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月組ショー『Deep Sea 』の見どころを紹介!

宝塚歌劇についての雑記

宝塚大劇場月組『応天の門』ラテン グルーヴ『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』千秋楽おめでとうございます。

3月に入り大劇場付近も日中は暖かい日が出てきましたが、公演初日の二月四日は一年でもっとも寒いシーズンです。

そんな時期にラテンショーで少しでも熱を感じて暖を取る観劇でした。

燃えるような赤の衣装もマグマの舞台装置も、何より月組みなさんのダンスが熱い!まるで観るコタツでした。!真夏にこのショーを観たら焦げてしまいそうです。

幕開きは、『応天の門』のような月が舞台上に現れますが、潮の満ち引きの音とともに満月から新月に変化していきます。

新月になり舞台も真っ暗になりショーが始まります。

稲葉太地先生は前回花組公演『Fashionable Empire』、今作品『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』と舞台が異世界です。

迷宮や海底と想像でしかない世界だからすっかり日常を忘れられるのかなと思います。

稲葉作品のすごさは、最初は舞台装置に目が行くのですが、そのうち踊って歌うスターさんしか見えなくなり、気がついたら大階段が出てきて終わってしまうことです。

この日常と時間を忘れる没入感が稲葉作品の醍醐味だと思います。

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月城かなとさんのキング感が存分に味わえるショー

素顔が超絶美人なのに声の低さと広がりが果てしなくて、コミカルな役もできてもう完璧なトップスターの月城かなとさん。

本当にゴールドの衣装になるとキングにしか見えません。

その上『ロケット!』の掛け声が愛情にあふれていてぐっときます。

海野美月さんとのデュエットダンスもすごく海野美月さんの大人の女性らしさを引き出している感じで素敵でした。

Groovy Groveは礼華はるさんと彩海せらさんがめっちゃ元気なシーンでした。

礼華はるさんは月の燈影(ほかげ)でバウホール初主演が決まっています。

『応天の門』では藤原常行(ときつら)という貴族の役を演じられています。

清和帝(千海華蘭さん)に入内(天皇との結婚のために宮中に入ること)予定の藤原多美子(花妃舞音さん)の兄の役です。

多美子の身代わりに毒を飲んだりと体を張って妹を守ろうとする家族想いの姿が印象的で、こんなに大きかったかな?というぐらい存在感がありました。(実際礼華はるさんは178センチという長身ですが)

その印象が残ったままこちらのシーンに繋がりました。

一緒に踊っておられる彩海せらさんも月の燈影(ほかげ)で準主演が決まっています。

新人公演を卒業していよいよ男役として勢いが出てこられた彩海せらさん。

前回公演『グレート・ギャッツビー』ではひときわキラキラ感がありましたが、今回のショーでは男役のシャープさや骨太感も加わってかっこよさ倍増でした。

鳳月杏さんの女装と風間柚乃さんの声が素晴らしい

『応天の門』では白梅(彩みちるさん)はじめ数々の娘役さんを失神させてきた色気あふれすぎの鳳月杏さんでしたがショーではショートカット(地毛なのかどうかわかりません)で超美人で月城かなとさんとのダンスが素敵でした。
 

その脇で風間柚乃さんが歌われていますが、普通は娘役さんのパートと思われる高音も歌われていています。

このシーンは何度でもリピートしてみたいです。

ロケットで素敵ジェンヌさん発見

月組公演は二回目の観劇ですが素敵だなと思う方がおられました。

106期生の涼宮 蘭奈さんです。

新人公演では今作で退団される結愛 かれんさんの大師役で出演されています。

ありきたりな感想で申し訳ないのですが、笑顔とダンスのキレの良さでオペラグラスでずっと追ってしまい帰宅後プログラムでお名前を確認しました。

今後のご活躍が楽しみです!
 
一年で一番寒い時期に、地球で一番熱いマントル(人間は近づけないですが)とラテンを合わせるという発想がすごいです。

飽きさせることなくショーの世界にDIVE(ダイブ)させてもらえたショーでした。

応天の門では平安時代にタイムトラベル、DeepSeaでは海底の世界をのぞくという非日常が存分に味わえてリフレッシュして帰宅できました。

東京宝塚劇場でも多くの方にこの没入感を味わって欲しいなと思います。

ライター・さんなん