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こんな時代だからこそ観て!宙組『NEVER SAY GOODBYE』観劇レポ

宝塚歌劇についての雑記

宝塚ファンの皆さん、こんにちは。

今日は2月28日にようやく初日を迎えた、宙組公演『NEVER SAY GOODBYE』観劇レポをしたいと思います。

もうご存知の方も多いと思いますが、この『NEVER SAY GOODBYE』という作品は現在トップスター真風涼帆(ゆりかさん)の初舞台として知られています。

当時宙組トップスターだった和央ようかさんの退団公演でもありました。

演出は、小池修一郎。

作曲は世界的に有名なフランク・ワイルドホーンで、傑作として知られています。

しかし内容が、スペインの内戦という現状とも重なる、胸が苦しくなるストーリーです。

それでも困難に立ち向かい、心の自由は奪えないという迫真の演技と楽曲に、私は強く心打たれました。

※ここからはネタバレを含みますので、ご注意ください。

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真風涼帆演じるカメラマンジョルジュ!

今回ゆりかさん(真風涼帆)が演じるのは、一世を風靡している人気カメラマン役です。

もちろんトップ娘役潤花ちゃん演じるキャサリンと恋に落ちます。

冒頭からジョルジュがキャサリンをからかいながらも、恋に落ちてゆく描写が素敵でした。

因みにハリウッド女優のエレンパーカー(天彩峰里)を振って、キャサリン(潤花)にソフト壁ドンでキスをするジョルジュ(真風涼帆)のシーンは、胸キュンポイントです!

闘牛士芹香斗亜のマント捌きは必見!

キキちゃん(芹香斗亜)は、マタドール(闘牛士)役として登場。

『プロミセスプロミセス』で恋焦がれる相手だった、天彩峰里ちゃんとは、相性の合わない役を演じています。

ハリウッドでイケメンマタドール役として、みねりちゃん(天彩峰里)演じるエレンパーカーの相手役として映画デビューを目前にしていましたが、スペインでナチスドイツに対抗して開かれるオリンピアでの撮影に変更になったので、故郷のバルセロナに帰還します。

ここでの見せ場は何といっても、マントを翻すキキちゃんが、男らしくてカッコいいのなんの!

ぜひその雄姿を劇場で観て欲しいです!

因みにゆりかさんも、フィナーレで、銀橋に立ってマントを翻すので、それはそれでキキちゃんに負けじとカッコいいので、何度でもリピ観劇したくなります!

桜木みなとの悪役ぶりが物語の残酷さを表現!

ずんちゃん(桜木みなと)は今回ナチスドイツが率いる反乱軍に対抗するため、ソ連の後ろ盾の元、キキちゃんヴィセントたちを従わせようとしてきます。

そしてこともあろうか、潤花ちゃん演じるキャサリンを自分のモノにしようと企むという極悪っぷり。

まるで『オーシャンズ11』で演じたベネディクトさながらです。

もちろん宝塚の舞台なので、無残な最期を遂げますが、久しぶりのダークサイドずんちゃんは、今作の見どころの1つです。

留依蒔世が娘役で魅せるバルセロナの誇り!

キキちゃん(芹香斗亜)主演『プロミセスプロミセス』で2役を急遽好演したるい君(留依蒔世)は、今回の公演で、バルセロナのため戦う女性市民兵士を演じています。

172センチの高身長を活かし、女性でも強い意志を持って戦う姿に、男役とは違った路線を今後も観てみたいと思わせる圧巻の演技でした。

ONE HEARTの楽曲はぜひ劇場で聞いて欲しい名曲!!

この曲は国籍問わず、バルセロナのために戦う意志を強く感じさせる名場面です。

一致団結してファシズムに対抗する強い気持ちを表していて、今の世界の現状を表すかのようなので、ぜひ生で聞いて欲しいです。

エトワールの歌声が美しすぎる!

大ラスでエトワールを務めているのが、みねりちゃん(天彩峰里)です。

大劇場に広く高く響く歌声はまさに、歌姫様降臨。

今作の役柄が、痛いハリウッド女優だったので、最後は美しく歌い上げる姿に感動してしまいました。

階段降りも、他の公演よりも個人で降りてくるジェンヌさんが多いので、楽しみが止まりませんでした。

最後の手拍子で終わる『NEVERSAYGOODBYE』はリピ観劇お薦めです!

3週間も中止になってしまったこの公演。

公演再開からのチケットはあっという間に売り切れてしまいました。

でも劇場で観られなかった人も、3月14日にホワイトデーライブ配信があります!

映画館でも配信予定なので、劇場感を味わいたい方は、こちらもお薦めです。

長身揃いの宙組を見て、混沌とした世の中が少しでも明るくなるように、これからも宙組を応援していきましょう!

―By ふーてんリリィー