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理想の彼氏感満載の珠城りょう!他キャスト別観劇レポ

観劇レポ

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理想の彼氏感満載の珠城りょう

製菓部の冷凍室での2シーン

1幕前半。

エマ(美園さくら)を楽しませようと、ホテルの各所を案内するジョージ(珠城りょう)は、自慢のトルテを作る製菓部へと彼女を連れていきます。

製菓部の冷凍室へと二人が入っていくと、冷凍室のドアが閉まってしまいます。鍵は外からしか操作できず大ピンチに!

自分のジャケットを脱いで、凍えるエマの肩に優しくかけるジョージ。いやあ、珠城りょうはこういう「理想の彼氏っぽい仕草」が似合う似合う!

ベタなシチュエーションでも思わず胸キュンしてしまいます。

冷凍室の台の上にはおいしそうなトルテがたくさん。

実はこれ、ただのトルテではありません。台の下にたくさんの月組生が隠れていて、トルテをかたどったお帽子の部分だけが上に出ている、という仕掛け。

このカラクリを知らなかったので、トルテ帽子をかぶった生徒たちが一斉に台の下から出てきた場面はびっくりしました!

なんだかオルゴールのような、ファンシーでかわいらしい一場面でした。

製菓部での場面はもう一つあります。

2幕後半、ジョージと会ってもう一度話をしたいと、エマは彼を思い出の場所である製菓部へと誘います。

この時、周りに見咎められないようエマは製菓部の制服を着て忍び込んでいるのですが、パティシエ姿の美園さくらがとってもキュートでした!金髪にゴージャスな私服と、全編通してセレブ姿が板についている彼女ですが、こういう格好もまた良いですね。

ジョージのことは好きだけれど、自分は大女優エマ・カーターとしての立場を捨てることはできないと思い悩むエマ。

そんなエマに、ジョージは「だったら一緒に背負っていこう」と語りかけます。

この包容力、懐の深さ!「強い女が安心して弱さをさらけ出せる、包み込むような優しさを持った男」がこれほど似合う人がいるでしょうか。

もうときめきの嵐です……。

2幕冒頭、朝ごはんを作ってくれるジョージ(珠城りょう

製菓部のシーンも然り、『I AM FROM AUSTRIA』はファンの妄想そのままのような「珠城りょう・理想の彼氏編」とでも言うべき夢のような場面にあふれていましたが、その中で特に好きだったのが2幕冒頭の場面。

追手を逃れ、ホテルの従業員かつ親友のフェリックス(風間柚乃)の部屋で一夜を明かしたジョージ(珠城りょう)とエマ(美園さくら)。

エマが朝ベッドから起きると、ジョージは先に起きて朝ごはんを作っています。

「おはよう」と優しく微笑むジョージ……乙女ゲームか?!と思うほどの完璧なシチュエーションに戸惑いました。

なんて素敵なんだ……。

「珠城りょうの彼女になりたい」と思ったファンが客席にたくさんいたに違いありません。

マッチョマッチョ!の暁千星

オーストリアにやってきた超有名サッカー選手、パブロ・ガルシア(暁千星)。

彼をエマと電撃結婚させて、その一大ニュースで一儲けしようと企むエマのマネージャー、リチャード(月城かなと)中心にパブロの紹介ソングが歌われます。

開幕当初から話題になっていましたが、これが本当に耳に残る中毒ソングでした。

陽気なラテンのリズムに、「マッチョマッチョ/シックスパック/踊り出す筋肉」と衝撃的なまでにキャッチ―な歌詞。

一度聴いたら忘れられないインパクトです!

銀橋でマッチョポーズをする暁千星も最高に輝いていました。

スーパースターでありながら飾らない人の良さを持つパブロは、暁千星のベビーフェイスと体格の良さのギャップが際立つ良いお役でした。

この曲が面白すぎて、観劇からしばらく経った今でもふと口ずさんでしまいます。

謎のダジャレで毎度おなじみの公演デザートも「マッチョコ!マッチョコ!でしたね(笑)

札束に溺れるリチャード(月城かなと)

2幕後半、金に目がくらんだマネージャーのリチャード(月城かなと)は、嫌がるエマに無理やりパブロ(暁千星)との婚約発表をさせようとします。

お前は俺の人形に過ぎない、俺の思う通りに動け、と悪~い笑顔で歌い踊るリチャード。

この作品では頻繁に映像演出が使われ、背景にキャラクターが実写で映される場面も多く、コミカルな雰囲気を作り出していました。

そんな背景映像が一番面白かったのがこの場面。

リチャード(月城かなと)と札束ダンサーズが踊るバックには、空から降ってくる大量のお札と、降り注ぐお金を大笑いで浴びる月城かなとの姿が大写しに!

一周回ってすがすがしいゲスさが最高でした。

『オーシャンズ11』のベネディクト然り、宝塚の拝金ソングってなんだか妙に癖になります。

以上、『I AM FROM AUSTRIA』のお気に入りシーンでした。

胸打たれる感動作や、涙なしには観られない悲劇にどっぷり浸るのも素敵な観劇体験ですが、観劇後ハッピーな気持ちになる作品というのはやはり良いなあと思ったひとときでした。

月組の個性豊かな生徒たちの強みが引き出されていたこの作品。2020年も月組生の魅力が輝く良作がたくさん生み出されることを願っています。

ライター:ミナミ