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女役を演じたことのある男役たち

宝塚歌劇についての雑記

宝塚歌劇団では、男役・娘役と役割がふたつあることは皆さん当然のごとくご存知だと思います。

では、一度「私は男役でいく」「私は娘役」と決めたら、もう変更は不可能なのか?というと、一度くらいなら男役から娘役への変更も可能であり、さらには作品によっては男役さんが女役をする場合も珍しくありません。

今ではバリバリのトップスターのあの人も、以前には女役をしたことがある!なんてこともザラにあります。

今回は、「あの男役さんが過去に演じた女役」を並べてみたいと思います!

柚香 光さん

端正で凛々しいお顔立ちで大人気トップスターとして多くの女性を虜にしている柚香 光(ゆずか れい)さんも、過去に女役を演じた経験があります。

作品は、2016年『ME AND MY GIRL』。

役はジャクリーン・カーストン。主人公のビルを誘惑するセクシー美女という役どころです。この役は代々男役さんが挑戦する場合が多く、過去にはのちにトップスターとなった豪華な面々が演じています。

『ME AND MY GIRL』が上演されるというニュースを聞けば、大抵は「誰がジャッキーを演じるのだろう!」という点に大注目が集まり、キャスト発表がある度にヅカファンは大盛り上がりします。

永久輝せあさん

こちらも正統派男役の永久輝せあ(とわき せあ)さん。2021年の別箱作品『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』でアイリーン・エヴァグリーンを演じました。

アイリーンは主役のジミー(柚香 光さん)の婚約者ということで、ヒロイン(華 優希さん)の恋のライバルとなる役どころです。

とにかくぶっとんだ役柄で、登場するたびに爆笑が起こり、お風呂に4時間以上も入るという個性的かつセクシーな女性です。

普段は中性的なイメージはあまりない永久輝さんですが、やっぱりさすがタカラジェンヌ、「なんて美人なの…!」と驚愕するほどの美しさでした。

鳳月 杏さん

鳳月 杏(ほうづき あん)さんも、柚香さんと同じく、『ME AND MY GIRL』のジャッキーを演じています。

さらに、鳳月さんが演じた代表的な女役といえば、2019年『CASANOVA』でのコンデュルメル夫人です。柚香さんと夫婦役ですが、夫婦揃って悪役。とはいえ、その妖艶な美しさにはヅカファンみんなが釘付け。ざっくりと入ったスリットから覗く極上の美脚を拝もうと、鳳月さんが出てくるとオペラグラスの上昇率がすごかった思い出です(笑)

ビジュアルはもちろんですが、歌唱力の高さや役柄の軸をしっかりと掴んだ的確な演技にも、「さすが…!!」と唸らされるばかりでした。

朝美 絢さん

宝塚歌劇団としてテレビ出演するたびに「あのかっこいい人、ダレッ?!」と世間から大注目を浴びてしまうほど、惚れ惚れする美青年ぶりを持つ朝美 絢(あさみ じゅん)さん。身長もあまり大きなほうではないので、さぞかし女役の経験が…?と思いきや、今のところ一度だけです。

組替え前の月組で2016年『NOBUNAGA〈信長〉-下天の夢-』 、暁 千星(あかつき ちせい)さんの恋人役、妻木を演じました。妖術にかかり、信長を誘惑し、宝塚においては結構濃厚なラブシーンを演じました。

衣装もくのいちのようなデザインで、かなりセクシー。同じ女役といっても、体当たりの役でしたね。

礼 真琴さん

お顔立ちが可愛らしく、身長も大きすぎない礼 真琴(れい まこと)さんは『ロミオとジュリエット』の愛という役柄も女性的ですし、かなり多くの女役経験があります。しかも、最初の女役は全国ツアーのヒロイン!2014年の『風と共に去りぬ』でスカーレットを演じました。

スカーレットは代々男役さんが演じる役ではあるものの、この時、礼さんはまだ研6。新人公演学年だというのに、堂々たるヒロインでした。

その1年後の2015年には『ガイズ&ドールズ』で大役・アデレイドに抜擢。女役としての当たり役が続きます。

そしてその数年後、紅ゆずるさんのサヨナラショーで再びアデレイドとして登場してくれます。

女役とは長らくご縁が無くてすっかり男役のイメージが強くなっていましたが、「ああやっぱり可愛い!!!」と舞台役者としての幅の広さを見せつけられましたね。

真風涼帆さん

非常に男性性が強い個性の真風 涼帆(まかぜ すずほ)さんも意外や意外!女役の経験があります!しかし、お芝居ではなくショー作品。2011年のショー作品『ノバ・ボサ・ノバ』で、メール夫人を演じています。

『ノバ・ボサ・ノバ』はショー作品といってもストーリー性のある作品で、主要キャストは通し役で各ダンス場面を構成していきます。

メール夫人は若い女性というよりは成人女性のイメージですが、意外にも(?)真風さんは可愛らしい仕上がりになっていました(^^

桜木みなとさん

桜木みなと(さくらぎ みなと)さんも中性的という個性の男役さんではありませんが、一度だけ女役を演じたことがあります。2018年『WEST SIDE STORY』でのアニータ役。

この役も過去に同じ男役の樹里咲穂(じゅり さきほ)さんが演じているので、「今回も男役さんがキャスティングされるのでは?!」と注目を集めました。

現在公演中の宙組ショー『デリシュー!』でも中性的な役(性別は不明)を演じている場面がありますので、ぜひご覧になってみてください!

和希そらさん

経歴が礼 真琴さんと少し似ていて、女役の当たり役が続いている和希そら(かずき そら)さん。

桜木みなとさんとの役替わりで『WEST SIDE STORY』のアニータを演じ、大好評を得ました。

その後、2021年『アナスタシア』でリリーという大役を演じ、こちらも大好評でした。リリー中心の大ナンバーもあり、その歌唱力と演技力を見せつけました。

2つの女役で男役・女役かかわらず見事に演じ切るその実力を証明し、来年からは雪組での活躍が期待されています。

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中堅学年でしか見られない女役

現在のトップさんや路線スターさんだけをピックアップして、「男役が演じた女役」を挙げてみました。

柚香さんや礼さん、真風さんなど、今や組を背負って立つトップスターさんの貴重な女役姿が見られるのは、基本的には2番手以下の時代のみ。

宙組の芹香斗亜さんが11月に主演予定の『プロミセス、プロミセス』でも、セクシー系の登場人物がいるため、それも男役さんが演じるのではないかという予想も出ています。

中堅学年時代にしか見られない貴重な「男役が演じる女役」、今後も大注目ですね。