花組全国ツアーも無事完走され、タカラヅカニュースで、柚香光さんが喜びを爆発させておられる姿がとても印象的でした。
次回花組「うたかたの恋」はお正月公演なのであっという間ですね!
「うたかたの恋」は宝塚歌劇団では1983年雪組で初演されています。
今回は9回目の再演です。
約40年の間に8回ということは、数年に一度は再演される定番の作品と言えます。令和に入ってからは初めての上演になります。
そして、柚香光さんと星風まどかさんの美の暴力とも言えるポスターが衝撃的でした。リーゼントじゃないルドルフ!挑むような独占欲全開のルドルフ!ただの再演ではないですよという宝塚歌劇団からのメッセージが含まれていると思うのは考えすぎでしょうか?
主人公ルドルフ皇太子とは?
「うたかたの恋」の主人公ルドルフは、19世紀末に実在したオーストリア皇太子です。有名なミュージカル「エリザベート」の主人公、オーストリア皇后エリザベートの息子です。
ミュージカル「エリザベート」では母の愛を知らず闇の帝王トートと友達になり孤独のうちにピストル自殺をしてしまいます。
ミュージカルでは独身のように描かれていますが、史実としては妻子があり、単なる自殺ではなく、男爵令嬢マリー・フォン・ヴェッツェラを伴った心中事件でした。
オーストリア皇太子の心中など当時相当な事件だったことでしょう。
1930年フランス人作家クロード・アネによって小説になって以来、数々の映画、ドラマとなっています。宝塚歌劇の「うたかたの恋」も原作はクロード・アネの作品です。
1983年に柴田侑宏先生によって宝塚歌劇団で舞台化されました。
「うたかたの恋」あらすじ
オーストリア皇太子ルドルフは、窮屈な皇太子という立場と、自らの理想である自由主義の間で苦しんでいます。
妻のステファニーとは政略結婚で相性も悪く夫婦関係も破綻しています。
いとこのジャン・サルヴァドルには、身分違いの恋人ミリーがいます。
ルドルフは、二人の関係がとても純粋に思え憧れを抱いています。
そんな時、純粋無垢な男爵令嬢マリー・フォン・ヴェッツェラに出会います。
あっという間に二人は恋におちます。
ルドルフは、今まで出会った女性にはない素直さ、純粋さ、自分に対して真っ直ぐな想いを向けるマリーにのめり込んでいきます。
マリーも情熱的で積極的で大人なルドルフにどんどん惹かれます。
やがてその様子が父である皇帝フランツ・ヨーゼフの耳に入り、二人は仲を引き裂かれることに…
この世は結ばれることがない現実に二人はある決意を固めます。
ポスターで柚香光さんと星風まどかさんが持つ赤い薔薇にはこういう意味があったのか!?
ルドルフが理想の女性を「青い小さな花」と例えているのに、なぜポスターでは赤い薔薇なのか?と疑問に思っていましたが、1999年雪組公演のあるシーンで赤い薔薇が登場していました。
おそらくそのシーンは今回の公演でも再現されるような気がします。
そして柚香ルドルフの思い詰めたような表情も少し理解できた気がします。
どのシーンかはネタバレになってしまうので控えたいと思います。
柚香光さんとルドルフ
花組トップスター柚香光さんは2014年花組公演「エリザベート」で皇太子ルドルフを演じられています。
9年後にトップスターとして再びルドルフ役を演じることになった柚香光さん、悲劇の皇太子をよりドラマチックに表現されることと思います。
柴田侑宏先生と柚香光さんの親和性
先日千秋楽を迎えた「フィレンツェに燃える」も柴田侑宏先生の作品です。
2021年花組全国ツアー「哀しみのコルドバ」と近年柴田侑宏先生の作品が続いています。
柚香光さんの過去出演作品の中で柴田作品がとても多いわけではないけれど、柚香光さんと柴田作品にはとても親和性があると思います。
なぜなら美しく華やかで、これぞ宝塚歌劇団という柴田作品と柚香光さんの華やかさがマッチしていると思うからです。
柴田作品では主人公の苦悩する姿さえ美しさの一部のような華やかさがあります。
苦悩する柚香光さんの美しさを100%引き出せるというのも柴田作品だからこそだと思います。
また、主人公と対になる役として「フィレンツェに燃える」のレオナルド、「うたかたの恋」のジャン・サルヴァドルを演じる水美舞斗さんの存在も重要です。
主人公の生き方に大きな影響を与えるという意味で、柚香光さんと水美舞斗さんの関係性のようです。
柴田作品美しく、華やかで哀しい世界観、柚香光さんの華、対である重要な水美舞斗さんの存在と「うたかたの恋」の再演は必然だと思います。
ライター・さんなん
<タイトル>9回目の再演、花組「うたかたの恋」柴田侑宏先生と柚香光さんの親和性
花組全国ツアーも無事完走され、タカラヅカニュースで、柚香光さんが喜びを爆発させておられる姿がとても印象的でした。
次回花組「うたかたの恋」はお正月公演なのであっという間ですね!
「うたかたの恋」は宝塚歌劇団では1983年雪組で初演されています。今回は9回目の再演です。約40年の間に8回ということは、数年に一度は再演される定番の作品と言えます。令和に入ってからは初めての上演になります。そして、柚香光さんと星風まどかさんの美の暴力とも言えるポスターが衝撃的でした。リーゼントじゃないルドルフ!挑むような独占欲全開のルドルフ!ただの再演ではないですよという宝塚歌劇団からのメッセージが含まれていると思うのは考えすぎでしょうか?
・主人公ルドルフ皇太子とは?
「うたかたの恋」の主人公ルドルフは、19世紀末に実在したオーストリア皇太子です。有名なミュージカル「エリザベート」の主人公、オーストリア皇后エリザベートの息子です。ミュージカル「エリザベート」では母の愛を知らず闇の帝王トートと友達になり孤独のうちにピストル自殺をしてしまいます。ミュージカルでは独身のように描かれていますが、史実としては妻子があり、単なる自殺ではなく、男爵令嬢マリー・フォン・ヴェッツェラを伴った心中事件でした。オーストリア皇太子の心中など当時相当な事件だったことでしょう。1930年フランス人作家クロード・アネによって小説になって以来、数々の映画、ドラマとなっています。宝塚歌劇の「うたかたの恋」も原作はクロード・アネの作品です。1983年に柴田侑宏先生によって宝塚歌劇団で舞台化されました。
・「うたかたの恋」あらすじ(1999年月組全国ツアーを参考にしています)
オーストリア皇太子ルドルフは、窮屈な皇太子という立場と、自らの理想である自由主義の間で苦しんでいます。妻のステファニーとは政略結婚で相性も悪く夫婦関係も破綻しています。いとこのジャン・サルヴァドルには、身分違いの恋人ミリーがいます。ルドルフは、二人の関係がとても純粋に思え憧れを抱いています。そんな時、純粋無垢な男爵令嬢マリー・フォン・ヴェッツェラに出会います。あっという間に二人は恋におちます。ルドルフは、今まで出会った女性にはない素直さ、純粋さ、自分に対して真っ直ぐな想いを向けるマリーにのめり込んでいきます。マリーも情熱的で積極的で大人なルドルフにどんどん惹かれます。やがてその様子が父である皇帝フランツ・ヨーゼフの耳に入り、二人は仲を引き裂かれることに…この世は結ばれることがない現実に二人はある決意を固めます。
・ポスターで柚香光さんと星風まどかさんが持つ赤い薔薇にはこういう意味があったのか!?
ルドルフが理想の女性を「青い小さな花」と例えているのに、なぜポスターでは赤い薔薇なのか?と疑問に思っていましたが、1999年雪組公演のあるシーンで赤い薔薇が登場していました。おそらくそのシーンは今回の公演でも再現されるような気がします。そして柚香ルドルフの思い詰めたような表情も少し理解できた気がします。
どのシーンかはネタバレになってしまうので控えたいと思います。
・柚香光さんとルドルフ
花組トップスター柚香光さんは2014年花組公演「エリザベート」で皇太子ルドルフを演じられています。9年後にトップスターとして再びルドルフ役を演じることになった柚香光さん、悲劇の皇太子をよりドラマチックに表現されることと思います。
・柴田侑宏先生と柚香光さんの親和性
先日千秋楽を迎えた「フィレンツェに燃える」も柴田侑宏先生の作品です。
2021年花組全国ツアー「哀しみのコルドバ」と近年柴田侑宏先生の作品が続いています。柚香光さんの過去出演作品の中で柴田作品がとても多いわけではないけれど、柚香光さんと柴田作品にはとても親和性があると思います。
なぜなら美しく華やかで、これぞ宝塚歌劇団という柴田作品と柚香光さんの華やかさがマッチしていると思うからです。柴田作品では主人公の苦悩する姿さえ美しさの一部のような華やかさがあります。苦悩する柚香光さんの美しさを100%引き出せるというのも柴田作品だからこそだと思います。また、主人公と対になる役として「フィレンツェに燃える」のレオナルド、「うたかたの恋」のジャン・サルヴァドルを演じる水美舞斗さんの存在も重要です。主人公の生き方に大きな影響を与えるという意味で、柚香光さんと水美舞斗さんの関係性のようです。柴田作品美しく、華やかで哀しい世界観、柚香光さんの華、対である重要な水美舞斗さんの存在と「うたかたの恋」の再演は必然だと思います。ライター・さんなん