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明日海りお・退団の挨拶全文(東京宝塚劇場)

退団の挨拶

昨日11月24日、宝塚歌劇団花組トップスター明日海りおがとうとう、宝塚歌劇団を卒業されてしまいました。

ライブ・ビューイングでしたが観劇して、とにかく色々な想いが交錯し感情が溢れてしまい、涙が止まりませんでした。これらのことは後でゆっくり心を整理しながら文章に残しておきたいと思いますが、今回は、明日海りおさんの最後の退団の挨拶全文を、記録に残しておきたいと思います。

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明日海りお・退団の挨拶全文(東京宝塚劇場)

皆様、本日は千秋楽の舞台とそしてサヨナラショーを見ていただき、本当にありがとうございました。

今年の3月に卒業を発表してから今に至るまでに「あ〜こんなに宝塚が好きなのにどうして辞めることにしたんだろう・・・一生男役をやっていればよかった」と何度も何度も思ってしまいました。

ですが、たった1度きりの人生の中で夢中になるものに出会えてそして、それを17年間続けてこられたことは私の人生の中の一番の奇跡だと思います。

宝塚に全てを捧げました。
男役として生きることに自分自身をかけて来ました。
こんな調子で続けていたら、終わる頃には身も心も削げに削げて、消えてなくなってしまうんじゃないかと思ってきました。

ですが、全てをやり遂げた今、わりと元気に身も心も以前よりふくよかに、ここに立っております。

きっとそれは、私が宝塚に捧げたものの量以上に、
たくさんの方が、愛してきてくださったからだと思います。

私はもうタカラジェンヌとして夢を追うことはできませんが、ここに夢を継ぐ素敵な仲間がおります。

後輩たちに夢の続きを託すというセリフはよくあるセリフだと思いますし、私自身も何度も耳にしてきましたが自分自身がこんなに実感を持って、このセリフを言えるようになるなんて思ってもいませんでした。

それがとっても嬉しいです。

これからもこの愛する舞台に花を咲かせていく仲間たちが恥ずかしい思いをしないよう、卒業生として清く正しく美しく生きてまいりたいと思います。

第27代花組トップスター明日海りお、本日をもって、任務を終えます。

長い間、本当にありがとうございました。