スポンサーリンク

宝塚歌劇団のこれからの入待ち出待ちについて考えてみた

初心者のための宝塚

いよいよ様々な制限が緩和され、世の中が少しづつ動きを取り戻そうとしています。

宝塚歌劇ファンであれば入待ち出待ちの再開を心待ちにされているのではないでしょうか?

「立ちまぁ~す」「座りまぁ~す」なんて声に反応して立ったり座ったりする光景に(笑)、初めて見る通りすがりの人は「何?何?」と戸惑う人も(笑)。

帝国ホテルから出てきた結婚式後であろうと思われる、ちょっといい気分になっている礼服のおじさんなんかは寄ってきて、こちらに向い大きな声で「これは何かねぇ~?」

そんな隣で、お母さんが「お父さんやめてよぉ~恥ずかしい~。ごめんなさいねぇ~」と、作り笑顔でそそくさとお父さんの腕を引いて去っていく。

これはある日の出待ちのひと場面ですが、こんな光景を私設ファンクラブに入って入待ち出待ちをしたことがある人なら身に覚えのあるでしょう。

「そんな奇異な目で見ないで~」とか「寄ってこないで~」なんて心の中で叫んだものですが、今考えるとなんて幸せな時間だったのかとしみじみ思います。

現在は宝塚・東京・外箱すべてにおいて、入待ち・出待ちが中止となっています。

私は、宝塚の楽しみのひとつがこの「入待ち・出待ち」だと思っています。

推しの生徒さんとコミュニケーションが取れる夢のような素敵な時間です。

舞台上では見ることのできない生徒さんの普段の姿や普段化粧(時にはすっぴん(笑))。お手紙を渡しながらの生徒さんとのアイコンタクト♪♪。

今日の意気込み・トピックス。

楽屋での出来事、公演中に起きたアクシデント、おうちでの出来事の話…などなど。

早く戻って来て欲しい生徒さんとファンとの日常♪です。

スポンサーリンク

これまでの入待ち出待ち

今までの「入待ち出待ち」と言われるものですが、「集合」「スタンバイ」「ガード(入待ち出待ち)」「解散」このような流れで進められれることが主流です。

ちなみに劇場前に並ぶ会の方々は「ガード」と呼ばれています。

その名の通り、人の壁を作り一般のファンの方(ギャラリーと呼びます)が生徒さんに触れたりできないように「守る」ということを担っていもいます(今はおとなしい方が多いですが、以前はスターさんに寄っていく方がおられたそうです)。

だから、隣の方とはできるだけ詰めています。

そう「密」です。

特にガードに入る前の「集合」は複数の会が集まるため人数も多くなり、前後も詰めるため「特にとっても密(笑)」です。

生徒さんが楽屋入り(出)する時間が近づいてくると「スタンバイ」です。

劇場前に並んだあとは、おとなしく生徒さんの到着を待ちます(この時、前出の立ったり座ったりがあります(笑))おとなしく…と書きましたが待っているワクワク感で、隣や前後になった方とちょっとコソコソ話をしてしまうことはあります。

生徒さんが到着すると、メインイベントの「入待ち出待ち」が始まります。

お目当ての生徒さんは自分の会を見つけ近寄ってきてくれます。

そこから、ファンひとりひとり直にお手紙を受け取ってくれます(私の推しメンは、受け取りながらアイコンタクト「ざいまぁぁ~す^^」と返してくれます)。

お手紙を受け取り終わるとみんなの前でちょっとお話しをしてくれます(組や生徒さんによって違うようです)。

それが終わると、楽屋口に向かい歩き出し、入る前にもう一度ファンの方を向いてみんなに「行ってきま~す」とお手振りです。

送るこちらも「いってらっしゃ~い」とお手振り返しをするという至福の時間が切り広げられます。(出の時は「お疲れ様でした~」ですね)

そして、他の生徒さんがほぼ楽屋入りされた(又は、姿が見えなくなる)ことが確認されてから「解散」となります。

これらは、私設ファンクラブが認められている生徒さんの入待ち出待ちですが、下級生や娘役さんは劇場前ではなく、ちょっと離れた場所でこじんまりお手紙・プレゼントの受け渡しがお行われていたりします。

これからの改善点、こうしたらよいのでは?

いろいろ賛否両論はあると思いますが、私の個人的な思いになりますのでご理解ください。

まず、自分自身とその周りの人、延いては生徒さんを守るためにもワクチン接種は必須ではないでしょうか(その確認)。

そして、密を避けるのは重要ポイントだと思います。

  1. スタンバイ前の「集合」を取りやめて、各会生徒さんが来る直前に「スタンバイ」の場所に直接集合にする。
  2. 「スタンバイ」では、隣の人との距離を1人分空け、2列目は一段空けて階段の3段目に、前列の人とは千鳥格子に並ぶ。
  3. 「入待ち出待ち」では私語厳禁、お手紙の手渡しはせず「お手紙回収」で会のスタッフさんから渡す。
  4. 「解散」は各会の「スタンバイ」入れ替わり後、随時個別解散にする。

確かに、②を実施するとなると、横に長くなりファンが多い生徒さんの会の整列が大変になるとか、劇場前に入れる会が減ってしまうとか、時間繰りが大変だとか、いろいろと問題はあると思いますが、何とか工夫できる方法はないものかと考えます。

「みんなに会いたい…」「みんなの笑顔が、本当に私の頑張れる原動力なんだ…って改めて気付いた」と言ってくれる生徒さんの言葉は、ファン冥利に尽きると思います。

生徒さんの頑張れる力になれるのなら、手紙の手渡しがなくても、お話がなくても、並ぶ私たちの前を笑顔で手を振って通りすぎるだけでも構わないと思うくらいです。

ただ、歌劇団から「感染拡大予防のためのガイドラインに基づく」様々な自粛の案内が出ていますので、まだまだ我慢の日々は続くのでしょう。

先に「手紙やお話がなくても我慢する」と書きましたが、本心は、一日でも早く今までと同じように、生徒さんにお手紙を渡して楽しいお話を聞きたい。

そして、退団者の方々をきちんとお見送りしたい。

という気持ちがいっぱいです。

そういう気持ちから、一日も早い入待ち出待ちの復活を望んでいます。