが出てくる場面です。
星組版・花組版ではイースターエッグの中に金の馬車が入っていますが、宙組版では羽ばたく仕掛けのナイチンゲールが。
星組版・花組版共にベネディクト自ら箱からイースターエッグを取り出して金の馬車を確認しています。
しかし宙組版では、支配人のテーラーが手袋で丁重にイースターエッグを取り出したところを横からから桜木さん演じるベネディクトが嬉しそうに素手で取り出す姿が印象的です。
パタパタと高速で羽ばたくナイチンゲールが可愛いのでグッズ化してくれないかな~と思ってしまいました(笑)
毎公演変わるアドリブに注目!
宝塚は、公演によってタカラジェンヌさんが面白いアドリブを入れるのも楽しみの1つだったりしますが、『オーシャンズ11』ではなんと3ヶ所も注目のアドリブ場面があります!
1つ目は、ベネディクトがウッズ夫妻ともめている時にテスが入ってきてごまかす場面。
ベネディクトが「皆で〇〇をやっていた所なんだ」と言ってその場にいる全員がその通りにするのですが、ベネディクトはドSなのか、なかなかの無茶ぶりな時も(笑)
2つ目は、オーシャンズのメンバーがソールに演技指導をお願いする場面。ソール(寿さん)が言った台詞を全員で真似します。
侵入先のホテルにちなんで、ホテルネタが多いですが、今後いろんなバリエーションが見られるかもしれません…!
3つ目は、もう『オーシャンズ11』の名物とも言える、ラスティが変装する医師、ジョンソン先生の場面。
扱いにくい医者のフリをしてベネディクトを困らせる強烈なキャラクターで、毎回あの手この手でベネディクトをやりこめます。
ジョンソン先生は高確率でお爺さんですが、横山やすし風の関西人だったり、レゲエのお兄さんだったり、お爺さんでない時もあるのでレアキャラが見れたらラッキーかも!?
他組のスターさんが観劇に来ていたらその人にちなんだアドリブになったり、貸切公演は主催会社関連のアドリブをしたりと、その時だけの場面が見られるところが嬉しいですよね!
以上、宙組『オーシャンズ11』観劇がもっと楽しくなる見どころポイントをご紹介してきました!
ときめきあり、笑いありのこの公演、思いっきり楽しんでくださいね!
ライター:きりむら さえ