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宝塚歌劇団の組替えは何のため?(男役編)

宝塚歌劇を楽しもう

 宝塚歌劇団には組替えという制度があります。

一般的には会社で人事異動があるような感じで、宝塚ファンたちはあれこれと予測したり期待したりもします。

そんな、宝塚歌劇団の中で突然発表される組み替え。
今回は、宝塚歌劇団の組替えの中で男役さんの組替えについて語ります。

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トップスターも組替え経験者

現在、退団公演中の明日海りおさんは、入団時は月組、入団10年目に花組に組替え、二番手スターを経て、花組トップスターに就任されました。

雪組トップスターの望海風斗さんは花組から、
宙組トップスターの真風涼帆さんは星組からの組替えを経験されています。

現在発表されている組替えは?

最近では2019年8月に組替えが発表されました。

永久輝せあさんが11月11日付けで雪組から花組に、
花組からは綺城ひか理さんが11月25日付けで星組に、
その星組からは、紫藤りゅうさんが12月23日付けで宙組に組替えされます。
また、専科からは愛月ひかるさんが11月1日付けで星組に組替えされます。

組替えの日付が違うのは、元の組で出演する公演が終了後に移動するからです。

トップスターの交代と組替えー愛月ひかる・永久輝せあー

現在発表されている組替えは、トップスターの退団との関係を感じます。

愛月ひかるさんは専科から星組全国ツアーに出演されていて、新トップスターの礼真琴さんと相性(相性とはお互いを引き立てあえること、と思っています)が良かったことから、星組に異動となられたのだと思います。

花組に関しては、明日海りおさんが退団され、柚香光さんトップの体制のためにスター性のある生徒(宝塚歌劇団では劇団員のことを生徒と呼びます。念のため)さんである永久輝せあさんが異動してこられたのではないかと想像します。

なぜ、永久輝さんかというと、柚香さんとの相性が良いと判断されたこと、雪組には永久輝さんより上の学年に二番手の彩風咲奈さんをはじめ、彩凪翔さん、朝美絢さんとスター揃い、下の学年にも綾凰華さん、縣千さんと人材豊富であったことが原因として考えられます。

永久輝さん側から考えると、花組に移ることで新しい人間関係を得て、これまでとは違う舞台での見せ方を知ることがトップスターへの階段を上るということになるのでしょう。

組との相性―紫藤りゅう・綺城ひか理―

永久輝さんが異動される花組、実は、永久輝さんと近い学年のスターさんが充実している組でもあります。

綺城ひか理さん、飛龍つかささん、帆純まひろさん、聖乃あすかさんと、1学年に1人ずつの新人公演主演経験者がいらっしゃるのです。

同期の永久輝さんと綺城さんをこの学年(現在、入団9年目)から競わせるのはお互いのためにはならないと配慮されたように思います。

同時に、長身でいい声をされている綺城さん、歌唱力のある方なので新生星組に来てほしい、と願われての異動だと思っています。

そして、その星組の紫藤りゅうさん。長身で小顔だという持ち味が綺城さんと重なっています。

スカイステージなどで見る瀬央ゆりあさん、紫藤さん、天華えまさんの新人公演主演トリオ、わちゃわちゃして仲良さげな雰囲気が大好きだったのですが、あえて紫藤さんを異動させることで緊張感を与え、礼真琴さんの新体制を盛り上げるよう再構成されたのかもしれません。

全く根拠のない憶測なのですが、組がピリッとするいい機会のように期待しています。

紫藤さんが異動される先の宙組は、私の中では「あっさりスッキリ」なイメージです。

個人のイメージでファンの方には大変申し訳ないのですが、私のイメージの世界では、あっさりスッキリなイメージが紫藤さんにピタッとはまってしまうのです。

組替えをモノにしてきたジェンヌさんたち

組替えは、人間関係に加えて、組ごとに違う習慣やローカルルールを一から覚えなおす大変なことだと思います。

これまで組替えをされてきたスターさんを思い出してみると、組替えを機に「キャラ変」というのでしょうか、新しい面を見せてくれることがありました。

星から月へ・美弥るりかさん

すでに退団されましたが、星組から月組に異動された美弥るりかさん。

ご自身でも下級生時代は「誰かのうしろに隠れていた」とおっしゃっていました。

星組では弟のような雰囲気でしたが、月組では学年が上がられたことも当然あるでしょうが、下級生から慕われ憧れられる存在でした。

星組に残られていたら、下級生時代の弟イメージが強く、憧れの先輩キャラに変わるタイミングが難しかったのではないかと思います。

月から花へ、花から月へ・鳳月杏

また、現在、発表されている組替えの一足前に花組から月組に組替えされた鳳月杏さん。

5年前の2014年までは月組にいらっしゃいました。

もともと、月組にいらっしゃったときは、2学年上の宇月颯さん、1学年上の紫門ゆりやさん、同期の煌月爽矢さんと近い学年のスターが多く、鳳月さんが一人抜き出ることは難しかったように思えます。

宇月さん、煌月さんはすでに退団されていますが、花組で比重のある役をたくさんこなされてきたことで、月組の中心的な位置に戻ってこられたように思うのです。

すべて、勝手な憶測やイメージで述べています。ファンの方々、妄想を述べておりますことをお許しください。

新しい組での公演は?

この組替えが始動する舞台は、12月21日からの「タカラヅカスペシャル」です。

愛月ひかるさん、綺城ひか理さんは星組生として、
永久輝せあさんは花組生として出演されます。
紫藤りゅうさんは星組生としてタカラヅカスペシャルに出演された後に異動されます。

また、永久輝さんは1月7日から始まる花組公演「DANCE OLYMPIA」に出演者として名前が上がっています。

それぞれのスターさんが新しい組でこれまでとは違う姿を見せてくださることを期待したいと思います。